月別アーカイブ: 2012年7月

前回の続きの続き(最終回)〜海の神、山の神にお仕えしてまいりました。

7月21日土曜日。霊峰立山の芦峅寺雄山神社の例大祭奉仕。あいにくの大雨。大雨警報がでたそうです。

「立山大権現」の社額。立山信仰の根本中宮の講堂にて、立山開山の祖・佐伯有頼公入定の地

雨で御輿渡御は中止に。ストリート系神主としては初めてのご奉仕でしたので楽しみにしていたのですが・・・。時間の余裕がありましたので社殿内の散策に。あっ、こんなところに鷹さんが。立山の神使おそろいの絵馬。

こんな処に龍さんまで・・。立派な木製立て屏風の彫り物。

修祓(しゅばつ:おはらいのこと)をする祓戸(はらえど)。なかなか趣がある祓戸です。御簾の奥に榊と鏡が設えてあります。その上には龍神さま。神々しいかぎりです。

かわいい巫女さんによる「立山の舞」。本来は外の石舞台で舞うのですが、本日は雨天にて本殿前にて。

本来は御輿渡御にお供して道中にお囃子をする氏子の方々。雨でしたのであいそもない、ということでしばし拝殿軒下で奉納演奏。

日が変わり、翌日。

翌22日、日曜日。曇り空ながら晴れました。昨日の本社の祭りに続き、立山大宮・立山若宮のお神輿渡御の日です。

立山若宮。神々しい苔むす巌石の上に鎮座まします。「神さびた」とはこのことをさして言う言葉ですな。

今回私に与えられたミッション(指令)は、雄山神社の神職と共に、御神霊をお神輿にお遷しする役目で、本来は宮司、もしくは本職の神職が奉仕すべき大変重要な役目です。二社のうち、私は立山大宮に御鎮まります伊邪那岐大御神の御神霊をお遷しすることになりました。緊張します。

私がお遷しする立山大宮の参道入り口。苔むす社標が渋い。

旧本殿。

若い衆集合。袴をたくし上げ、襷にわらじ。はっぴにふんどしなど大江戸スタイルが多い中、異色の衣装です。正直、かっこいいです。若侍たち、みたいな。鄙ぶりって感じで良い感じですね。

立山大宮の前に御神輿到着。今から御神霊をお遷しする祭儀を行います、私が。大体、悠長に写真撮っている場合じゃないっすよね。でもどうしても記録に残したくて撮りました。大御神様、すみません。

それぞれのお宮で御神霊がお移りになられた後に、出会いの儀式をして本宮にてお祭りをお受けになられます。普通の神社祭式とは違い、複雑な式次第ですが、御神霊をお祭りする真心の表れであると感じました。境内の中だけの渡御ですがお祭りする場面が二三転する躍動感がある、いい祭です。

御神輿は社務所前の舞台に駐屯します。衣装をあらためた巫女さんが御神輿の前で舞います。かわいい。

「立山の舞」昭和天皇様の御製を神楽にしたものと拝聴しました。可憐な舞振りですね。

手に取る物として扇、榊、鈴など持ち替えて舞います。

舞装束が雄山神社特製の衣装で、とても綺麗な色使いです。緑の袴が森林の緑とマッチします。装束に社紋の鷹の羽二枚が交差するのでは無く、並んで刺繍してあります。

いわゆる露払いの神・猿田彦神だとおもいます。うちで言うところの「どべ」ですね。子供が追いかけられてマジ泣きしてました。

祭儀無事終了。権現太鼓といわれる太鼓の奉納演奏がおこなわれていました。

新川姫神を祭るお社。常願寺川の神を奉る、ということで、昔から気になる神様です。新川神社ともなんとなく御縁がありそうな。

何気ない石にも苔がむし、何ともいえない「神さびた」ところです。やはり「神からならし」だからですな。

前回の続き〜海の神、山の神にお仕えしてまいりました。

略礼装で立っていらっしゃるのが掘さん。決まってますね、遠くを見つめる姿が。いつもはジャージですが。四方の漁協の組長。右側に座していらっしゃるのが四方神社の任海奉賛会長。御両名とも会長職新任です。

