月別アーカイブ: 2013年8月

8月18日四方神社・栂彦祭にご奉仕して参りました。

怒濤の更新が続きます夏休みの宿題追い込み中の禰宜です。只今、8月31日、夕刻6時過ぎですが、台風の影響か、すごい防風雨です。雷も遠くに鳴っていますので恐る恐る更新中ですが、一度電源切ります。雷落ちたら機械が壊れるよりもデーターが失われる方が損害大きいですからね。(〜暫し執筆中断〜)と、いうことで再開です。

本年も四方神社の権禰宜でもあるわたくし、恒例の栂彦祭にご奉仕して参りました。本年は新しいアルミニウム製の支柱と提灯の全面リニューアルということで、設営作業も時間短縮でき、且つ明るくてしかも今までと違和感が無い、という素晴らしい設備になりました。毎年見に来られた方も「なんか、明るくなったね〜」と気づかれたようです。コーセルの町野会長が四方町ご出身で、多大なるご寄付をいただきましたおかげ様です。本当にありがとうございました。

新しい支柱と真っ新の提灯。

アルミニウム製の支柱。昨年までは竹竿でした。

夜も更けて参りました。

栂彦さんの彰徳碑前。ここで祭典が行われます。すぐ横は四方漁港で、浜風が吹き抜ける良い場所です。

初めての電球配線ですので点灯チェック。全部点きました。

祭典終了後、本殿前にて奉納行事である四方出身のちんどん屋さん「まいどはや」の演奏です。

氏子のみなさん。

月と提灯。夜は更けゆく・・・

8月14日早朝に七夕さま、ご焼納。みなさんの祈りを天までおとどけしました。

禰宜です。なんか、夏休みの宿題の追い込みをやっているみたいに今日三発目のアップです。

倅には偉そうに「夏休みの宿題、まだしとらんのかー」といいながら、自分もそうだったと気づきました、今日。

今年は夏休み、9月1日までですので、おやじも頑張ります。8月の出来事はなんとか今日中にご報告したいと思います。

と、いうことで昨年に引き続き設置いたしました七夕さまを、8月14日早朝にお祓いいたしましてお焚き上げいたしました。本来は河に流してしまうのですが、現代にそれをやると怒られますからね。なぜ8月14日の早朝かと云いますと、わたくしなりに考えまして、やはり意味のある日にお焚き上げしようと思いましてこの日にしました。8月13日はお盆ですが、旧暦では7月7日にあたります。つまり、本来の七夕の日は現在の暦では8月13日だった、ということになります。ですから本来の旧暦に従いまして七夕の日を迎えた早朝に七夕をお焚き上げすればいいかな、と考えたわけです。今日では高岡市戸出の様に新暦の7月7日に七夕をするところ、高岡市の七夕のように旧暦に近い新暦の8月7日に七夕をする二系統が主流のようです。ですが、旧暦の8月にやったほうが、天気が晴れる確率多いと思いますがね。本年は晴れましたのでよかったです。

元々日本では日本古来の豊作を祖霊に祈る祭(お盆)に、中国から伝来した女性が針仕事の上達を願う乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や佛教の盂蘭盆会(お盆)などが習合したものと考えられていますので、お盆の一連の行事として有ったようです。笹は精霊(先祖の御魂)が宿る依り代でもあると云われますので、なかなか深いですな、七夕って。本来の祭祀的な意味合いが薄くなっている今日ではありますがこういった行事は大切にしていきたいと思います。

お焚き上げされた火によって天までみなさんのお願い事が届きますようにお祈りいたしましたのでご報告をいたします。御利益があるかどうかは、天の河のお二方に聞いてみて下さい。

 

 

お宮さんを描く写生大会結果発表

禰宜です。連ちゃんでアップです。毎度の事ながら新川神社の写生会参加者、人数は多くないのですが、しっかりしています。参加点数10点の内、入賞9点ですよ、なんと九割。四天王入りや金賞はありませんが入賞率が高いところは素晴らしいです。今回一般の部で昨年に引き続き参加の春日さん、本年から表彰されるということで早速、「審査員特別賞」を受賞されました。一般の参加者は多くは無いのですがこれもやはりだれでも当たるものではなくて、選考された結果です。みなさんおめでとうございました。来年も是非多数のご参加お待ちいたしております。トイレや水場は社務所をご利用いただけます。ご休憩にも使えますのでご利用の際は舩木神主家まで一声かけてください。勿論、無料です。作品は後日、新川神社美術館にも展示いたします。

