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忘れ物のお知らせ。

禰宜です。寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会参加者で直会会場の公民館にNTT Docomoの白色の携帯電話充電アダプターが残されていました。心当たりの方は新川神社舩木家までご連絡下さい。076-441-8186

寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ご報告。実践編

禰宜です、だいぶ間が空いてしまいました。只今、新庄御鎮座400年記念事業奉賛会のお願いに会社企業を始め氏子町内を一軒一軒廻ってお願いしております。皆さん、玄関先で寒いのにお話しを聞いていただきまして有り難いことです。ですがこうやって一軒ずつ氏子のお宅を廻ってお話しする機会もなかなかありませんので、この400年は色々な意味で新庄町を知る良いきっかけとなりました。私は今後ともなるべく皆さんのお住まいまで足を運んでお話しすることを続けていきたいと思います。ということで前置きが長くなりましたがいよいよ水をかぶるシーンの報告です。

先ずは参加者の皆さんを御守りする特製焼き印入り木札御守りを配ります。先ほどの鎮魂作法の時に十種の神宝の霊験を込めた御守りです。皆さんと共に御神前でお祓いにお祓いを重ねた御守りです。それを更にみなさんが我が身を禊ぐと共に、御守りも清められますので、皆さん自身が祓い清めた御守りと言うことになります。これは強力ですよ、御霊験あらたかなり。

先ずは改めまして祓い詞の奏上。竹串に飾った白い御幣に対して拝礼します。

いずれはみなさん、そらでよめるといいですね。

いよいよ鳥船行事です。いえーい、えい、いえーい、えい、

鳥船は三段あり、それぞれに微妙にかけ声と作法が変わります。かけ声の途中で大きな声で和歌を唱えます。この和歌が良い歌なんです。日本人のみそぎはらえの精神がこめられた歌ですので、それ以上なんの説明もいらんとおもいます。みなさん、なんとなく感じていただけた事と思います。

第一段「朝夕に 神の御前にみそぎして すめらが御代(ミヨ)に仕へまつらむ」

「雄ころび」という邪なるものを切り祓う作法で、手刀をもって目前の空中を斜めに切ります。自分の心の中の邪心を切り捨てると解釈しても良いでしょう。

息吹。両手を天に掲げて天の気を戴いて手中に納め、頭から躰の中に鎮めて地面に返します。私自身のイメージですが、天と地の気を自分の躰を通じて繋げることによって自然と一体化する様な気持ちでやっています。自然と一体化すれば水も冷たくない、というわけにはなかなか行きませんのでまだまだ修行不足ですな。

いよいよみそぎです。水に向かって気合いを入れたら桶で自らの躰に水を掛けます。

自ら水を被るという克己心を顕すので気合いが感じられますね、写真からも。

女子は意外に楽しそう。

参加者が35名と多かったので2班に分かれて被りましたが、なかなか水が冷たくて水槽が減りませんので、三回に分けて被りたい人は何回でも被ってもらいました。

みなさん、物怖じもせずにたんたんと水をかぶられました。あっぱれじゃ。

3回目被る猛者たち。

水を被り終えたら、またもう一度最初から同じ鳥船を始めます。第二段「遠つ神 固め修めし大八洲(オオヤシマ) 天地共に永遠(トハ)に栄えむ」

第三段「天津神 国津神たち みそなはせ おもひたけびて我が為す業(ワザ)を」

濡れた躰ですがもう一度鳥船を繰り返すことで気と躰の体温を高めていきます。

最後に二礼二拍手一礼をして、お互い向き合い、お手を拝借、一発締め「おめでとう」で締めくくります。なぜ「おめでとう」というかは良くわかりませんが、私自身は無事にみそぎ行を終えて清々しい気持ちに成って新しい自分に生まれ変わった事をお互いに讃えて「おめでとう」というのではないかと感じております。

みんなで記念撮影。カメラを向けられているので笑っていますが実はかなり寒いです。

来たときと同じように「えいほ、えいほ」のかけ声で走って帰ります。つづく。

 

 

 

 

 

 

寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ご報告。鎮魂作法〜禊ぎ行場へ

禰宜です。昨日更新できませんでした、すんません。では続きです。

写真提供:川嶋一人様 いつもありがとうございます。

みそぎの講習が終わりましたら今度は鎮魂作法の講習と実践です。先ずは神様にご挨拶をしますので二礼二拍手一礼でお参りする前に正式な作法を伝授いたしました。最初は正座です。誰でも知っているし出来るのですが、美しい座り方、正しい姿勢で座るにはポイントがありましてこれを実践して貰いました。

先ずは神様にご挨拶の二礼二拍手一礼。皆さん、いい音です。これで掴みはオッケー。

その後、お祓いの修祓で祓い詞を一緒に唱えて戴きました。皆さん、飲み込みが早いですね。続いて大祓詞、十種祓え詞、ひふみ祓い詞、十種の神宝御名を唱えます。皆さん、初めてだと思いますが、お上手。いや、ほんとに。違和感がありませんでしたもん。やはり日本人の血でしょうかね。写真は十種の神宝を神様から戴く前に手を清める作法。

いよいよ十種の神宝を神様から戴いて左右前後上下に揺り動かす「魂振り」です。

参加者は新川神社から徒歩2分、金岡邸前にある銭湯です。長きにわたり新庄町の人々の垢を落としてきた「薬師鉱泉」。ここもいわゆる「清めの場」であります。わたしも小学生まではここの銭湯育ちです。この銭湯へ移動し、禊ぎ姿に着替えます。この銭湯があるからこそ禊ぎ錬成会は成立するので大事な処です。今後も営業を続けて戴かないと禊ぎ錬成会ができませんので、よろしくお願いいたします。

整列。圧巻ですね。銭湯に来られたご婦人には喜んで戴けたようです。

御幣を先頭に「えいほ、えいほ」のかけ声で禊ぎ場へ走ります。本日は幸いに足下が乾いていますので走ることが出来ます。走りたくて走るのでは無くて、走らずには居られないから走っているのです。

えいほ、えいほ、

えいほ、えいほ、えいほ、

えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、

えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、

えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、

えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、えいほ、

えいほ、えいほ、女禰宜も走る、走る。実態は参進するみそぎ参加者の写真を撮ろうとしていたがあまりの早さにおいてけぼりをくらった撮影係。

寒さなんかへっちゃら、余裕のよっちゃん、カメラ目線。

いよいよ一同、禊ぎ場へ。なかなか良い絵ですな。

さぁ、いよいよ禊ぎの始まりです。まずは振り魂。「はらえどの大神、はらえどの大神、」を連呼しながら魂を振り動かして気を高めます。つづく。

寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ご報告。準備編

禰宜です。さて続きですが、準備段階から追って行きます。いきなりは脱ぎません。

前日より水、注入。水道水ですので冷えてます。ちなみに富山市の上下水道局が販売しているペットボトル入り水道水「とやまの水」が国際食品コンクール「2013年モンドセレクション」のビール・水・ソフトドリンク部門で最高金賞を受賞してますので、最高の水をふんだんに被るとはなんとリッチな禊ぎでしょうか。

東京や京都にいたときは気づかなかった富山の水のおいしさは県外に出たときに気づくもんです。今でも美味しいと思います。特に二日酔いの時に飲む水はどことなく甘みが合って美味しいです。そう思いません?

アメリカンなガーデンプールが神々しい禊ぎ舟に。30名を超えそうでしたので二槽用意しましたがこれでも窮屈かも。ゴミが入らないように専用カヴァーで保護します。身を清める水ですからね。

今回使用する祝詞集と行法次第の栞。最初は読みやすい初心者用に作り替えようとも思いましたが、敢えてプロの神職が修行に使う物と全く一緒の物にしました。やはり本物を体験していただきたいので。いわば水で割らずに樽出し原酒ですな。ふりがなは全部ふってありますので大丈夫。旧かなですけれどもね。日本語のビンテージ物だと思えば良いんですよ、難しく考えなくても。読むときは舌をかみかみで難しくても意外に遺伝子レべルでは「ちょーなつかしー」と感じてたりして。

