中新川郡舟橋村舟橋 白山神社 由緒書

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鎮 座 地
富山県中新川郡舟橋村舟橋424
氏子町内会
舟橋町内
祭   神
菊理姫神(白山社御祭神)
建御名方神(諏訪社御祭神)
祭   日
春祭 3月27日
秋祭 10月26日
由緒沿革

 勧請年月等不詳であるが元来、舟橋村舟橋には無格社白山神社(一〇八番地鎮座)、無格社諏訪社(六六八番地鎮座)、村社白山社(字懸ノ上四二四番地鎮座)の三社が祀られていた処、大正十一年一月無格社白山神社は維持相立難きに付、村社白山神社へ合併と同時に跡地譲与が許可を得て執行される。
 同年十二月(大正十二年との記述もあり)に社殿が改築され、同時に諏訪神社の合祀が行われた。社殿は荘厳にして近郷希有のものであった。しかしながらこの大正に建築された本拝殿は、昭和五十三年四月三十日午前十時五分ごろ子供の火遊びが拝殿に燃え移って全焼。昭和五十四年三月二十五日に再建され、遷座祭が斎行された。

御祭神

 御祭神の菊理姫神(くくりひめのかみ)は白山神社の御祭神。記紀神話によると伊弉諾尊が伊弉美尊を追って黄泉の国に至り、同国から逃げ帰る最中に黄泉平坂という場所で言い争いされた。その時に間にたって二神の言葉の仲介をされ、其の御心を和げ奉った神様で、両者の間を調和して相互の主張を聞き入れ助言された功績により菊理姫神と申すと言い伝えられている。「くくり」とは「聞き入り」「聞く理(ことわり)」の意味ともいわれ、または「括り(くく)り結ぶ」「括り統べる(統括)」とも解される。現世とあの世(幽界)とを執り結ぶように、すべての調和、深い結合をはかるのがこの神様のお力であるとされる。石川県白山の白山比咩神社の御祭神として有名である。
 建御名方神(たけみなかたのかみ)は諏訪神社の御祭神で大国主神の御子神。
 猛く雄々しき神にして、御兄・事代主命と共に父・大国主の神を助け奉り、国土(出雲地方)経営につくされた。元来御力の殊の外に勝れ、勇猛な神にましましたが一度天神の勅命に服従なさった後は只管に朝廷を護り給い、神功皇后の新羅遠征の時の活動や、坂上田村麻呂の東征を守護、あるいは元寇のとき龍神として現れて大いに神威を発揮された伝説が伝えるように度々その霊威を顕され、武神としての崇敬信仰が深い神である。国譲りの時に建御雷神と力くらべをされた事が相撲の起源として伝えられる。或いは御名の「ミナカタ」は「水潟」の意とし諏訪湖を鎮める水神、風神、農耕神として崇敬される。水と風を司ることから漁業を守護する神としても崇敬され、港町に分霊社が多い。長野県の諏訪大社の御祭神として有名である。

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