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天神掛け軸一幅(天神軸)
舩木社家(神職家)に伝わる菅原道真公の御真影の掛け軸。「越中志徴」に
「○同社神寳 文政十年の社号帳に、當社は往古以来大社の處、中古三輪飛騨守源長職と云越中土著の士、累代新庄に任し、又大村と云處に轡田備後守居住し、其比は越後の謙信の幕下に属し、三輪と相争、天文十九年飛騨守没落し、遂に轡由新庄の城主と成。當社当社元來三輪の産紳にて、神領・神器等寄附多し。轡田に至て尚更尊敬し、神領元の如し。然處轡田も天正年中佐々内蔵助の為に没落す。故に社頭も自然と衰徴せる上、元和元年夏の洪水に、社頭水底と成、神器悉く没失。其此相残るものは、天満宮の御影と云て一軸今にあり。(略)」
と見え、これに当たる物と思われる。作者、年代とも不明。
「越中志徴」には「神宝の土佐将監の天神は轡田氏落城の際紛失した」とあるので、現存する天神軸とは別物であろうか。今後調査の事項でもある。