水を被るときに首から掛けて貰う特製木札御守り。新川神社焼き印入り。私が気合いを込めて一枚ずつ焼き入れしました。禊ぎ参加者限定品です。是非普段から身につけていただけると御利益満点です。冷たく寒い禊ぎをみんなで乗り切った事を思い出して日々の荒波をたくましく生きていってください。特別な時や勝負の時に気合いを入れる意味で掛けていくのも良いでしょう。使い方は参加されたそれぞれのお気持ちで良いと思います。実は私、このタイプの御守りが一番好きです。シンプルですし、普段から身につけやすいですからね。今後毎年、違う意匠にして毎回参加していただける楽しみのひとつになるような良い物を考えていきたいです。

境内を禊ぎ場にしますので駐車場の確保が必要になるのが今後の課題ですね。

新庄町第一公民館を使わせていただきますが、将来的には神道道場としての参集殿での開催ができればと思います。

小川代表挨拶。鎮魂作法までは38名、みそぎは35名、本当に沢山の参加をいただきました。

先ずはみそぎの講習。禊ぎの鎮魂基本姿勢の「魂振り」を練習します。けっして接客の際の基本姿勢ではありません。へそ下あたりで手を組んで上下に動かして臍下丹田に気を集めて魂を揺り動かすような所作をします。

鳥船行事といわれる船を櫂で漕ぐような動作をしながらかけ声を大声で掛けます。「いえーぃ、えぃ」やっていると躰が温まってくるのがわかります。けっしてオラウータンの真似ではありません。

「おころび」という邪気を祓う作法の練習です。手刀を作って斜めに「えぃ」と気合いを入れて目前の空宙を切ります。けっして「ラジャー」ではありません。続きは明日へ。

 

 

 

寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ご報告。其の壱

参進:写真提供:武部国政様

写真提供:武部国政様

写真提供:武部国政様

写真提供:武部国政様

写真提供:武部国政様

写真提供:武部国政様

禰宜です。色々と書きたいことがありますが、今日は色々とありましたので、とりあえず今日は同級生の武部君提供の写真をもってご報告いたします。武部君、ありがとう。この後も報告は続きます。いや〜良かったですよ、本当に。小川代表を始め、参加いただきましたみなさん、本当にありがとうございました。小川代表の言葉の通り、みそぎをやると兄弟になれますね。おかげさまで風邪、治りました。皆さんに感謝いたします。お手伝いいただいた飲もう会の皆さん、有り難うございました。新庄のタイガーウッズさん、準備から後片付けまでお気遣いありがとうございました。ギャラリーからは「毎年やってほしい♡」だそうです。明日から走り込みと筋トレをしたいと思います。では。

節分。ちかん警報発令。

禰宜です。どうやら賽銭泥棒に続いて新川神社付近で「ちかん」が出ているようですので先ずはお知らせいたします。この辺は美人が多く通りますので(いや、ほんと。)目の付け所が良いとはいえ、ゆるさん。変な奴が居たら新川神社の鳥居の前の神主家にお知らせください。家の中に逃げ込んで来ていただいても結構です。特徴や情報を下さい。ついでに賽銭泥棒みたいな人を見かけたら情報下さい。

賽銭泥棒の足跡。泥棒未遂者さん、大丈夫ですか?

賽銭泥棒未遂者さんと思われる方の足跡。其の壱

賽銭泥棒未遂者さんと思われる方の足跡。其の弐

賽銭泥棒未遂者さんと思われる方の足跡。其の参

禰宜です。賽銭泥棒未遂者さんと思われる方、今回は警察に届けませんのでやめましょうね、こんな事。必ず悪事にはお返しがありますから。すべてお見通しですよ、神様は。いい加減にせんと身を以て思い知らされる事になりますよ。

 

寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会準備中。

むっちゃアメリカンな感じのガーデンプールをこてこての神道行法仕様にカスタマイズ中。

禰宜です。今年の風邪はしつこいですな、なかなかスッキリとしません。いくらなんでもここまで引っ張るとは思いませんでしたが、もうすぐ寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会ですのできっちりと治しておきたいです。と、いうことで少しずつ準備を進めております。初めての事ですので、準備段階でワクワクしますな。あれこれアイデアが浮かんできますが、少しずつ導入していきます。

おかげ様で参加予定者、30名を超えました。小学生から女子まで幅広く申し込みを戴きました。ありがとうございます。みなさん、当日まで風邪をひかないようにお身体ご自愛下さい。

