月別アーカイブ: 2012年5月

白山比咩神社初参拝

禰宜です。いつもこの「たかのたわごと」を見ていただきまして誠にありがとうございます。こんな私めの「たわごと」をいつもご覧戴いている御方がいらっしゃることは私の何よりもの励みとなっております。明日から日枝神社の山王さん祭りのご奉仕に泊まり込みで行きますので、連ちゃんでアップです。
さて、以前から念願だった石川県の白山比咩神社に初めてお参りいたしました。白山奥宮もまだ登拜したことが無いので、まずはお宮にお参りできて良かったです。
新川神社に白山社が合祀されていまして、御祭神・白山比咩命は日夜私どもがお仕えしておりますので神様の本宮、御実家ということになります。
今回初参拝に至りましたご縁は石川県神社庁主催の「雅楽研修会」の講習会場として白山比咩神社がご協力されました事に依ります。講師に雅楽の本家本元、宮内庁式部雅楽部の先生方をお招きしての研修会ですので、毎年参加しております。白山比咩神社の参集殿は大変立派で、気持ちよく研修が出来ました。
かんさびた境内、御神木に清められた境内は清々し初夏の風が吹き抜けておりました。

久しぶりに雅楽をみっちり練習しました。いずれは新川神社でも雅楽教場を開催する展望をもっておりますので近い将来実現すべく精進いたしております。

本殿正面

神々しいまでの威風を放つ御神木

切り株に至るまでかんさびた風情が

白山の遙拝所

大汝山は大己貴命をお祀りする山です。立山の最高峰も大汝山ですね。新川神社の御祭神です。

身を清める禊場。

招霊木(おがたま)の木と神楽鈴と一円玉 

お久しぶりです、禰宜です。以前にも書きましたが、当社にはおがたまの木が二本あります。いずれも御敬神熱心な新庄の氏子様から奉納されたものです。おがたまの木というのは神社にとって非常にゆかりのある木であります。その名前が示すとおりに、神様の御神霊をお招きする木ということで、今現在、地鎮祭などの神様をお招きする祭祀の時は神籬(ひもろぎ)ともうしまして榊の枝を使うことが多いのですが、その昔、榊が自生していない地区は、このおがたまの木が神宿るご神木であったのでしょうか。この木の枝は天に向かって真っ直ぐに伸びていこうとする枝っぷりなんですね、ですから神霊が降りてこられる木であるという由来はそこから来ているともいわれているようです。

ちなみに「ひもろぎ」の語源は「霊(ひ)」が天降(くだ)ることを古語で「あもる」と読みますので、「御神霊が天降りされる木」が「ひもろぎ」の表す意味となります。

もうひとつ、古事記・日本書紀に語られる天の岩戸開きで、あめのうづめの命が手に持ち神楽を踊ったとされる捕り物は、古事記では「天の香具山の笹葉」、日本書紀では「茅を巻いた矛」とありますが、このおがたまのきであるという説もあります。由来の出元が私自身わからないのですが、日本神話のふるさと、宮崎県高千穂町が町の木とされていますのでご当地に何か由来があるのではと感じています。

そしてこのおがたまの木は、神楽鈴、一円玉の木のデザインに似ているという共通点があります。実際の処一円玉のデザインは実在する木をモデルにしたわけでは無いそうですが、実は微妙に似ています。天に向かって真っ直ぐ伸びていく枝の形や、花のつぼみ、葉の形などそっくりです。「鈴生り」って言葉がありますが、これも神楽鈴からきた言葉らしく、神楽鈴の意匠はおがたまの花が咲いている様を現しているそうです。神楽鈴は「鈴なり」(豊作)、一円玉の円は「丸くおさまる」(円満)に繋がりますので、興味深いおはなしですね。

鳥居くぐって右側のおがたまの木

天に向かって伸びる枝が印象的

今まで気がつきませんでしたが、確かに実がなっている木に見えますな

 

梅つながり

新川神社向かって右側の白梅の梅の実

結構たくさん落ちていたので、御神前にお供えしました。

禰宜です。今日は於保多神社の春祭りに先だっての御輿渡御のお手伝いにご奉仕して参りました。柳町、東町、泉町、於保多町界隈を巡幸しました。

天候に恵まれて爽やかな風も吹き良いお祭りでした。

さて、於保多神社は明治初年までは通称「柳町天満宮」と呼ばれたように北野天満宮の分霊社です、境内には牛さんの置物がたくさんあります。もちろん社紋は梅鉢、学問の神様として有名です。新川神社にもその昔、小さな社の天満社があり、現在は本殿に合祀されております。

