日別アーカイブ: 2019年10月16日

9月23日富山県初・初級BBQ検定 開催

宮司です。今回は倫理法人会の知人繋がりで富山県初の初級BBQ検定会場として新川神社境内と参集殿をご利用戴きました。
宮司は残念ながら、四方の氏神神社の秋祭りで参加出来なかったのですが、台風の影響で心配もされた中、無事に快晴の下、開催できたようで良かったです。

神社の境内でBBQ は如何なものか?と、思われるかも知れませんが、新川神社的には、春・秋の祭礼の時には露天商が営業で焼き物を販売するのは良くて、地域の住民が楽しんだりするのはいけんのはおかしいんじゃ無いか、と考えます。
今回のような正統派のBBQ検定で飲酒も無く、真摯に取り組むイベントは総代会の了解も経て会場提供いたしております。

若鷹会や第一町内のBBQなども、自然災害などいざという時の炊き出し訓練の意味も私的には持っておりますので、神社として場所提供を致しております。いざという時は自給自足出来る環境を神社が備えておくべきとの展望を持っております。インフラもそうですが、やはりいざという時に道具を使えて技能が有る人材を育てる土壌として神社境内は解放すべきだと宮司は考えております。
まぁ、うちの神社だからできるのでしょうけどね。

9月19日御代替り・天皇陛下御即位に関する件など 事務連絡会議開催

宮司です。
本年5月に御代替わりの改元を始めとして10月22日に即位礼、11月14日〜15日に大嘗祭が行われます。それに対して神社本廳の奉祝事業方針を受け、富山県神社庁では奉祝行事を計画中でした。神社本廳からは各神社でもそれぞれに一世一代の御代替わりを後世に伝えるような奉祝祭典並びに奉祝に関する行事を推奨されています。
文章だけでの通達では理解に限界があります故に、質疑応答も含めた事務連絡会議を本年初の試みで開催致しました。
予てより、400年祭記念事業として奉務神社の氏子の皆様たちよりもお祝い金を寄付戴きましたので私ども舩木宮司家がご奉仕致しております奉務神社40社の宮総代さんが一堂に集まる機会を作りたいと考えておりました。

会議は午後3時から午後5時。平日でしたのでお勤めの方には恐縮でしたが代理出席をお願いいたしました。皆さん、お忙しい中ご足労戴いていますので、会議は中身は濃く、伝達事項は要点をスッキリ必要な事を簡潔にお伝えすることに心がけました。

先ずは神社庁からお借りいたしました映画「天皇陛下 御即位から三十年 —常に国民とともにー」内閣府作成の物を上映(38分)いたしました。

その後に伝達事項として

①即位礼・大嘗祭に併せて神社庁・各神社にて行う祭・行事について

②御大典奉祝「一神社一記念事業」の奨励について

③記念植樹について

④富山県神社庁主催「天皇陛下御即位奉祝富山県民大会」への参加

⑤神社境内不審者監視・警備などの意識強化のお願い

の5点、

事務連絡ご案内として

①11/06 「第65回神宮の新穀感謝祭と上賀茂神社参拝1泊2日バスの旅」のご案内

②神宮大麻初穂料改訂の件

③舩木宮司の出前出張講座のご案内

を致し、その後質疑応答をいたしました。

④「令和御大典記念」植樹アルミ製看板無料配布の件

富山県神社庁富山支部では御即位奉祝の記念植樹の看板を作成され、希望される神社に無料で配布させて戴きました。

新川神社でも御即位奉祝事業として記念植樹を計画中です。社殿前の灯籠の前に対で植樹されていた真榊の左側が枯れてしまいましたので、此の機会に右側の榊を日陰に移植し、京都御所の紫宸殿前の「右近の橘・左近の桜」にちなんで橘と、道路拡幅のためやむなく伐採したソメイヨシノの若木を移植する計画を立てました。
令和ということで万葉集の「梅花の歌」からの出典元ということで梅の木もいいんじゃなかいと思います。うちには白梅・紅梅が1本ずつありますので、今回はタチバナとサクラにいたしました。

来年の3月頃に植樹の予定です。楽しみですね。タチバナは非時香実(ときじくのかぐのみ)として古事記・日本書紀にも見えますし、万葉集にも70首ほど見える古来より人気のある樹木です。

垂仁天皇の段の最後に登場する話でして天皇の命で新羅からの帰化人である田道間守(だぢまもり)常世の国非時香実を探しに行くんです。外国のことは任せた、という感じでしょうか。この実を食べると不老不死になるといわれ、海の彼方の誰も行くことのできない国にあるとされていました。そこで田道間守は苦労してこれを持ち帰るのですが、すでに天皇は亡くなっており、陵墓の前で泣き叫んだまま息絶えてしまう、という帰化人の忠誠譚として伝わる話です。実際に垂仁天皇陵の前方後円墳の片隅に小さな丸い墳墓が水のお堀に浮かんでます。

