お久しぶりです、宮司です。ようやく私にとってのお正月が終わったような気分です。安堵感と、心地よい達成感を得て、ブログを書ける日が何よりも楽しいことで有ります。今回のみそぎは、年々参加者が増えて参りまして、60名を越えますと禊ぎ場も参集殿もキャパシティーオーバーで、狭いところでやると怪我の要因とも成りますので限定60名で開催させて戴きました。参加者は一ヶ月以上前の12月中旬で満員御礼状態でした!今時の若い世代のチャレンジャーがこんなにたくさん居ることを嬉しく思いますし、一人でも多く神道の神髄を経験して戴きたく今後共工夫を凝らして開催していきたいと思います。本年は過去最高の寒さで残雪、水が凍る氷点下の水をかぶる事になりましたので、導師としても時間を考慮しながら進行に気配りを致しました。この日は寒くとも天候にも恵まれ、全員無事に行を終える事が出来て何よりでした。
冒頭の座学の時間に「何故、行をするのか?」という問いかけをさせて戴きました。「みそぎ」や「滝」、「座禅」や「写経」など神道、仏教問わず「行」があります。最初は好奇心や興味などで門を叩かれるのは、それはそれで入り口としては良いのですが、「行」をする事が目的になってしまっている様に感じる事もあります。最近は「滝行」が流行っている様で、マニアックに評論家みたいな感じで「あそこはどうで、あそこはたいしたことない」とか、なまじ教養がある人がお話になっていることが有りました時に、私自身「?」と感じたことが有ります。何を信じるかとか、何に帰依するとか、参拝する場所とか、何の行をするかとかは、個人でピンと来る、相性が良い物を選べば良いので、優劣を論じても意味が無いような気がしました。
みそぎと鎮魂作法を体験することにより自らの魂を浄め、生命力を高めた魂を自らの丹田に納めるのが神道のみそぎ行です。みそぎで新たな生まれ変わった魂になり、他の人々に元気を分け与えてあげる、弱った人を助けてあげる事により世の中を良くしていくことが行ずる意味だと云われます。みそぎは唯一人自分だけを清めるにあらず、自然と一体となって世界全体を清めるところに奥義があると伝わりますので、先ずは身近な家族から始めて、少しでも世の中を浄く明るくして戴ければ新川神社の神々も皆さんを応援してくれるはずです。そう願っております。
また、「年に一度みそぎをすれば、一年間大丈夫だ」と思いがちですが、やはり日々の日常もすべて「行」であることを昔から云われます。神道の格言で「それ神道と云は、人々日用の間にありて、一事として神道にあらずと云事なし」(度会延佳・陽復記)というものが有ります。
毎日の生活、洗顔も歯磨きも手洗いもみそぎですし、部屋の掃除や整理整頓も「おはらい」です。そう意識して、日常の事も「神道の行」だと云う意味だとおもいます。
人生において、仕事や結婚生活、育児もそれぞれが人生という「行」ですから魂を磨き浄める為の現象だと考えれば、辛いことも意義有る事として乗り越えていくしか無いですね。
是非、毎朝神棚にお参りをして日々、みそぎを終えたときのすがすがしさを維持出来るようにお勤めいただければと思います。寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会に参加されました方々の人生が益々有意義で充実した日々で有られますことを鎮守の杜よりお祈りいたしております。
ここまで凍ったのは初めてです。
分厚い氷で人力では割れません。
ツッパリハイスクール狛犬
モヒカンパンク・アナーキー狛犬in the JNP
雪が神々しい御神木。
金魚すくいの準備では有りません。ガラスのように分厚く鋭い氷板の除去作業です。刺さるとマジで切れそうな氷でしたよ。
しめ縄に紙垂を付けてみそぎ場の完成。
桶もスタンバイ。
猛者は誇らしげにカランカランさせてます。
開式の辞 小川博司頭
由緒・作法の講習。ここで全体の流れと作法を伝授します。
大祓詞の奏上作法の伝授。祝詞を読むことは普段無いと思いますが、日本人の遺伝子を呼び起こせば大丈夫。
御神前で奏上。やはり祖神の子孫ですので読むごとに揃ってきます。
新庄町のへそ・金岡邸前の薬師鉱泉より出発。この銭湯が無いとこの企画は成立しません。
いざ、出陣。
えいほ、えいほ、えいほ、えいほ
先ずは拝礼。
第一高校弓道部の若人も昨年に続き参加。かたいもんじゃ。
本年より若鷹会の頭と事務局に助彦(補助導師)を務めて貰いました。
風が吹き、頭上の木々からは雪爆弾が落下する悪条件。
気合いを入れて愈々水を浴びます。
えい!えい!えい!
えい!えい!えい!えい!えい!
えい!えい!えい!えい!えい!えい!えい!
記念撮影。この時間が一番辛かったりします。動いてないし、声出しで気合いの入れ処が無いんで。
いざ、銭湯へ。
お待ちかねの直会。オードブルは新庄の「縁(ゆかり)」製。美味しいと評判が良いです。
漬け物は貫江会長の奥方より。毎度ありがとうございまーす。
海鮮鍋とおにぎりは浜木綿。
熱燗で先ずは躰を中から温めて。
生還した面々。達成感が表情に表れていますね。
思いっきり、乾杯!
みそぎで生まれ変わった同志は兄妹。
吞むぞ〜。
恒例のアピールタイム。新参の方を紹介。
交流の場ですので頭から無茶振りでワンポイントスピーチを指名。
多種多様な人が集まるのでそこが魅力です。
若鷹会・吉田会員が登場すると何か起きます。
今回は若鷹会・尾山さんお誕生日のサプライズでした。
お腹が満たされたらこれも恒例になりつつ有る腕相撲大会。
倅も参戦。現役大工職人の腕力には敵わず。
いや〜楽しく過ごした直会でした、また次回にお目にかかりましょう。