港を出向しますと号砲の花火が上がり、すぐに消防艇が五色の噴水をして神様に敬意を表していただきます。結構、高く付くそうです、色水は。

風になびく旗。

漁場に着きましたら、修祓(おはらい)、宮司祝詞に続いて、海に献饌。お米と御神酒と塩を撒きまして、無事故無災害と大漁を祈願いたしました。

お米と塩の散供(さんく:お供え)。

いざ、つぎの漁場へ移動中。

四方の漁師さんたちの船も正装でお供に随っていただいております。

誇らしげに掲げる旗の数々。威勢を張り、見ているだけで良い気分になります。

さて、日が暮れますと境内の提灯に灯がともります。

花火を楽しみに沢山の参拝者が集います。

堤防が発射地点で間近なので、迫力満点です。30分ですが見ていると首が痛くなります。山の神編は次回をお楽しみに。

海の神、山の神にお仕えしてまいりました。

禰宜です、お久しぶりでごわす。先週は大変充実した日々でした。海の神、山の神にお仕えして参りました。まずは7月19日・20日は四方の漁港に鎮座する恵比須神社の例大祭で19日に漁場まで漁船で神様のおみたまをお連れしてお祓いをする海上渡御祭、20日早朝に本祭りを執り行い、漁業に従事される漁師の方々に事故や水難が無きようにお祈りとお清めの祓いをお勤めして参りました。翌日の21日・22日の土日には芦峅寺・雄山神社の例大祭に御奉仕して参りました。何を隠そう、実は私は新川神社他37社にお仕えすると共に、富山市山王町の山王さん、日枝神社と四方の四方神社の神職としても正式に神社本廳から任命を戴いて「権禰宜」としてお仕えしておる次第でございます。たいへん身に余る光栄な事でありまして、神主冥利に尽きるわけです。そういうわけで、あっちこっちで見かけるなぁと思われる方もいらっしゃいますが、別に出稼ぎをしているわけでは無いのです。卑近な言葉で言うところの「アルバイト」ではありません、これは。私は先祖代々神職をしておる家系に生まれ育ちまして、幸いに生活の拠点となる新川神社の境内近くに住んでおり、今現在は神職専業で生業(なりわい:生計を立てることの意)を成しております。有り難いことです。そんな日々を送る中で年間、予定が空いている日には県内各所の神社から祭礼の奉仕依頼があれば極力ご奉仕に参上しております。私自身、各神社の宮司さんから「手伝ってくれ」とご依頼があるとこれは神様から「我に仕えるべくさぶらへよ(苦しゅうない、近こうよれ。)」と命令(お誘い?)されている事であると我、勝手に思いまして、「おーっ神様からお召し立てじゃ、これは御神縁だから、お仕えせねば・・・」とばかりに、新川神社ほか自分のお仕えする神社の祭礼にかぶらなければどんなに予定が混もうともお仕えしていきたいという、自分なりの信念を持って生きていきたいと思っています。なにをかっこいいことをゆうておると思われるかも知れませんが、自分で自分なりにこうするんだという法則を決めておかないと、行動にぶれが出てきますので、自分で自分に言い聞かせております。もっと他にやらなければならないことや、家族、子供達との親交も大切です。ですが、これがたいへん楽しくてためになる、仕事でありながら研修の場であり、修行であるのです。ところ変わればそれぞれの土着の信仰や風習、人柄、自然に触れることが出来ます。これが明日への活力となります。しかも富山を代表する霊験の高い神々にお仕えするわけですから、心構えもそれなりに必要ですし、体力・気力も鍛えなければ良いお祭りは出来ません。ですから「手伝いに行く」のですが、神主としては「神様にお仕えする」のであり、自己を高める「修行」でもあります。ミュージシャンが自分のバンドや音楽活動以外に、いわゆる「セッションワーク」という、一回限りの即興演奏のライブをやるのに近い感覚だと私は思っています。自分の技量を試す場として、同業者と切磋琢磨して刺激を受けながら、与えながら自分の音楽性を高めて新しい音を創造してゆく糧となるわけです。いわば自分も神様、そして一緒に神様にお仕えする神職に「お手並み拝見」されているのです、これは気が抜けません。大げさに言いますと「親善試合」のようでもあります。ですから楽しき中にも緊張感がありますので、奉仕依頼があれば「忙しくても逃げちゃあかんぞ、信孝。」と自己喚起しながら参上しておるわけです。これからも自己鍛錬を怠らずに生涯をかけて「やおよろずの神々」にお仕えして参りたいと思います。

四方漁港。日の丸、大漁旗が風になびいて

えびすさんへのお供え物。きときとの魚を真ん中に。

海上渡御祭前の神社の境内。浜風になびく神旗。

海上渡御ですのでお神輿では無くて舟形の御船代に神様の御霊璽をお乗せいたします。

祭礼を行い、おみたまを御船代にお乗せいたしましてお宮を出発。道中お祓いをしながら港に進みます。

宮司以下四方漁業協同組合、漁師の方々もお供いたします。

若手漁師の担ぎ手によって無事に漁船に御鎮座。いざ綿津見の神のもとへ。以下あしたにつづく。

 

