禰宜です、お久しぶりです。さて、年の暮れも迫ったある日、シャワーを使おうとしましたら出ない。あれっ、と思って湯殿の蛇口をひねると出る。他の水道もでる。では、シャワーの蛇口のトラブルか?と思い、配管屋さんに見て貰うと意外に重症のようで、シャワーの手前の地下で水道管が破れて漏水している疑いがある、ということでした。舩木家のボイラーは原因究明のため停止、温水の循環も停止ということでしばらくは銭湯通いとなりました。配管屋さん、仕事を沢山抱えていらっしゃいまして、来週じゃないと来られないと云うことです。普通ですと何かと不便に思うのですが、この際いつもと違う環境を楽しんでやろうと云うことで、銭湯通いを始めました。実を言いますと私は銭湯育ちなんです。内風呂なんて中学生になって今の家が出来てからですから。小学生までは近所の銭湯に通っていたのです、週に一回。つまり、週に一回しか風呂に入れないままに育っていましたので、普通、お風呂は週に一回入る物だと思って育ちましたが、あるとき、同級生の話の中で「二日に一回は風呂に入るのが常識」みたいな話を聞いてしまったときのショックは今でも覚えています。どうりで「フケ」がいっぱい出てくるわけだ、と妙に納得しました。頭、痒かったですもん、小学生の新陳代謝の盛んな頃ですからね。でも、あの頃はそんなの気にせずに、まぁ、しょうがないか、という感じで育ったんです。
久しぶりの銭湯、新庄には「薬師鉱泉」があります。歩いて2分くらいのところですので便利です。昨年、「テルマエ・ロマエ」っていう銭湯を舞台にした映画を家族で見に行って非常に面白かったので、倅達も喜んで毎日通っています。フルーツ牛乳、あるかどうか楽しみにしていったのですが無かったです。普通の自販機になっていました。昔ながらの冷蔵庫で「マミー」とか「スコール」とかあれば良かったのですが、いまどきねぇ。鄙びた感じの絵に描いたような鉱泉ですが、サウナやジェット風呂などもあり、それなりにバージョンアップしていましたが、お湯の熱さは昔と変わらずで懐かしく思いました。番台も男女兼用です。さすがに富士山の絵は無くなっていました。残念。昔から異常に熱いんですよ、ここの大浴槽は。小学生の頃は水をいれるとおっちゃんに睨まれるので我慢して入るしか無かったあの頃を思い出しました。寒い毎日、一日の終わりにあつーい湯に入ると、ストレスが吹き飛びそうな気がしますので、癖になりそうです。いいっすよ、銭湯。