皆さんから聞かれる「水はどうするん?」ですが、答えはこれです。これと同じ物を二槽用意してありますが、30名をこえるとなるとこれでも狭いかも知れません。ですが大丈夫。多い場合は二班に分かれてみそぎします。待ってる方は寒いかも知れませんが。

何故か内側にはキュートなシャチのプリントが・・・。ネットで買ったので流石にここまでは見えなかった。

ワン・トゥー・スリーで20分で出来上がり〜と、言うわけにはいきませんでした。訓練すればいけるかも。ですけれど収納に場所も取りませんし、比較的安価で入手できましたので良かったです。

とやま左義長まつり御神火誕生の瞬間。

禰宜です。もう一つのカメラで火が産まれる瞬間を捉えていましたので紹介します。
子供達も火が起こるまでやりたかったみたいですので夏のバーベキューで思う存分挑戦する機会を作りましょう。起こした火でバーベキューをすればそれは意義深い事ですね。

マジ火きりに挑戦のお父さん達。いくつになってもこういうことに男は燃えます。

煙が出てきたよ。もう少しだ。竹筒で空気を送り込んで火種を煽ります。

もう表情がマジですから。

いよいよ火種が落ちてきました。もう少しだ、頑張れ。

桧の焦げるにおいと写真に写るくらいの煙を上げて遂に御神火の誕生。神々しい瞬間ですな。

と、いうことで御神火誕生の瞬間でした。本当に真面目に古式の随に起こした火を提供できたことが嬉しかったです。しかも氏子さんの手によってですからね。

 

とやま左義長まつりに御神火奉戴ミッション完了。


御神火を切り出していよいよ富山城へ出陣の前にパチリ。新庄城から富山城を責めた上杉謙信の再来か。

禰宜です。今日は大変気分が良いです。体調は相変わらずですが、すごく達成感を感じた1日でした。

昨年より準備を少しずつ重ねて参りました富山市の風物詩であります「とやま左義長まつり」の御神火をお届けする重要な使命を当番神社として氏子の児童、ご父兄の参加をいただきまして無事に成し遂げました〜。

昨晩からの寒波により富山市内は積雪はさほどではないのですが路上凍結し大変足下が滑って危険な状態ですが天候は快晴で天候に恵まれました。年末年始公私とも慌ただしい中に加えて、募集の連絡がなかなかスムースに行かない中にも児童15名、大人10名の25名の参加を戴きまして新川神社として何十年に一度巡り来る役目を無事に果たすことが出来ました。実は私、昨年より富山県神社庁富山支部のお世話係を受けておりまして、本当は城址公園会場の設営から司会進行をしなければならなかったのですが、当たり年で御神火奉戴神社の順番もぶち当たりまして、両方いっぺんにはこなせませんので、同じ役職の神職さん達に分業しながら望んだわけです。いやぁ〜、大変だっただけに喜びはひとしおです。本当に役目分業を戴きました神職さんと、何よりも休日にお休み時間を割いて出席戴きました参加者の方々、ご案内周知方を戴きました氏子町内児童クラブの代表の方々に御礼申し上げたいと思います。

本日、神様の前で人の人力で起こした神聖なる火が大きな火となって富山市民の祈りを天の神様にお届けするお役目をしたことを今回参加されました児童共々ご父兄の方々と共有して過ごしていきたいと思いました。

実は最初から火は付かないだろうと想定していました。今まで庭燎の集ひなどで火きりをしてきましたが上手くいったことが有りませんでした。季節柄湿った空気の時期である事と、夕暮れにやりますので昼間のリハーサルでは付いても夜の本番では付かなかったりしていましたので出来ないだろうと思っていました。付かないときは伊勢神宮に奉仕に行ったときに戴いてきた神宮司庁のマッチで付けようと思っていました。

ただ、昨日は乾燥している冬場でしかも午前中の晴天ということで気候が味方したんでしょうな、火の切り出しが上手くいって本物の神聖なる神火をお運び出来たこと、それが神主ではなくて氏子の皆さんが神様の前で協力して起こした火である事がなにより嬉しかったです。それをとやま左義長まつりに消えることなくお届けできたことが新年早々、嬉しいことでした。最後の最後まであきらめなかった富山第一高校の様に何事も決めつけずに最後までやりぬく力を持てば新庄町は益々発展していけるし小さな火を大きく広げていけるのだと思いました。

