月別アーカイブ: 2019年2月

仮設の神社参拝者用駐車場、開設

宮司です。神社としてのお知らせです。神社境内横の市道新庄10号線の拡幅工事に先だっての御神木伐採に続き、神社前の空き家が取り壊しになり、平地となりましたので仮設の神社参拝者用の駐車場が開設となりました。諸般の都合で富山市の道路舗装工事着工の目処がまだ立っていませんので、神社としましても道路の舗装工事が先に施工されないと、道路に接地する駐車場のアスファルト整備工事が出来ませんので、しばらくは土の状態での駐車場ということになりますのでご理解戴きたいと思います。

平成31年度 祈年祭・鎮火祭・天皇陛下御即位三十年奉祝報告祭斎行

宮司です。本年は昨年のような積雪も無く、境内の紅梅も立春に合わせて開花しております。
従来の富山では珍しいくらいに青空の日も多く、天気が悪い日でも時折青空から陽が差しますと、少しずつ春が近づいている事を実感いたします。

さて、去る2月19日に恒例の祈年祭・鎮火祭に合わせて天皇陛下御即位三十年奉祝報告祭を斎行いたしました。
明日2月24日に政府主催の奉祝式典が斎行されますので、大祭に合わせて御神前に祝詞奏上いたしました。

尚、政府広報にありますように明日は慶祝行事当日に当たりますので国旗掲揚の日です。張り切って掲揚したいと思います。
我々国民が祝意を表すにあたり出来る事は先ずは国旗掲揚ですから、と宮総代さんにもご挨拶で申し上げたのですが、近年なかなか祝日に国旗が揚がっていない町並を見ますと、何か啓発活動を神社としてすべきではないかと常々思うところですので、此の御世代わりに何らかの活動が出来れば良いなと考えております。

市道新庄10号線拡幅工事に伴う御神木二十四本伐採修祓・起工式斎行

宮司です。去る1月17日午前8時より市道新庄10号線拡幅工事に伴う御神木二十四本伐採修祓・起工式を宮総代三役と施工業者である有限会社エイキの参列の元斎行いたしました。経緯は本年の社報「鷹乃羽」10号に譲りますが、愈々永年の懸案でありました道路の拡幅工事の始まりというわけです。御神木は神社にとって貴重な「財産」ですので「財産処分」ということになります。24本の御神木一本一本を鄭重にお祓いいたしまして、併せて施工の作業員に事故無き様にお祈りを致しました。
当日は晴天に恵まれ、伐採作業も二日間で無事に終えることが出来ました。
これから三年間をかけて道路が拡幅されていきますので参拝者の皆様にはご迷惑をお掛けするとは思いますが、永年の狭い道路が拡がり、通学路としても安全確保される日を楽しみにして戴ければと思います。

平成31年度寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ご報告

宮司です。本年で6回目の寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ですが、前日までの天気予報では大雪注意報が出されるような悪天候が予想されましたが、当日はなんと快晴。元旦のような、祝福されたような晴天でした。今年はラッキーですね。

前年度までは金岡邸前の薬師鉱泉を改服、入浴場として利用していたのですが、遂に店じまいということで、本年は「あしたねの森」をお借りして改服を致しました。本当に今回も継続して開催できましたのはあしたねの森のご厚意の賜物であります。深く感謝を申し上げます。
昨年の暮れの「しめ縄講習会」の時に若鷹会員に薬師鉱泉が使えないので存続か、中止かの意見を率直に聞きましたら、「どんな形式であれ、存続して欲しい!」との熱い要望がほとんどでしたので感激いたしておりました。若鷹会、最高です。手前味噌かもしれませんが、こんな青年会は無いと思います。曳き山や獅子舞など文化財になるような伝統的な祭事も無く、神輿渡御も高齢化で巡行が危ぶまれていた数年前。何も無いと言うことは何でも出来ると言うことなので、金や伝統芸能がなくとも、一肌脱いで裸になれば出来る「みそぎ」を始めたわけです。今日では過去最高60名が参加する県内唯一の神道修行の場になったわけです。

本年からは、施設のキャパシティーの関係で50名限定にさせて戴きました。
毎年参加されるリピーターも多く、新規参加者も10名ほどいらっしゃいました。
そして本年はなんと、県外(新潟県)から四時間もかけて参加いただいた方もいらっしゃいました!凄いことですね。
私は密かに近い将来、外国人が「神道の禊ぎを体験したい!」ということで新川神社に受け入れを要請される日が来るんじゃないかと予感しておりまして密かに「スピードラーニング」を聞いたりしています。最近はサボってましたが。

いずれにせよ、こんなに大勢の方々、20代から60代までの方々が神道の行を積極的に体験されることに敬意を持ちますと共に神主冥利に尽きる事であります。それぞれが何かを感じて持ち帰っていただき、日常生活上に何か得た物が反映されましてより良き日々、人生を過ごされることを望んでおります。

