1月後半〜立春前、寒中の日曜日 寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会(若鷹会)
われわれのせんぞがつたえてきた神道のおはらいの原点(げんてん)である「みそぎ」と「鎮魂作法(ちんこんさほう)」は、今までやっている神社が富山県にはありませんでした。
そこで新川神社を中心とする若いひとたちであります「若鷹会(わかたかかい)」が、みんなでやってみよう!と平成26年2月にはじめてやったところ、たくさんの人が参加(さんか)しました。
毎年やりたい!というリクエストがたくさんありましたので毎年かいさいしています。
【寒中(かんちゅう)みそぎ・鎮魂作法(ちんこんさほう)とは?】
禊(みそぎ)とは神さまたちの世界である「高天原(たかあまはら)」で、神さまがおこなわれたおきよめの方法(ほうほう)です。
こころとからだについたケガレを川や海の水を体(からだ)にそそいで、身(み)も心(こころ)もきよらかにする修行(しゅぎょう)であり、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉国(よみのくに:死者の国)よりかえられたときに、川にはいりそのからだをきよめられたことがはじまりです。(このはなしは古事記こじき・日本書紀にほんしょきにかいてあります)
人がおかあさんのおなかからうまれたときにだれもがもっていた「きれいなたましい」のころにもどるために「あらたに生まれかわる」ことを「よみがえり(黄泉帰り:死者の国からかえってくること)」というのはこのおはなしが元(もと)となっています。
このみそぎを立春(りっしゅん:2月4日頃、文字通り冬から春にうつりかわる日のこと)まえの寒中(かんちゅう:文字どおり、さむいころ)に行うことにより新しいきせつをむかえる前に罪・穢れ(つみ・けがれ)をはらい清め、あらたに生まれかわったようなすがすがしいきもちで1年をすごすことをめざしておこないます。
「罪(つみ)」とは人間社会でやってはいけないやくそくごとをやぶることをいいます。たとえば、人の物を盗(ぬす)んだり、人にわざとケガをおわせたりする「わるいこと」のことです。
「穢れ(けがれ)」というのは「こころがきたなくなる」「いやなきもち、もやもやしたきもちなる」じょうたいをいいます。
「鎮魂作法(ちんこんさほう)」は奈良の石上神宮(いそのかみじんぐう)につたわる神道の修行(しゅぎょう)です。
修行(しゅぎょう)とは、じぶんの心の中にしぜんとでてくるいろいろな物がほしいとおもう心や、いつも不平・不満(ふへい・ふまん)のきもちばかりでおだやかでなく、満ち足りないじょうたいの心から、昔のえらいひとがおこなった修行(しゅぎょう)を自分もやってみることで、生きているだけで「しあわせ」で「まんぞく」で、「かんしゃできる心」—をつくることです。
れきしはたいへんふるく、新川神社の神さま・大新川命(おおにいかわのみこと)の七代まえの祖先神(そせんしん)である邇藝速日命(にぎはやひのみこと)がこの世につたえた「十種の神宝(とくさのかんだから)」をつかう「おまじない」で、むかしはヒミツとされてきたものです。
息(いき)のワザなど呼吸(こきゅう)で、すった息(いき)をおなかに鎮しずめる作法(さほう)です。ふかい息、深呼吸(しんこきゅう)をゆっくりくりかえすと、どうやら「生きる力」がパワーアップするようです。
このような、むかしの日本人の健康法(けんこうほう)がたいけんできます。
息(いき)のワザは合気道(あいきどう)をやっているひとは稽古(けいこ)の前とあとにやりますのでやったことがあるかもしれません。
新川神社の宮司さんがはじめからやさしくおしえます。いぜんに小学生が何人も参加(さんか)していますのでぜひみなさんもちょうせんしてみてください。