お久しぶりですなぁ、禰宜です。いやぁ〜、忙しいのに加えて咳き込む風邪が長引いて疲れ気味です。祝詞を読んでいても笙を吹いていても咳き込むときは咳き込みますので、いつもの薬が聞いていないので再診していただいて薬を変えましたが、まだスッキリ直りません。
さて、そんなところに待望のニューモデルが納品されました。一般的に神社で厄除けや初宮など御祈願を受けられた方には撤下神饌(てっかしんせん)と云いまして、神様にお供えした「お下がり」をお渡しします。「おみやげ」の語源は「お宮からのお下がり」で「お宮下(みやげ)」ともいわれますように、御神威の籠もった物としてありがた〜い物が貰えます。定番はお米、御神酒、するめ、昆布、干菓子など食物ですが、その神社なりに御祭神のゆかりの有る物や記念品が付いてくる場合があります。その中でも多いのが「箸」でしょうか。新川神社でも昔から箸をお下げしていましたが、数年前からモデルチェンジを試していまして、ようやく完全オリジナルの「五色の御箸」を調製することが出来ました。これは新川神社のオリジナルですので他には売ってません。富山市の箸製造業者にカスタマイズオーダーした物です。
詳しくは中身の栞をPDFで置いておきますので見ていただきたいのですが、色や箸にもこだわりました。私、実は「割り箸」愛好家です。割り箸もどれでも良いのでは無くて、やはり好みがあります。いつもは石清水八幡宮(私の修行神社)の祝い箸を洗いながら使っております。塗り箸は滑るのであまり好きでありません。素朴な素木の感触が好きです。一時期、割り箸はエコではないからマイ箸というのもなるほどと思いますが、使い捨てではなくて繰り返し使っています。ですから結構割り箸って溜まっています。寿司屋の出前の分とか。と、いうことで以前から納得のいく物を神様に捧げて、参拝者の方々にお持ち帰りいただきたいという純粋な気持ちで、経費がかかるにもかかわらず、調製致しました。財務局長、見積もり見て絶句しておいででしたが・・・。基本的に妥協を許したくない性格なもので、今後もより良い、厳選された物をお下がりとして皆様に提供したいと思いますが、何分予算もありますので、少しずつ進化させていきたいと思いますので乞うご期待ください。
どうぞ、お正月の祝い箸としてご家族の団欒に。また大切なお客様のお手元にお使いいただけますれば幸いです。
箸は神と人との「はしわたし」をする神聖な物なのです。
PDFファイル「五色の御箸」解説文はこちら→ 御箸栞解説文