京都・新庄城主の御末裔を訪ねる旅

禰宜です。7月17日、午前6時12分発サンダーバードにて日帰りで京都へ行って参りました。目的はずばり、「新庄城主の御末裔を訪ねる旅」。
強い味方に郷土史研究家にて、中学生の頃から新庄城の研究をされている高岡徹氏にご同行をいただき、初代新庄城主三輪家の御末裔・三輪晃久氏と戦国時代の城主鰺坂家の御末裔・鰺坂真氏をお訪ねいたしまして、家系図・先祖代々伝わる家宝などを拝見致して参りました。私も初めて見た家宝に大変感激致しました。詳しくは後日、何らかの形で公表したいと思います。新川神社主催の研修会を開催予定(9月30日予定)ですので、お楽しみに。

日展画家・三輪晁勢の御子息で同じく日展画家・三輪晃久家に伝わる家系図

なにやら正体不明の物を熱心に撮影中の高岡研究家。何かは、ひ・み・つぅ。

この日は祇園祭の日で、梅雨明け宣言があった日。あまりの暑さに帰り電車の待ち時間に京都駅のスカイラウンジでひとり暑気払い&京都日帰りミッション終了祝い。何かはようわからんかったけどお店オリジナルのカクテルを注文。京都・山紫水明の緑を参考にしたかのごとく、綺麗な緑。味は中学校の自動販売機のメロンソーダを思い出しました。なんのこっちゃ。

 

天正寺・少彦名社の神明さんのお祭り日、新川神社に合祀された大日社のお祭りの日

立派な社額。

神明宮の御祭神・天照大御神の御祭礼日です。

今日は暑い日でした、36度だとか。午後2時から天正寺の氏神・少彦名社に合祀されている神明宮の例祭日ということでご奉仕して参りました。

地元の方々の言い伝えでは水祭りともいわれ、この時期に多かった水害が無きように祈ったと伝承されているお祭りです。

最近でもないのでしょうが、「少彦名社」に関心をお持ちの方がいらっしゃいまして、神主としては大変うれしく思っています。当HPの「ゆかりの神社」に掲載されている由緒をコピーした物を社頭に置いてあるのですが、それを読んで興味をお持ちいただいたりしまして有り難いことであります。

他のお宮にもささやかな由緒書きですけれどもお持ち帰りいただけるようにしたら良いなと、思いました。

同日、午後5時からは新川神社に合祀されている大日社・御祭神天照大御神の御祭礼日です。昔、全福寺前の新庄第2町内にあったお宮が合祀されて今日に至るまで、御縁日にお祭りを神職のみですが粛々と致しております。

親子でお宮を描く写生大会

わやわやの部屋で写生大会。ほんまは外でやるもんじゃ。

製作時間3時間半。やっつけしごと。何十年ぶりかに水彩で写生をしました。

お久しぶりです、禰宜です。富山県神社庁の雅楽講習会があったり、新企画の原稿作りや、土用入り前だからでしょうか、地鎮祭など忙しい日々でした。連休中は特に予約がない日々ですので、デスクワークと部屋の大掃除をやろうかと思いましたら、下の子供が午前中から白紙の画用紙とにらめっこしているようなので配偶者から子供の写生の指導をするようにとミッションが下りました。そういえばブログでも「今年は自分も描く」と書いてしまいましたので、親子で写生会を開きました。本来は外で描くはずですが、どうも先日の「茅の輪くぐり」の絵を描きたいということでしたので、写真で写生です。あんまりよくないことですが、実際、祭礼当日は写生どころでは無いので、まぁいいでしょう。私も初めて実施した、精魂込めて作りました「茅の輪」を写生してくれるとなるとまんざらでもないので、親子で黙々と描き始めました。すると、近所の同級生の隼人くんが遊びに来たので、すかさず「隼人、おまえも描け」と、半強制的に飛んで火に入る夏の虫状態で三人で写生大会です、室内で。子供が描く絵に親がとやかくうるさく言うつもりは無いので、構図の取り方だけ諭して、三人黙々と描くこと3時間30分。自分の事で精一杯ですので夢中になってしまい、子供のことはほったらかしでした。そんな私の様子を見ていた子供は、しばらく「なまなま〜」としていましたが、やがて鉛筆が走る音がきこえました。率先垂範とはこのことですな。久しぶりに集中できました。我ながら3時間も良くノンストップで描けたなぁと思いました、意外に。久しぶりに楽しかったです。創作活動は何に付け、楽しいですね。親子で描く時間がとれて良かったです、終始無言に近かったですが。