恒例の直会は新庄町のお食事処「浜木綿」の海鮮味噌鍋と、新庄町の隠れ家的料理庵「縁(ゆかり)」のオードブル、そして富山の地酒、差し入れの品々で乾杯です。

今回は過去最高の異様な盛り上がりでしたねー。やはり「達成感」といいますか、「無事に生還した」みたいなノリがそうさせるのだと思います。
参加者全員が無事に行を終え、心身共に新しい魂によみがえったので全員が兄弟です。皆さん楽しそうに過ごしていただきました。

最後になりましたが、昨年同様にボランティアで「AED」を背負って待機していただきました、株式会社エムテックの山根雄一郎様には深く感謝を致します。全員無事に修行できましたのは山根さんに守護神が降臨しているからでしょう!感謝。

株式会社エムテック http://www.mtech222.com/

謹賀新年・元旦篇

大晦日に続きまして元旦のご報告です。元旦の夜明け前の午前6時50分ほどの時刻、私は上市街道を立山方面に車で走っておりました。水橋開発の日吉神社の歳旦祭奉仕のためです。立山連峰の稜線にオレンジ色の初日の出のご来光が間接照明の様に浮かび上がり、例えようのない美しさでした。富山に帰郷して20年になりますがこんなに美しい新年を迎えたのは初めてです。これだけで今年はいい年になると確信を致しました。

昨年より古札・しめ縄・授与品などはかがり火にて焼納せず、クリーンボックスに納める方法に致しました。火の管理上危険である事と、燃えた灰の処分が困難である事もありまして、趣はいささか損なわれる事ではありますが、致し方ないということで導入いたしました。

また、参集殿と参拝者駐車場が出来ましたので以前より車での参詣の際の混雑が緩和されたものの、まだまだ充分なスペースが有るとは言い切れない状況ではありますが、将来的には鳥居の前付近の道路を挟んで向かい側の空き地を駐車スペースにする計画がありますので少しずつ改善に向かっているところです。

平成28年の御遷座400年以降は何かと参拝者が増加傾向にありまして大変喜ばしく嬉しいことであります。参詣者が多ければ多い程、神様の御神威がより強く、より高くなって地域を守護いただくことになりますので。
特に元旦は快晴で大勢の参拝者にお越しを戴きました。天気が良いと幼いお子さん連れのご家族が参拝しやすくなりますので助かりますね。

本年は「御世代わり」の年として即位の礼、践祚大嘗祭の斎行される年であり、今上陛下の御在位三十年を奉祝するおめでたい年でありますので新年のお祭りのあとのご挨拶には必ず、御皇室の弥栄と皇位継承のお話しを致します。世界最古の国家である日本の本家家元である御皇室の皇位継承、そして神武天皇以降御歴代の天皇様が「国の安泰」と「国民の安寧」をお祈りされる日本の国の最上位の大神主、斎主でいらっしゃることをお伝え致しております。今上陛下には30年にわたり、皇后陛下と共に国内外の慰霊の旅を重ねられました。我々国民の安寧を宮中三殿にてお祈りいただいた御礼として御在位三十年の御祝いを盛大にする事が今上陛下にご恩返しになることでは無かろうかと思うわけです。

5月からは新元号になるわけですが、「平成」の三十年間、自然災害や色々な事がありましたが、明治・大正・昭和に勃発した「戦争」が無い三十年間でありました事は本当に感慨深く感じます。「平和に成る」、文字通りの30年間でした。
次の時代も穏やかで平和で満ち足りた時代である事をお祈りいたしたいと思います。

謹賀新年・大晦日篇

明けましておめでとうございます。約一月振りの更新でございます。宮司の舩木信孝です。本年も宜しくお願いいたします。
寒中禊・鎮魂作法錬成会も無事に終わり、ようやく一段落です。11月の中旬から休みらしい休みも取れずになんとかここまで乗り切ったという感じですが、年末年始は一昨年のような積雪が無く、快晴の元旦でしたので本当に素晴らしい新年の幕開けでした。

大晦日は初詣参詣者のお迎えの準備でいつもお手伝いいただいている米田さん、川嶋夫妻、水口巫女を始め、3名の巫女さん達と手際よく作業を進めることが出来ました。
本年も参集殿は「宮Cafe」として新川神社オリジナルハーブティー「月読(つくよみ)」を提供しました。高橋太郎さんの奉納です。いつもありがとうございます。

皆さんの献身的なお手伝いで本当に助かりますし、ひいては大勢の初詣の参詣者に喜んでいただける事を何か一つでも増やしていきたい物です。
と、いうことで今年から「御朱印」を社頭で受付する事に致しました。近年御朱印がブームですし、巫女さんからリクエストが多いと言うことでしたので。

夕方からは恒例の年越大祓式を勤めまして愈々新年を迎えます。
年越大祓式参列者には神饌田で収穫したコシヒカリの稲わらで宮司が綯いました「笑門来福守護」のしめ縄をお渡ししております。夏越の大祓までの半年間、家門から邪霊進入を防ぐ結界として、また「笑う門には福来たる」という神道の根本精神を託した一品です。