9月19日御代替り・天皇陛下御即位に関する件など 事務連絡会議開催

宮司です。
本年5月に御代替わりの改元を始めとして10月22日に即位礼、11月14日〜15日に大嘗祭が行われます。それに対して神社本廳の奉祝事業方針を受け、富山県神社庁では奉祝行事を計画中でした。神社本廳からは各神社でもそれぞれに一世一代の御代替わりを後世に伝えるような奉祝祭典並びに奉祝に関する行事を推奨されています。
文章だけでの通達では理解に限界があります故に、質疑応答も含めた事務連絡会議を本年初の試みで開催致しました。
予てより、400年祭記念事業として奉務神社の氏子の皆様たちよりもお祝い金を寄付戴きましたので私ども舩木宮司家がご奉仕致しております奉務神社40社の宮総代さんが一堂に集まる機会を作りたいと考えておりました。

会議は午後3時から午後5時。平日でしたのでお勤めの方には恐縮でしたが代理出席をお願いいたしました。皆さん、お忙しい中ご足労戴いていますので、会議は中身は濃く、伝達事項は要点をスッキリ必要な事を簡潔にお伝えすることに心がけました。

先ずは神社庁からお借りいたしました映画「天皇陛下 御即位から三十年 —常に国民とともにー」内閣府作成の物を上映(38分)いたしました。

その後に伝達事項として

①即位礼・大嘗祭に併せて神社庁・各神社にて行う祭・行事について

②御大典奉祝「一神社一記念事業」の奨励について

③記念植樹について

④富山県神社庁主催「天皇陛下御即位奉祝富山県民大会」への参加

⑤神社境内不審者監視・警備などの意識強化のお願い

の5点、

事務連絡ご案内として

①11/06 「第65回神宮の新穀感謝祭と上賀茂神社参拝1泊2日バスの旅」のご案内

②神宮大麻初穂料改訂の件

③舩木宮司の出前出張講座のご案内

を致し、その後質疑応答をいたしました。

④「令和御大典記念」植樹アルミ製看板無料配布の件

富山県神社庁富山支部では御即位奉祝の記念植樹の看板を作成され、希望される神社に無料で配布させて戴きました。

新川神社でも御即位奉祝事業として記念植樹を計画中です。社殿前の灯籠の前に対で植樹されていた真榊の左側が枯れてしまいましたので、此の機会に右側の榊を日陰に移植し、京都御所の紫宸殿前の「右近の橘・左近の桜」にちなんで橘と、道路拡幅のためやむなく伐採したソメイヨシノの若木を移植する計画を立てました。
令和ということで万葉集の「梅花の歌」からの出典元ということで梅の木もいいんじゃなかいと思います。うちには白梅・紅梅が1本ずつありますので、今回はタチバナとサクラにいたしました。

来年の3月頃に植樹の予定です。楽しみですね。タチバナは非時香実(ときじくのかぐのみ)として古事記・日本書紀にも見えますし、万葉集にも70首ほど見える古来より人気のある樹木です。

垂仁天皇の段の最後に登場する話でして天皇の命で新羅からの帰化人である田道間守(だぢまもり)常世の国非時香実を探しに行くんです。外国のことは任せた、という感じでしょうか。この実を食べると不老不死になるといわれ、海の彼方の誰も行くことのできない国にあるとされていました。そこで田道間守は苦労してこれを持ち帰るのですが、すでに天皇は亡くなっており、陵墓の前で泣き叫んだまま息絶えてしまう、という帰化人の忠誠譚として伝わる話です。実際に垂仁天皇陵の前方後円墳の片隅に小さな丸い墳墓が水のお堀に浮かんでます。

左:タチバナの実