左:タチバナの実

 

 

神仏かふぇ。〜いのりのかたち〜 鎮魂作法&座禅など所作編

 

9月15日日曜日14:00〜16:00、今回の会場は最勝寺で行われました。
神道の「鎮魂」と禅の「座禅」。これを一度に体験出来る場はそうないでしょう。多分古今東西通じて初めてじゃ無いでしょうか。

これには因縁がありまして。蜷川という地名に最勝寺はありますが、元々蜷川氏という武士氏族のお屋敷で有った場所だそうです。蜷川氏の菩提寺として建立されたそうですが、この蜷川氏の本姓が「宮道(みやじ)氏」で物部氏の嫡流に当たる氏族です。この物部氏が奈良県天理市鎮座の石上神宮に伝えてきた神道行法が「鎮魂作法」なのです。ですから最勝寺には宮道家の家系図が有り、邇藝速日命から物部氏になり宮道家の系譜が記されている中に、新川神社の御祭神である「大新川命」も記されているのです。大新川命は邇藝速日命から七世の孫で、物部を名乗る前の先祖に当たります。そこで物部の鎮魂作法を修することに不思議な御縁を感じるわけです。

我が国日本は神と仏とがあざなえる縄の如く表裏一体にして鎮護してきたことがわかります。

恒例のお茶は高橋太郎madeの「阿羅漢」と「月読」。それぞれ最勝寺と新川神社がイメージの和漢茶です。美味しいと評判が良いです。
お正月は新川神社の参集殿でも振る舞いますが、何処で買えるか?聞かれる程です。

恒例のお菓子は宮司セレクトの岩瀬の「大塚屋のどら焼き」とLA MAISON DE JUN ラ・メゾン ド ジュンの「お散歩コルネ」の二品。
大塚屋にお昼頃予約していたので取りに行きますと、観光客の列。みんなそれぞれ「どら焼き」を買って行かれるのでやはり人気商品なんですね。
JUNのスイーツも美味しいので良くお使い物に利用しますが、「お散歩コルネ」は近くの公園でお散歩しながら食べるみたいなコンセプト商品だそうです。メイプルの焼き菓子とメイプルのカスタードクリームが美味しい一品です。
珈琲は富山市荒川のMict(ミクト)さんの神仏かふぇ。ブレンド。最勝寺バージョンで前日より水出ししていただいたアイスコーヒーでおもてなしです。

カフェ、といいましてもメニューは無くて、一方的にこちらで準備した物を出すのですが、お茶も珈琲もオリジナルブレンドですので「神仏かふぇ。」ならではの味覚を味わって戴けます。

先ずは鎮魂作法から体験して戴きました。正式にやると1時間くらいかかりますのでほんの体験、という感じですが、座禅の「静」に対して鎮魂作法は「動」の修法です。
鎮魂といいますと「レクイエム」、故人の御霊鎮めのイメージがありますが石上神宮伝来の鎮魂作法は、魂を振り動かして波動を強くして臍下丹田に納める動作ですので動きを主体とした修法です。インナーマッスルを鍛えることによって体幹を強くするような感じですね。

そのあとに座禅を体験しました。時間の配分で両方ともそんなに長い時間ではありませんでしたが皆さんには返ってその方が良かったのでは無いかと思います。また日を改めて座禅の日やヨガなども最勝寺では定期的に行っているので参加されたら宜しいと思います。

〜いのりのかたち〜として神道の鎮魂作法、禅の座禅を体験して貰いましたが、みなさんに何かすこしでも印象に残るものを持ち帰って戴いていましたら幸いです。

最後には珈琲とスゥイーツを召し上がって戴きながらQ&Aの時間です。色々とご質問があり、何時もの如く、時間が過ぎてもお話しが続きました。

9月の鷹乃羽雅楽会の温習

9月は1日と8日が温習日でした。月二回の温習のうち、1回は全体温習で合奏をします。3期生も合奏ができるようになりました。
仕事の都合などで練習に来られずに足が遠のいていく方もいらっしゃる様ですが、こちらは久しぶりでもウェルカムですので、また再開したくなったらお越し下さい。