銀賞 新庄小学校5年 新村奈都美

銀賞 新庄小学校6年 舩木信直

銀賞 新庄小学校 6年 馬場南帆

銅賞 新庄小学校4年 馬場咲帆

銅賞 新庄小学校4年 春日一将

銅賞 新庄小学校5年 細川 更

銅賞 新庄小学校6年 丸本 悠

銅賞 新庄小学校1年 新村千晶

新庄小学校1年 春日咲重

お白石持行事行って参りました。其の弐

奉祝ムード満載の軒下提灯としめ縄。

お久しぶりです、禰宜です。いやぁ〜、もう8月晦日ですよ。ブログ書かんとと思いながらも、夕飯食べるとうっつらうっつらとしてしまいなかなか出来ませんでしたが、今日は早起きできましたので、初秋の虫の音なんぞ聞きながら、キーボードを突っついております。

さて、其の弐です。だんだん、じんわりと思い出深くなってきた感があります「お白石持行事」。参加者の方々からも同じ感想を伺いました。当然のことですが旅の印象は時間の経過と共に、変わっていきます。返ってきたばかりの時の「暑かった」とか「慌ただしかった」など、雑多な印象が薄らいでいって、象徴的な出来事や経験してきた事柄がじんわりと蘇ってきます。写真を見ながらそんなことを思いました。

いざ、出陣の図

お白石の曳き車を引っ張る綱。またいだり、地べたに降ろすことは絶対あっては成らぬ、と説明を受けました。神聖な綱ですから。実は富山県の魚津製綱所御奉納の物だそうです。知らなかったです。さすが富山県人。

朝8時、この日は晴天。我々富山市は一番先頭の場所で1番目の奉曳車を曳いていきます。

綱を曳く我々に「えんやー、えんやー」のかけ声と気合いを入れるのが地元・伊勢の人が務める「木遣り(けやり)」といわれる先達です。これはサービスで持たして戴いた倅です。

子どもを見つけてはお気遣いを戴いて持たせて貰いました。20年後は30代だから次回は世話役やぞ。

ようやく終着地点の宇治橋前に。

印象的だったのが、清浄な白綱を鄭重に巻き納めていく地元神領民の方々のお姿。

このあと、一人ずつお白石を白布にいただきまして新宮の御敷地に奉献します。そのあと、現在の御正殿にて御垣内参拝といいまして、一般の参詣者が入れない内まで進んでお参りさせて戴く「正式参拝」をいたしました。ここから先は撮影を遠慮する場所ですので、ここまで。もちろん、新しい正宮も撮影厳禁です。

最後に奉献団の解散式。お土産の記念品としてお白石の奉曳き車のミニチュアと、御神酒「白鷹」をいただきました。

記念のミニチュア。良く出来ています。

お白石持行事行って参りました。其の一

禰宜です、久しぶりの更新です。とにかく怒濤の日々でした。ようやく落ち着いたのがお盆に入ってからの14日ぐらいからでしょうか。暑いのにくわえて色々と優先されることが有りまして、なかなか落ち着いて更新できなかったです。まぁ、気分に由るところが大きいですけど。ということで無事に行って参りました、神宮へ。富山県神社庁富山支部の募集枠定員180名のところ、結果177名で行って参りました。事故もなく、全員無事に行事に参加できたことが奇跡に思えました。いや、本当ですよ。最近の話によると救急車が出動する日もあるとききますので、8月5日の一番最初の回の我々は比較的気温の上がりきらない時間に行いましたので良かったです。45名乗りのバス4台で参加者の地域ごとの待合ポイントを廻りながら全員、遅刻無しに乗れるかどうかが初日の天王山でしたが、幸い上手く時間通りに出発できた時点で先ずは大きな山場を超したことになります。途中、小学生が一名、軽い熱中症になったものの、次の日には回復しまして行事に参加できたので結果オーライでこれも安心しました。とにかく、参加されました皆さん、暑い日でしかもスケジュールがぎちぎちでしたので不自由な目に遭われたと思いますが、とにかく今回の目的で有る「お白石」を檜の香り立つ「新宮」にお納めすることができましたので本当に良かったです。参加されました方々も喜んで戴けたようでしたので、お世話させて戴きました私も大変嬉しく思いました。どうもお世話されるよりお世話していたほうが気が楽な様です、性格的に。あれこれやることが多かったので乗り物酔いもしませんでした、というか、酔っている場合じゃ無かったのが良かったです。私、エレベーターやブランコでも酔いますから。何分4月から急遽担当に加わりまして、段取りは前任者の神職の方々がされていましたので訳もわからずにこなした感じでしたが上手くいって良かったです。20年後もまた同じバスで会いましょう。

