月別アーカイブ: 2018年11月

HEARTの中のART「木下晋講演~生の芸術 命の芸術」

宮司です。初日に開催されましたトークショーの動画です。私、当日は秋の収穫感謝祭のご奉仕でリアルタイムでは拝見できなかったのですが、川嶋広報部長が作品の写真や会話の中で引用された絵画などの参考画像も挿入して理解しやすくなっています。

是非、この動画を見てから金岡邸へ此の週末お出かけ下さい!絶対、皆さんの既成概念が更新されると思います。

HEARTの中のART ボーダーレス・アートセッション in TOYAMA 開催

宮司です。本年本日の10日(土)より18日(日)まで、近所の「薬業商の館 金岡邸」と「新川神社参集殿」を会場として表記のギャラリーが開催されます。
神仏かふぇ。に始まり、神仏かふぇ&Barに続く待望の「アートギャラリー」の開催に大変嬉しく思います。参集殿の建設当時より「神社の参集殿と言うより〜」的な催しの分野でしたので願望が実現した形になります。

今回の企画は富山県障害者芸術支援センター「ばーと◎とやま」は私の高校時代の同級生で、新川神社の臨時神職でも有る「米田昌功画伯」の主催するところで、新川神社と致しましても全面的に協力するところであります。

ところで皆さんは「アール ブリュット」という言葉をご存じですか?私は近年米田君から教えて貰って詳しくは無いのですが、「生の芸術」として「ジャンデュビュッフェ」というフランスの画家が名付けた近代絵画の新しい分野で、彼はアンフォルメル(非定形の意味。1950年代に盛んになった前衛美術運動)の先駆者と見なされ、20世紀美術の流れをたどる上で重要な画家の一人とされている人物です。詳しくはみなさんから直接、米田さんに聞いて貰う事に致しまして是非一度この「不思議な」感覚のギャラリーをご覧ください。
本日、午後3時から参集殿にて日本を代表する鉛筆画家の「木下 晋(すすむ)」氏のトークショー「生(き)の芸術 命の芸術」と題してのトークショーがありますので是非ともご来場下さい。

新庄町でイベントとして金岡邸とコラボレーションを取れるのも初の試みで、今後のイベント開催の先駆けの形が出来ました。将来的には近所にはお寺や保育施設、学校に楽器屋など大きな施設が近年整備されてきましたので新庄町全体を会場としたイベントの企画、例えば「新川神社町新庄遷宮410年記念・町新庄祭騒動〜RETURNS〜」と言うことへも可能性が広がります。

本年は明治維新150年の節目の年。金岡邸の庭園は明治天皇御小休憩跡地の聖蹟であり、宮司家の前には明治陛下が御手をお清めになられました御用手水鉢があります。御縁の年に御縁を結んでいただいたような気がいたしております秋です。

平成30年秋季例大祭・鷹乃羽雅楽会奉納演奏

宮司です。実は今日大島・神明社の秋祭りに併せて社殿修復の竣功慶賀祭でご要望により神楽「朝日舞」「豊栄舞」の二曲を奉納演奏いたしました。演奏者は私ひとり。舞人は権禰宜さん。写真が無いので残念ですが、全身全霊を傾けて祝詞奏上、奉納演奏しましたので疲れました。本来ですと鷹乃羽雅楽会の方にも参加して戴いて演奏すれば良いのですが、平日の昼間である事、場所が狭いこと、先方の依頼がお二人でお願いします、ということでしたので頑張りました。歌・笛・和琴・琵琶・笏拍子を一人でどこまで出来るか、豊栄の舞の間奏部分を琵琶だけで如何に乗り切るか?ということで1週間前から個人練習をしておりました。出来はともかく、やれることはすべてやりきったので後悔無く演じ終えることが出来ました。なんか、芸者さんのお座敷みたいな感じかも知れません。一度、客観的に見てみたいですね、怖いもん見たさでしょうか。

さて、本題ですが本年の秋祭りは日中少し雨に降られましたが夜祭りは晴れまして近隣から大勢のご参拝を戴きまして賑やかに過ごしました。

鷹乃羽雅楽会の奉納演奏を午後7時から行いました。本年は曲目も多く、舞も二曲入れまして盛りだくさんの感が有りましたが、本番で強くなるためにやはり長丁場での演奏力という事が必要ですのでそういう意味でも今回は時間が40分過ぎるくらいの奉納演奏でしたが無事に納める事が出来ました。

「日本酒造りと林酒造について」第25回お宮で飲もう会開催。

宮司です。なんやかんや言っている間に霜月突入で、急いでブログ更新です。
今回のお宮で飲もう会は「日本酒造りと林酒造について」と題し、林酒造場、杜氏 林秀樹社長にお越しいただきました。詳しくは当HPのトップから入れます「青年団 若鷹会」のHPに詳しいのでそちらをご覧戴きますれば、講演の内容が動画でご覧戴けます。

「御神酒あがらぬ神は無し」と昔から言われますように、お酒と日本人は良好な関係を保持してきた伝統があります。「養老儀制令」養老二年(718)制定、天平宝字元年(757)施行の我が国の基本法令に下記の定めが見えます。春の豊作を祈る田祭の時のお定めには

「凡そ春時祭田の日、郷の老者を集めて、一たび郷飲酒礼(ごういんしゅらい)行え。
人をして尊長養老の道を知らしめよ。其れ酒肴等の物は、公廨(くがい)を出し供せ。」

(現代訳)
春時の祭田の日には、郷の老者を集めて、郷飲酒礼を行うこと。人々に長を尊び老を養う道を知らしめること。お酒と肴は公費にて支出せよ。{酒肴等の物は公廨〔くげ/くうげ/くがい〕(官物・正税)を出して供すること。}

なんて良い国なんだー、日本はー!って思いません?憲法でお祭りの日には敬老精神を持って酒宴を行え、経費は持ってやる!って憲法で決まっているんですからねー。呑兵衛天国ですな。

この条文に対する『令集解』の「一云(あるにいう)」には、これら祭礼にあたって
「男女悉く集まり、国家の法を告げ知らしめ訖(おわ)る」とあり、春祭りに対して役所から公費が出る代わりに、伝統的な村の祭りに国家の統制が及んでいる事が見られます。

要はお酒を酌み交わし、そのかわりちゃんと人としての道徳を広めていた、というお国柄なんですな。そんなことを思いながらお酒を吞むとひと味違いませんか?みなさん。