我々は基本的に最初の課題である平調の五曲を常に磨いていきますので、他の曲もやりますが、この基本の五曲をマスターすればなんとか付いていけるもんです。

芸事には終わりが無いので、少しずつでも継続する事が大事だと思います。

9月よりおはよう倫理塾、始まりました。

宮司です。9月に入りまして1日より「家庭倫理の会石川」の「富山支部」が参集殿を会場として「おはよう倫理塾」を始められました。会の名の通り、開始時間ははやすぎる午前5時!しかも毎日!日曜日だけ午前6時です。休みは正月前後5日間のみ。過酷な修行会のようですが、意外になれると良いですよ。まぁ私は仕事柄宮司になる前より午前4時30分起きでしたから、30分早く起きれば朝のお勤めなど含めて大丈夫です。私は倫理法人会の方に入会しておりますので金曜日はそちらに行きますが、その他は出席しております。仕事が立て込むこの時期は朝3時より開門までの時間に朝の支度(潔斎:朝シャワー、着替え、御霊舎と神棚にお供えと拝礼)とデスクワーク仕事(原稿執筆や古事記・日本書紀の勉強、ブログ更新など)をしております。

家庭倫理の会がなぜこんなに早い時間に行うかというと、主婦の方でも参加できるようにとの配慮だからです。午前5時50分頃には終わっていますので、朝食の準備も間に合いますね。

「万人幸福の栞」という倫理の教科書の様な本を輪読してそれぞれが日常の気付きなど発表するのですが、3分〜5分くらいのスピーチですので予め原稿など準備しなくても普段感じたことを素直にそのまま自分でしゃべったり、他人の話を聞くだけでいろいろな「気付き」が得られます。

この倫理の会の良いところは「万人幸福の栞」を読んで「自ら気づいて実践していく」というところでしょうか。

自分をより良く変えていきたい人、今家庭に問題を抱えている人。夫婦仲、親子関係。そんなかたは是非見学でも良いですから覗いて見てください。予約は要りません。

ちなみに月謝は一ヶ月500円+会報「新世」300円で800円です。月800円ですから1日26円。

ご案内まで。

参集殿の観葉植物・モンステラ剪定

参集殿のモンステラ。葉の形が如何にも「観葉植物!」って感じでかっこいいですよね。京都の石清水八幡宮青年会の方から新築祝いでいただきました。

このモンステラ、参集殿の居心地が良いのか、次から次と葉を増やして広がりまくりで、自分で支えられなくなっているような状態になりました。もう少し、後先考えて葉を増やせや!と、言いたいところですが、モンステラってラテン語で「奇怪、異常」を意味することば、英語ではモンスターですので、この方にとっては「普通」なんでしょうね。
ですが結束バンドで通路の邪魔にならないように寄せていたのですがそれも限界になりましたし、何よりも問題になったのがどこからともなく出てきた触手の様な茶色い根っ子の様な物が地べたに這うようになりまして、これが踏んづけると廊下のシミになるので、なんじゃこら?と思いまして秘書に聞きましたらネットリサーチしていただきまして「自立できなくなったときに支えで出てくる杖のような物だそうです」ということでした。後先考えずに葉を拡げる。大風呂敷な奴とわかれば、何の容赦も無く怪物退治。
愈々初剪定をば。
ご覧のように結束バンドを外すとベターっとわやわやな感じです。そこで古い葉から剪定、バランスをとりながらシンプルにしてみました。綺麗な葉だけになりましたのでなかなかフレッシュなモンステラにイメチェン成功。ですが気を付けなければいけないのが樹液にかぶれる事もありそうなのでビニ手袋着用のこと。

ですが、こんな手のかかる暴れん坊、好きです。私にない物を持っているから。
俺だって、後先考えずに葉っぱ、広げてみたいよ。根っこは後からで良いじゃん、みたいな。

 

8月のあれこれ

宮司です。今年の8月の後半は行事目白押しでした。
18日の四方神社栂彦祭の後、19日からは31日の雅音楽祭の練習で毎朝、舞楽の朝練を個人的にしておりました。ひさしぶりなもんで舞振りも細かく見直しながら少しでもバージョンアップを目指しました。
25日は鷹乃羽雅楽会
26日午後1時30分は古事記に親しむ昼の部、午後7時から日本書紀に親しむ。
27日午後より鷹乃羽雅楽会は氷見市熊無の十柱神社にて地元の方々に雅楽をお聴かせする奉納演奏にて出向。小学生も参加するということで、雅楽の古典ばかりだと辛いだろう、ということで「君が代」「ふるさと」「遠き山に日は落ちて」を加えて「越殿楽」「陪臚」をお聴かせいたしました。見晴らしの良い境内でまさに「ふるさと」とか、「遠き山に日は落ちて」の情景にぴったりの場所でした。
28日午後7時古事記に親しむ夜の部
29日午後富山シティFMに雅音楽祭の宣伝のために神社庁雅楽部としてオンエアー出演。夜は雅楽部の最終リハーサル。
31日雅音楽祭出演。四方神社の泰子禰宜さん(新川神社の権禰宜さんも兼ねる)は、豊栄の舞で初舞台。宮司さんは久しぶりの蘭陵王。
怒濤の日々でした。お疲れ様です。