昨日、梅の実がたくさん実っていましたので、神様にお供えしました。

献穀田お田植祭に雅楽奉仕

魚津のとある場所です。

宮中・天皇陛下に献上いたしますお米を植えます

神様をお招きしましてお供えをする祭壇をしつらえます

もちろん早苗もお祓いを受けます。こしひかりだそうです。

私は雅楽演奏が仕事ですので、お田植え神事などは撮影できませんでしたが、地元の早乙女が田植えを奉仕いたしました

田んぼに入る川の水の入り口である「水口(みなくち))」に立てられた御幣。田に入る水を祓い清める為に立てられます。

昨日晴天の下、宮中に 献上するお米のお田植え神事に雅楽奉仕者としてお仕えして参りました。

私は雅楽では鳳笙担当です。あの竹が丸いお椀にたくさん並んでいて、パイプオルガンみたいな音がする楽器です。

爽やかな風が吹く中、神事によりて早苗を祓い、田んぼを祓い、早乙女を祓い、ありとあらゆるものが清められて神事は進んでいきます。

秋には抜き穂祭といわれる収穫祭が行われます。今から楽しみです。

 

近況報告

5月18日 雅楽部温習:於・日枝神社

田植え完了。

鎮守の杜と水田。

禰宜です。いやぁー忙しかったです。14日は高岡市の有礒正八幡宮へ御輿渡御祭の奉仕、

17日、18日は隣駅の稲荷町鎮座の越中稲荷神社へ御輿渡御祭・春祭りの奉仕、昨日は

「古事記に親しむ」の昼の部を開催いたしました。今日はこれから魚津へ。

「平成24年度新嘗祭献穀齋田田植祭」という富山県を代表して奉献されるお米の田植え祭に

雅楽演奏者として奉仕して参ります。

昨日の朝、神社で毎朝のお参りを済ませましたら、どうも太陽の様子が、おかしい。

いつものような輝きでは無くてなにかフィルターをかけたようなスモーキーな

日差しになっていたので、いよいよ私の頭がおかしくなってきたのかと思いましたら日食でした。

日食のことはすっかり忘れておりまして、「なんか、太陽の輝きかたが変」といいましたら、家族から「世捨て人」「隠者」呼ばわりをされてしまいました。

 

子供が絵に描くような光線を放つ日食中の太陽

 

田んぼ学校 視察してきました。

たんぼ学校看板。自然から何を学べるか、楽しみです。

禰宜です。本年、富山県神社庁で初めて開催された「田んぼ学校」を視察しに、富山市塩に鎮座の多久比禮志神社(たくひれしじんじゃ)http://www12.ocn.ne.jp/~takuhire/に行ってきました。

朝方は雨模様でとてもこの時期とは思えない寒さで心配したのですが、幸いなことに雨は降りませんでした。みんな元気に「寒い」とくどきながらも田んぼに入りました。無事に田植えが終わると、お昼ご飯の準備です。災害時に電気やガスが無くとも自炊ができる事を学んでいただく為に、ビールの空き缶を利用した「空き缶釜戸一合炊き」を実施しました。地元の総代さんや親御さんたちもこれは初めての体験だということで、非常に感心しておられました。炊いたお米で昼食は定番のカレーライス。さぞおいしかったことでしょう。
来年は新川神社の裏の田んぼでやります。氏子の方々に協力をいただく為に、今から企画書を作製し、打ち合わせを進めていきたいと思います。お楽しみに。

