令和2年5月13日御田植え祭斎行

宮司です。毎年恒例の「田んぼ学校」は新型コロナウィルス蔓延防止の為、御田植え祭、稲刈り祭、しめ縄作りとコシヒカリ試食会の全行程を中止といたしました。「田んぼ学校」は休校しますが、神饌田は稼働します。神さまの神饌のお米は作らなければなりませぬから。農作業も三密を避けるために機械を使用して少人数に短時間ですることを優先しての決断になりました。

こういうときはスパッと止めることは徹底的に止めて、空いた時間を今後の事に使いたいという私の思いもあります。

御田植え祭や稲刈り祭は宮司のみで粛々と致しまして、田植えは奉耕者の吉田榮一さんとご子息お二人と宮司でお仕え致しました。泰子権禰宜は記録係です。
田植えは本来は16日の土曜日の予定でしたが天気予報も見ながら急遽13日午前9時からということで繰り上げました。晴天にて爽やかな日でした。久しぶりに田んぼに入りました。いつもですと雅楽に併せて太鼓を叩いておりましたので。本来野良仕事、好きなんです。アウトドアとか。

大体うちの神饌田は三角形なんですよ。どうやって田植機でうえていくのかなぁ〜と思っておりましたらそこはプロですね。田植えの一筆書きみたいな感じで出入り口に戻ってこられました。
田植機が方向転換したときに出来る轍をトンボで慣らしてフォローします。餅付きの相方みたいなもんです。
田植え用の長靴「豊作」を履いて、田植機では植えきれなかったスペースに早苗を植えていきます。
なんか、田んぼの泥の中を歩いていますと農耕民族の遺伝子が刺激されて、楽しかったです。こんな早苗がお米になるんですからあらためて凄いなと。
疫病が流行っていますので常時の行事が出来なくなっていますが、逆にそこで気づいた事を今後に生かしていけるように日々勤めて行ければと思います。