お宮さんを描く写生大会募集中、めざせ伊勢神宮参宮旅行

禰宜です。Topページに案内を上げましたが、本年も神社庁主催の「お宮さんを描く写生大会」作品募集です。本年は特に一般の参加も受け付け致しますのでご家族で写生されてご応募ください。一般の部は表彰などの審査の対象ではありませんが、富山駅北側の自遊館にて全作品掲示いたします。ご家族で見に来てください。

ちなみに四天王入りされた方には豪華賞品としてトロフィーや賞状、図書券のほかになんと、一泊二日の「親子で行く伊勢参宮旅行」に招待されます。
さて、実は新川神社の写生をされる方の人数は少ないながらも実に効率よく受賞されます。一昨年は最優秀賞の神社本廳統理賞、昨年は上位4作品のうちの一つ、富山県神社総代会長賞を受賞され、銀賞、銅賞も受けておられます。加えて、同じく神社庁主催の「小学生作文コンクール〜おまつりと私〜」にも本年、新庄小3年新村奈都美さんも富山県神社総代会会長賞を受賞され、同じく副賞に伊勢神宮旅行を受けられましたので一緒に伊勢神宮に行かれました。つまり新庄の人は写生会、作文コンクール全体で8名に与えられる伊勢神宮旅行を2名が貰ってきたことになります。やるからには頂点を目指す。貰える物は貰ってくる。大事です、上昇志向は。本当に新庄の人はしっかり(ちゃっかり)しております。

受賞された児童はご招待ですのでもちろん旅費は無料で、引率の保護者は半額が補助されますので破格値ですね。神様からのご褒美だと思って楽しんできて貰いたいものです。

もちろん、受賞者のみの旅行では無くて、本来の主旨は「親子で伊勢神宮に一年に一度はお参りしてみませんか」ですので、写生会や作文コンクールに関係なく、一般に募集する旅行ですので、どなたでも、ご家族で、おじいちゃんおばあちゃんも一緒にどうぞ。

本年3月開催の親子で行く伊勢参宮旅行の記事です。

新川神社でも四天王入りされた作品は神社に奉納して戴いております。奉納された絵は額縁に納めて本殿横の土間に掲げさせて戴いております。神様も喜んで戴けると思いますし、参拝された方々も眺めて行かれます。将来点数が増えて参りましたら、建設予定の参集殿に掲示したいと思います。

二年連続四天王入りの奉納作品

色々と副賞のことを書きましたが、実はなにも受賞だけが目的では無いのです。一生懸命神様のお住まいである私たちのお宮を描くことによって、普段は気がつかなかった事に気づいていただければと言うことが本当の目的なんです。ですから今回一般の応募も募られたのもここにあるのではないかと思っています。大人も久しぶりに子供と一緒にお宮の境内で過ごしてみると、今まで気がつかなかったお宮の形や、木立の荘厳さ、静寂さや鳥や昆虫の暮らしぶりなど、なつかしい風景が失われずにそこにあることに気づいて戴けるかも知れません。ただただ、暑かった、かもしれませんが。

新川神社の境内には色々とおもしろい物があります。何気ない物ですが、神社にある物は時代を通じて残されてきた物ですので、昔の人の「たましい」が籠もっています。そんな場所で昔の人々の暮らしや歴史に思いをはせて戴けるような時間を体験して戴ければと思います。

鎮守の杜の木漏れ日、吹き抜ける涼しい風。風にそよぐ水田の早苗に蝉の声。

もし何かあればお気軽に神職家までお尋ねください。狛犬のこととか、神様の事とかわかりやすくご説明なども致します。(もちろん、無料です、お気遣いは要りません)

水彩の水やトイレは社務所をご利用いただけます。休憩もどうぞ。クーラーは無くて扇風機ですが。(社務所利用は、もちろん無料です、お気遣いは要りません。ただ、使うときは神職家に一言「つかわせてもらいまーす」と申し出ください。)