多久比禮志神社。歴史的に古いお宮です。

お宮のすぐ後ろの田んぼ。神様にお供えするためのお米を作ります。

早苗。品種を聞いてくるのを忘れました。

「ころがし」という田んぼ定規で区画を定めます。80代の経験者のお仕事です。

まずはお田植え報告祭。早乙女、かわいいです。

神様へのお供え物を神主さんへ手渡しします。

田男(たおとこ)も5名参加です。

御神前にお供えして祓い清められた「早苗」

祭典終了後、記念撮影。

並んで行列を組み、いざ田んぼへ。

お田植えマイスター登場。デモンストレーション。まさに芸術的な早苗さばき。本物は違う。

早乙女の衣装が田んぼに華やかさを添えます。

左右から田男と早乙女が別れて植えていきます。

「だんだん、楽しくなってきたやろ」と声をかけると「楽しくない、寒い!」と口説きながらも笑顔。

現場より待避するかえるさん。I Shall return(わしは、必ずここへ かえるじゃ).と、言いたそげな顔。

デモンストレーションされたマイスターご婦人のお孫さん。血は争えませんな、早くて正確。黙々とこなしていきます。

田んぼの水面に映るお宮さん。神様も見守っていただけます。

天然の水道で泥を落とします。ごくろうさま。

ワンカップ炊飯器。

ワンカップかまど。

子供が見張りをします。

ファイヤー。直火炊き。オイルが染みこんだ点火用の木材燃料を使います。

蓋からお湯が噴きこぼれてきたら、そろそろ。

噴いて5分後くらいに逆さまにして蒸らします。これで完成。

うぐいすが来る神社 秘蔵のハナミズキ

5月5日、こどもの日。暦では立夏、夏の始まりです。みなさん、国旗を玄関に掲げられましたか?是非掲揚して、日本の運気向上にご協力ください。

「旗を掲げる」という行為は、尊い行為なんですよ。特に国旗は。いずれ詳しく、「よもやま話」にでも上げますが。

良い天気です。うぐいす、朝から絶好調です。毎年、うちの境内には来てくれるのですが、今年のうぐいすは良く鳴きます。
朝から晩まで歌いまくりです。うぐいすのさえずりを聞きたい方、是非新川神社にお参りに来てください。今日は天気が良いので気持ちよさそうに
鳴いています。今の時期は境内はカラスやらツバメやらスズメなど、鳥たちが忙しそうに飛びまくっています。
さて、ハナミズキも満開です。今日上げたこの写真は家の縁側のものです。なかなか変わった咲き方をしていますが、よせあつまった感じが良いですね。

天正寺・少彦名社御田植視察、田植え定規もらいました。

天正寺交差点、某靴店の裏に密かに田んぼがあります。

今日の視察のターゲットはこれ。田植定規。自分で作らんなんかなぁ〜

「みずしま」という品種だそうです。背丈が長く成長するので、神社に奉納するしめ縄用の藁に適するのだそうです。

正真正銘の「早乙女」

「早乙女」と「田男」。絵になります。

みんなこけずに植えることができました。なれたものです。

綺麗に植わりました。

さて、問題はこれをどうやって作ろうかと総代さんと相談していましたら・・・

なんと、天正寺の花田よしおさんが、使わないからあげっちゃ、ということで戴いた、田植え定規。わざわざ自宅にまで運んで戴きました。ありがとうございました。やったー。

と、いうことで、天正寺の少彦名社(「ゆかりの神社」参照)では以前より生産組合の氏子の方々が子供達と一緒に稲作をして、穫れた藁でしめ縄を奉納して戴いております。

これを見習いまして来年は新川神社でも「田植え学校」を開催する予定です。以前から実施したいと思っていましたことをやります。

未就学のこども、小中学生、高校生、大学生から大人まで、参加して貰いたいです。

5月に神饌田(しんせんでん:神様にお供えするお米を作る田んぼ)で田植え祭、成長を観察し、途中の作業も出来ればお手伝いしたいです。

秋には稲刈りをし、11月25日の新川神社の収穫感謝祭に神様に穫れたお米をお供えします。

12月に穫れたお米の藁(わら)で、神社や鳥居に架ける「しめなわ」をみんなで作って奉納します。皆さんの家の玄関や神棚に架ける「しめなわ」も、自作してお土産で持ち帰って貰います。文字通り、本当の「お土産(おみやげ)」ですな。お昼には穫れたお米でおむすびを作り、みんなで食べましょう。どうですか、楽しそうでしょ。

ハナミズキ満開。招霊(おがたま)の木、花咲く。

お久しぶりです、禰宜です。忙しかったので更新が滞りました。梅、櫻に続きまして新川神社境内には季節の花が順々に芽吹いては花開いていきます。
順番に花開いていきますので、毎朝が楽しいです。多分だれも意図して植えたわけでは無いのですが、一度にばぁーっと咲くのも圧巻でしょうが、
リレーのバトンのように結んでは開いていく様は、趣ありて「いとをかし」ですね。
 

招が霊(おがたま)開花手順・其の壱

招が霊(おがたま)開花手順・其の弐

招が霊(おがたま)開花手順・其の参。続く。