ブログの時系列と致しましては前後が逆になっており、ご報告が大変遅くなりましたが5年ぶりに開催の田んぼ学校稲刈りのご報告です。
天候に恵まれた晴天の下、小中学生17名、保護者、総代、奉仕社含め総勢51名の参加で大人も子供も一緒に収穫を楽しみました。
5年ぶりの開催ということで初めての体験だったと思いますが、後で感想を聞きましたら「鎌で稲がザックリと刈る感触が良かった」というコメントが有りました。
鎌に関しましては毎回使用後に丁寧に一本一本錆びを取り、潤滑剤を吹き付けて収納しておりますので良く切れる状態だと思います。
収穫の前に稲刈り奉告祭を致し、鎌を祓い清めて皆さんに怪我が無き様にお祈り致しました。
稲刈りも鎌が良く切れるので、奉耕者から指導を受けてみんなで稲刈りをしました。
その最中は鷹乃羽雅楽会が「越天楽」を演奏し、雅やかな雰囲気の中で神様へのお供え物である稲を収穫しました。
その後は服を着替えて、いつもでしたら脱穀に「千歯こぎ」を借りてきたのですが、なんと今回は経堂の盛田造園様のご厚意により、足踏み式脱穀機をご奉納戴きました!
「千歯こぎ」よりも効率よく脱穀が出来ます。
脱穀の後は昔ながらのすり鉢にすりこぎ棒で「籾すり」をしますが、なかなか時間がかかり、きれいに籾殻は取れません。女子は起用で手で籾を剥いでましたがその方が早かったかも。
籾殻を取った玄米を精米するのに瓶に入れて木の棒で突っつきまわすのですがこれもなかなか白くなるまでには気が遠くなる作業です。このような体験を通じて、白米になるまでに多くの作業があるのだなぁということを体験して貰いました。
その後は古事記の紙芝居を見て貰い、その古事記の内容と稲作・お米に関するクイズを織り交ぜて実施しました。これで子供達は日本の神話と米作りが繋がっている事を感じてもらえたら幸いです。
「やってみないとわからない領域がある」
私の座右の銘でもある言葉ですが、体験にまさるものは無いので、新川神社では稲作を始めとしまして古事記・日本書紀、雅楽や禊祓えなど神道を体験していただく行事を揃えています。
昨年の稲作は全国的に猛暑による収穫の少なさや米の品質低下が有り、9月には店頭に並ぶ米不足で米価も上がり、我々の生活に影響を及ぼす事が改めて感じる年でした。
本年は昨年よりも取れ高も品質も良く、例年並みの収穫であったと評価されました。
12月8日には収穫したお米をみんなで「おむすび」にして食べる「試食会」と稲わらでしめ縄・しめ飾りを作るワークショップが有ります。みんなで自分が植えて収穫したお米を神様にお供えできた喜びと、食べる体験を分かち合いたいと思います。