お祓いと祝詞奏上、玉串拝礼が終わり、いよいよ神様の前で火おこしです。

順番に挑戦。素直な心でやらないと曲がっていくぞ。力ずくで廻そうとしてもまわらないんですよ、これが。

小さな女の子でも筋の良い子はすぐにコツを掴んで安定した廻し方を演じます。

蔭灯(かげとう)という、神社の御神体をお遷しするときに使う「ほんのりと明るい」灯りです。提灯だと明るすぎて御神体などが照らされるといけませんので、神職の足下だけ照らせるような小さい窓になっています。本来はろうそくを使うのですが、新川神社から城址公園まではバスなどで移動しますので途中で消えないように登山道具専門店でキャンドルランタンを用意しました。

一通り子供達が体験したところで、参加児童のお父さん達に「まじきり(真面目に火を起こすための火きり)」をしてもらいました。粘り強く廻していくと煙を上げながら火種が沢山火山の溶岩のように出てきました!」

意外に早く神火が用意できましたので、時間まで引き続き挑戦。

最初は遠慮がちだった子供達が順番を争い躍起になって火を起こそうとする中、お母さん達にも是非体験して貰いたいと言うことで挑戦。お母さん達が毎日火を取り扱うから是非とも体験して戴きたかったのです。

ということでほぼ時間通りに城址公園へバスで移動しました。天候が良いと言うことで車も多く出入りしていました。

御神火奉戴神社はとやま左義長まつりに参列しますので特別席があります。

とやま左義長まつりの祭壇。真ん中に今回の祭祀で一番重要な御神火が置かれました。

先ずは改めましてお祓いを受けます。

田添総代会長さんに合わせて玉串拝礼。

いよいよ点火式です。5名の代表の松明に移していきます。ろうそくの炎から移すので細い棒を仲介して分けていきます。

当日、聞いた話ではこの蔭灯を持って御神火をお薦めする役は御神火奉戴神社の神職、つまり私だったそうです。知らなかった・・・。

最後の松明へ無事に点火。これで大役をほぼ達成いたしました。あとは5名の代表、左義長祭り運営委員長、富山市長、市議会議長、商工会会頭、総代会会長がかがり火に点火するのを見届けるだけです。

ということで、以前までは大左義長を組んでぼうぼうに燃やしていたのですが、環境問題やらダイオキシン問題やらで、かがり火に点火するだけになりました。それらの問題を考慮すると今の方法はやむえないわけですが、やはり、大左義長がめらめらと大きな火柱をあげて天高く空を焦がす姿をみて皆さん、気持ちが上がってくると思うんです。人って火を見ると興奮する生き物だと思いませんか。花火もそうですし、子供は火遊び大好きですしね。大人の火遊びは慎みましょう。

ということで無事に点火。昔の大左義長を知っている私としては「ほんもんはこんなもんじゃないがやじゃ」と子供達に言いたい。

新川神社でみんなで起こした小さな火種が大きな左義長を燃やす火柱となる感動を子供達にさせたかったのですが残念です。今となっては。

今回、お休みの朝早くから参加戴いて火を起こして戴いた皆さん、ありがとうございました。無事に見届けて戴きました。本当に途中で消えたりしなくて良かったです。雪風が吹雪いたりしたらあり得ますからね。

最後に左義長の火に当たって貰いました。昔から左義長の火は一年間皆さんが祈りを込めた御神札や御守りが燃える火ですので御利益が有り、是に当たると若返るとか、一年間無病息災で過ごせると言われます。餅を炙って分けたり、御神札を炙って頒布するところもあります。富山市の左義長は良い場所さえあれば福井県の「勝山左義長まつり」や「近江八幡の左義長」など市の無形文化財、国指定重要無形民族文化財の神奈川県大磯の左義長など今日まで行政が中心になって盛大に行っている市や県もあるわけです。環境問題や政教分離を言い訳にしないで、昭和31年、我々の先人が富山大空襲で焼け野原になった富山市の復興を願い、凍えた人心を暖める意味で起こしてきたというとやま左義長まつりの最初の心意気を受けとめなければならんと思います。富山大空襲を始めとする大きな国難、多くの犠牲があって今日の富山市の繁栄があるわけです。夏の花火、冬の左義長という歳時記を通じて富山市と富山市民の心の復興を祈ってきた。がんばって復興させてきた。富山市の神社でそれぞれに行っていた小さな左義長を集約して大きな左義長にすることによって富山市民の心を城址公園に集めてきたのでしょう。市民が持ち寄って盛大に行ってきたのです。春の到来を望む祭りとして手間暇はかかったと思いますが昔の大左義長がなつかしい。泥臭い民俗習俗ですからこういった行事って理屈抜きで次世代にも受け継がれていくもんなんですよ。もっと昔の形に戻すような前向きなとやま左義長まつりの企画運営がされればと一富山市民として感じました。なんか、良い方法はありませんかね。色々と審議はされたと思いますが、継続してバージョンアップを図りたいですね。

