今年の収穫を御神前に並べ、たてまつります。
御神前には神宮大麻と御神札。すべての御神札には遷霊式を致し、お清めと御魂におうつり戴きます。
新鮮な神饌、平目。神饌は鮮度が命です。だじゃれではありません。我々神主の業界での定めごとに、お魚の配置の仕方には決まりがありまして、「川背・海腹(かわせ・うみはら)」と云います。川魚である鮎とか鯉は背中を神様の方角に向けて、海の魚は腹を神様に向けてお供えするしきたりです。さて、平目はどうなるのでしょうは。本来は腹を向けなければならないのですが、平目の腹はいわゆる「裏返し」になりますので、さてさて、どうしたものでしょうか。とりあえず、目が有る表向きにお供えしました。だって、裏返しだと変ですよね、そう思いません?
龍神の元、今年も天災も無く、台風の被害も無く、安泰に過ごせ、収穫を戴きましたことを感謝致しました。