このページを印刷する

伊勢神宮の御神札はどうして「神宮大麻(たいま)」というのですか?




新川神社写真

 日本国民の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をまつる伊勢の神宮の御神札は、明治以前は御師(おんし)といわれる神職によって全国各地の家々に配布されていました。
 恩師は崇敬者(檀那:だんな)のためにご祈願を込めた「しるし」として、祓串(はらえぐし)を納めた箱、あるいは小さな祓串を剣先形に紙で包んだ物も配布していました。
 その小さな祓串は大祓詞(おおはらえのことば:お祓いの祝詞)を唱え、罪・けがれを祓う霊力がある神聖な大麻(おおぬさ)にて祓い、 祈祷を修めた祓串であったことから御祓大麻(おはらいおおぬさ)、俗に「お祓いさん」と言われました。
 明治になって、御師による配布は廃止され、御祓大麻は神宮大麻(じんぐうたいま)と名称が改まり、明治天皇の聖旨により政府事業として全国全戸に漏れなく配布される様になりました。

新川神社写真
感謝祭・神宮大麻頒布報告祭