お勤めを終えた御神火。自分で消すのが辛くて他人に任せました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌会始の儀に触れて。

禰宜です、風邪ひきました。最悪です。やはり健康が一番ですね、息が難なく吸えて難なくはくことが出来る、この単純な繰り返しを出来ることが一番ですよ。のどが痛いので唾を飲み込むごとに苦痛を伴い、咳こむごとに筋肉と気が滅入る日々です。健康って有り難いもんですね、風邪引いただけでそう思いますから、色々な病気を煩っていらっしゃる方の精神修行はすごいものだと思います。普段の不平不満など取るに足らない物ですね、健康に暮らせれば。と、いうことでふらふらしながらも仕事を進めなければ行けませんので所用で銀行にいった待ち時間、テレビで毎年恒例の宮中での「歌会始の儀」が放送されていました。待ち時間の間、これは良かったと思い、モニターの最前列に座って見ましたら丁度、皇后陛下の御歌の場面でした。

皇后陛下

み遷(うつ)りの 近き宮居に仕ふると 瞳静かに娘(こ)は言ひて発(た)つ

平成26年1月16日産経新聞より

今年のお題は「静」ということで、式年遷宮に臨時神宮祭主をお仕えされた黒田清子様から伊勢へ向かう前にご挨拶をお受けになられました時のお心をお読みになりましたこの御歌がぐさっと心に突き刺さりました。靖国神社の御英霊の「言の葉」に掲載されていた、特攻隊で出で立つ前の一時帰郷の息子の様子を母親が綴った文となぜか被ってしまったからです。その文章の大意は、いつもは帰省するときは帰るという連絡があるのに急に暇が出来た、と帰省した息子は静かに普段と何も変わらない様子で数日を過ごし、旅立っていってそのまま帰ってこない、という内容の文章でした。

神宮の式年遷宮という国家の最も重要な祭祀に臨時祭主としてお仕えになる我が娘の瞳に重大な決意と落ち着きを感じられた事が御歌となっているのですが、その裏には大変ご心配されているご様子が感じられます。それと静かな目でご挨拶をされた黒田清子様も多分に不安なお気持ちを心に秘めながらも余計な心配を親に掛けたくない、というお心の表れでは無いかと思うのです、静かな瞳は。そんな母娘の心情が伝わる本当にすばらしい、良いお歌だと思います。本当にたまらんですな、こういった御歌に触れると。

それとこれは勝手に私が想ってしまったことですので皇后陛下のお心は別でしょうが、古代の神宮祭主である「斎王」はやはり皇女様がお勤めになったのですが、斎王、斎宮(いつきのみや)として皇女様がお勤めになるということは古代では今生の別れを意味しました。昔であればこれで会えないかも知れない親子の場面での神つかえに出で立つ娘が愛おしく感じられる母性を感じられたように私が勝手に想ってしましましたので心に突き刺さりました、すみません。ですが、お陰で体調不良ながらもシャンとする心意気を戴きました。有り難うございました。

 

