新築参集殿での初仕事:祭礼旗墨書

禰宜です、連ちゃんでアップです。21日の清祓に続いていよいよ初仕事です。昨年の4月に祭礼旗が強風にて破れてしまいました。昭和46年に新調された物でしたので44年経っていましたのでこの際、400年の節目の年ですので宮司家で奉納する事としました。

以前の旗には「常例祭亥」の四文字。この年は亥年だからこの文字を選ばれたのでしょうから、今回は改めて言葉を選ぶことにしました。よく使われるのは漢文体の4文字か5文字の言葉で御神威を表す言葉や神徳を讃える文言が定番なのですが今回は新川神社独自の言葉にしたいと思い、そういえば以前、蔵から出てきた由緒の文書に「新川」の地名譚を表す言葉があったことを思い出しました。

「灑神山清流」

新川神社の神様のお告げ文の中に「神の山から清き流れが灑(そそ)ぐ」処を「新川」と号し、この地域の守護神となろう〜という物語りの部分です。神の山は勿論、立山の事で、清き流れは常願寺川の事だと思います。綺麗な言葉ですね。

今回揮毫いただいたのは黒田昌吾先生。

http://sho5kuroda.com/index.html

実は私が幼稚園から小学生まで習字を習っていた近所の上飯野在住の押田雪峰先生が数年前、闘病の末ご逝去されました。私の倅二人にもご指導戴けたので親子二代で師事出来たことを嬉しく思っていましたし、いよいよ400年を迎えるに当たり、色々と書いて貰う機会が多くなると思いまして楽しみにしていた矢先でした。本当に残念です。ですから、私がこだわったのは「押田雪峰先生に師事されたお弟子さん」に書いて戴きたかったのです。今回、良いご縁を戴きまして、大変力強く、新川神社独自の言葉と相まってむちゃくちゃかっこいい祭礼旗になりました。今年の春祭りが楽しみです。晴天をひたすら祈りながら過ごしていきたいと思います。

新築の参集殿での初仕事にふさわしい仕事が出来て良かったです。ちなみに「鷹乃羽雅楽会」の新しい文字も黒田昌吾先生によるものです。