初日、外宮の御垣内参拝と神楽殿にて神楽奉納。写真を撮る余裕は有りませんでした。かろうじて看板。

遠目に見る「せんぐう館」。今回の遷宮を記念して作られました。今回はパス。次回はゆっくり見てみたい。

外宮の後は二見輿玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)にてお祓いを受ける「浜参宮」へ。本来は禊ぎ(みそぎ)をするそうですが、この人数でそんなことをしましたら大変なことになりますので、無垢塩祓いというここ独自のお祓い受けます。あわせてここが今回のお白石持行事のエントリー受付所になっていました。

古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしであった。それに代わるものとして、二見興玉神社で無垢塩祓いを受けるのです。

これが海草大麻。二見の海で採れた海草を干したもので祓います。普通の神社は榊に白い紙で作った紙垂(しで)を使いますが、二見興玉神社ならではのこだわりの一品ですな。

これがお下がりで戴いた「無垢鹽草」禊ぎのかわりに身につけて明日はご奉仕します。

裏の解説。こういったこだわりの一品を持っている神社が好きです。神主のこだわりといいますか。

気になる中身です。素晴らしい。どう見ても海草そのものです。白い紙で元を括ってあります。細かい業ですな。次回へ続く。

お宮さんを描く写生大会に提出前に御神前へ

本年は10点。一般参加も含みます。全作品、当HPの美術館にて後日公開いたします。

禰宜です。暑いですね。もう梅雨は明けたんですかね、なんかそんな感じの晴天です。さて、本年も暑い中一所懸命描いて戴きました絵を提出するに先立ちまして、恒例により御神前にて神様にご覧戴いてから神社庁に提出しました。本年も少数ですが精鋭なる作品郡ですので期待しております。明日から我々親子は伊勢神宮式年遷宮に先だって行われるお白石持行事に参加して参ります。20年に一度、御正殿を間近に見られる機会ですので、倅達には良い経験になってくれれば良いと思います。

 

 

7月29日第3回古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編昼の部ご報告

禰宜です、かなりご報告が遅くなったのですが、7月29日の月曜日、古事記素読昼の部を開催いたしました。中下巻コースは基本的に昼の部も夜の部も同じ内容で進めていますが、私の気まぐれで若干違う事柄に触れたりもしますが、なるべくもう一方の次回には反映させるように心がけています。毎回、月に一回ですので、前回のおさらいを前半にしてから進めていきます。少しくどいくらいに同じ事を言ってると思いますが、重要な箇所はやはり何度も繰り返して伝えるべきだと、この歳になってわかったような気がします。年寄りが同じ話ばかり何度も言う、という事が「口伝」として伝わっていくんですね。重要なこと、記憶に焼き付いた事はかくして伝えられていくのだなぁと素読会を主催してみてふっと感じました。古事記も日本書紀も歴代天皇の記録である帝紀(ていぎ)、系譜とともに物語である旧事(きゅうじ)と歌が織り込まれています。物語が無いとただの業務日誌でつまんないですからね。やっぱり波瀾万丈の物語、恋物語、歌などのエンタメがないと誰も読まないですよ。読まないと伝わらない。登場人物の人となり、人間像とか、性格、心のひだの部分など、なにかしら動きが感じられるから読み手は自分勝手に想像しながら、自分の心を重ねながら思いを馳せられるのでしょうな。実在したとかしなかったとかは学者に任せて、我々は素直に我々の祖先の物語に心を添えて、登場する我々日本人共通の先祖である神々と気持ちの上で一つになって読めれば最高の読み方だと、佐久間靖之師匠もおっしゃっていました。幸い、この会の参加者の方々は楽しんでいただいているようです。私自身も楽しいですから。学生時代からは考えられんことですわ。

今回もお一人、HPで検索されて初参加されました方がいらっしゃいました。

我が会では正座はきついので足は伸ばしてらーくになって読んで戴いております。