富山第一高等学校、全国制覇おめでとうございます。

禰宜です。昨年夏の甲子園も新庄町を始め富山県は熱くなりましたが、野球に引き続き、ついに新庄町に全国制覇の優勝旗がもたらされました。本当におめでとうございました。実は富山第一高等学校の所在地は向新庄町で私どもがお仕えしております鎮守神社「志麻神社」の氏子さんということで、色々とお祓いなど神事をお仕えさせて戴いていますので尚更嬉しく思います。約400年前の元和元年(1615)の常願寺川の洪水で新川神社を浸水させた時に出来た支流を「中川」といい、それ以降、新庄町と向新庄町に分かれたと伝わっていますので、元は同じ新庄町だったんですね。第1高校は私立ですから送迎バスや校舎の改築などお祓いの神事はなんの問題も無く依頼されますし、私どもも正々堂々とお祓いをしております。とにかく、試合の内容がエキサイティングでした。野球の時も感じましたが、逃げずに真っ正面から勝負する姿が潔い。私自身、正月は神棚のお祓いにずぅ〜っと廻っていたのですが、寄る家では数多くの皆さん第1高校の試合を見ておられましたので、断片的に試合の流れを見てるような感じでした。優勝した晩には奉賛会の会報編集会議があったのですが、皆さん、酒やら肴やらをてんでに持ち込んで、会議が終わればすぐ祝宴会ですよ。新川神社の奉賛会長の貫江和夫会長は富山県サッカー協会の方ですので、詳しいコメント、解説など戴きながら酒を飲みました。多分、新庄校下の方々は自分の事のように嬉しいに決まってますから、いろんなところで酒盛りが始まったことでしょう。酔いが廻ってきたところで出る話が、やはり相手が星稜(石川県)でしたので、「加賀100万石に勝ったじゃ〜」ですね。富山もんはやはりこれですよ。遺伝子に組み込まれてしまっているんですかね。若い人はそうでもないのでしょうが、廃藩置県で分県した経緯を知っている年配の方は行き着く話はここに落ち着きそうです。実は新庄は加賀藩領だったんですけれどもね。私は特にそんなことは思いませんが。そんなことはどうでもいいことで、とにかく、今までサッカーの試合を見なかった人たちも巻き込んでをテレビの前に釘付けにして叫ばせて泣かせた功績は大きいですね。益々の武運長久をお祈りいたします。

神道行法「寒中禊ぎ・鎮魂作法」錬成会準備中。

禰宜です。さて先般お知らせいたしました「寒中禊ぎ・鎮魂作法」錬成会ですが、すでに15名ほど参加表明をいただきました。誠に有り難うございます。

内、女子が三名参加されます。すごいですね。でも女性の方が平然としていらっしゃるイメージがありますが。女子用の禊ぎ専用装束をお貸しいたしますので1月20日までに申し込みください。現在女子用の禊ぎ装束は5着在庫していますが増えますと仕入れしなければならないのでよろしくお願いいたします。

装束の写真を上げます。女子用の禊ぎ装束は海女さんの衣装みたいですね。フリーサイズですがもし、ご自身が規格外だと思われる方は予めご相談下さい。(新川神社 076-441-8186)男子はふんどしですので問題ないと思います。

男子用の越中ふんどしとはちまきとナイロン製巾着。我々の世界(神社界)でははちまきは「冠(かんむり)」、越中ふんどしは「袴(はかま)」と呼び、あくまでも神に仕える者としての装束です。

女子用の装束は作務衣にショートパンツのような物です。伊勢神宮のお膝元、皇學館大學の研修生御用達の物です。

新庄城址跡

先日、機会が有って新庄小学校の体育館改築に伴う史蹟発掘現場を見て参りました。すごいの一言です。

城跡ですので史跡が出てくるのは当然ですが、室町や平安までさかのぼる史跡が重層的にあるようです。

やはり新庄町は太古の昔から「何か持っている」磁場があることが改めて紹介されたような気がします。

私はなんとなく、ここ(新庄町)は何か不思議な力を持っている場所だと思いますが、それを繋げる何かがあればすごいことが起こりうる場所だと思っています。

今年の抱負:HPの完成。

禰宜です。書いてしまいました、表題。「HPの完成。」実はまだまだ未完成のアクティヴではないページがあるのは皆さんお気づきのことと思いますが、それを実現することが今年の私の抱負です。いや、欲望と表現した方が適切です。私が今一番やりたい仕事の一つは「たかのたわごと」でしょうもないことをつれづれ書き流してみたり、HPの構築をたくらんだりすることなんですよ、実は。ですがみなさん、本当にやりたいことは娑婆のしのぎの仕事で流してしまいがちですよね、これはいかんですよ。実にいかん。やりたい仕事をやるべきじゃ。だけど追われる毎日の狭間でみんな生きてるわけですが、今年はいきまっせ。