今年は私も久しぶりに絵を描いて参加しようとおもいます。

最後に本年3月に行われました「親子参宮旅行」の写真を紹介いたします。

受賞者の丸本さん親子とうちのせがれ達。宇治橋前で。うちのせがれは二人とも銅賞ですので全旅費自己負担です、とほほ。

宇治橋を渡り、神域へ

お参りのあとはおかげ横丁で。目的の赤福本店で満足したおたふくがおの三人

丸本君が楽しみにしていた、本店での一皿。

おかげ横丁の散策

内宮に一番近い宿泊施設・神宮会館での夕食。

仲良く一枚。

二日目のナガシマスパーランドで。お母さん達は買い物へ。親父達は風呂へ。

是非皆さんも親子参宮に参加されてみてください。富山県神社庁から経費の補助が入っていますので他の旅行より割安です。

稲の朝露・露の玉って感じ。

禰宜です。ようやく忙しさが一段落したところで、朝トレを再開しました。常願寺川の土手まで往復30分くらいですが軽くランニングです。只今舞楽を稽古中ですが、どうも身体が重い。続いて浦安の舞も習得することを思い、身体が重いと足に負担がかかるので胴回りの体脂肪落とします。早朝の空気は爽やかで良い気分です。田んぼにも朝露が舞い降りて、朝日にキラキラ輝いている様が神々しくてすかさず写真を撮りました。玉露ってお茶の品種で「ぎょくろ」と音読みしますが、この様子はやまとことばで言う「たまつゆ」って感じですね。

緑の絨毯。だいぶ伸びて参りました。

穀霊の降臨〜みたいな。

 

うーん、なかなかイメージ通りに写りませんな。腕か、やはり。

夏越大祓ご参列ありがとうございました。

禰宜です。幸いに天候に恵まれまして、今年初めて茅の輪くぐりを含めた大祓式を正式に斎行いたしました。
今までも大祓はしていたのですが、参列者を募って大々的に実施しましたのは初めてです。
色々と準備段階から上市の廣野鎮座の香積廣野神社の二宮正幸宮司さんには大変お世話になりました。おかげさまで100名近くのご参列を戴きまして盛大に斎行できて大変うれしく思います。
お宮には入り切れないくらいのご参列をいただきましたが、ご迷惑をおかけいたしました。
年末の大祓、来年度の夏越大祓には対応策をこうじたいとおもいます。時間をずらして3回ほどに分けてお祓いすれば、比較的ゆったりとお祓いを受けていただけると思います。今回は初回でしたのでこんなにご参列いただきまして有り難かったです。氏子の婦人会の方々、ひもろぎ苑や古事記に親しむ会の方々や親戚の方々もありがとうございました。
ご家族連れのお参りが多かったので、賑やかな大祓式になりました。
皆々様のご健勝と無病息災を重ね重ねお祈りいたしております。

準備完了。茅の輪の両側に朝採れの新鮮な茅を立ててみました。

新川神社特製茅の輪御守り。勿論、神職のお手製。入魂の一品です。茅は境内で採れた物で、乾燥を社殿内の土間で致しましたので神様の霊気いっぱいの文字通り、「お土産」ですね。

茅の輪の周り方の看板。

拾遺和歌集に「題しらず」「よみ人知らず」として、歌が載せてある。「水無月(みなづき)のなごしの祓(はらへ)する人は ちとせの命のぶというふなり」慌てて書きましたら、仮名遣いが新旧混在してしまいました、すみません。

大祓詞の宣読(せんどく)。皆さんに大祓の趣旨を説く祝詞を聞いて戴き、実際にお祓いをしていただく為に同意を得ます。みなさん元気よく「おおぅー」と承諾いただきました。

祓津物(はらえつもの)の儀式。木綿と麻を裂いて贖罪の意を表します。大祓詞の中に「やはりにとりさきて〜」とありますので、ちゃんと八つ裂きになるように裂きます。

解縄(ときなわ)の儀。右綯いと左綯いの縄を解くことによって罪穢れを解き除く意を表します。後ろの参列者の方に見える様に高く掲げて解き放ちました。

 

貫江奉賛会長さん、一番乗りでくぐられます。

順番に和歌を唱えながら廻ります。

和歌を詠いながら何組か先導していますと、次第に何回目を廻っているのか、わからなくなったりもします・・・

年長者から子供まで、それそれ思いを込めながら。大人は神妙にくぐられますが・・・

子供はそうはいきません。なんとジャンピング・ジャック・フラッシュくぐりをした子供がいました。何かやらかしそうな顔、してますね。

そうです、このまんまです。

ふいを突かれて思わず笑ってしまったところでしょう。多分、頭の中に映画のポスターと「ジャンピン〜」のギターリフが流れている処ぐらいでしょうか。

お宮で除災招福・家内安全・心身健康祈願を致します。満員でご迷惑をおかけしました。

御神霊拜戴の鈴振りの儀です。神様の御神気を鈴の音に託してお分かち致します。

お参りの後、お土産に茅の輪御守りを持ち帰って戴きます。来年の茅の輪御守りはもっと上手にできていると思います。

祭りの後の寂しさがなんとなく感じられる絵ですね。

かくして正規版「茅の輪御守り」が舩木家の家門に掲げられました。めでたし、めでたし。