お白石持行事行って参りました。其の一

禰宜です、久しぶりの更新です。とにかく怒濤の日々でした。ようやく落ち着いたのがお盆に入ってからの14日ぐらいからでしょうか。暑いのにくわえて色々と優先されることが有りまして、なかなか落ち着いて更新できなかったです。まぁ、気分に由るところが大きいですけど。ということで無事に行って参りました、神宮へ。富山県神社庁富山支部の募集枠定員180名のところ、結果177名で行って参りました。事故もなく、全員無事に行事に参加できたことが奇跡に思えました。いや、本当ですよ。最近の話によると救急車が出動する日もあるとききますので、8月5日の一番最初の回の我々は比較的気温の上がりきらない時間に行いましたので良かったです。45名乗りのバス4台で参加者の地域ごとの待合ポイントを廻りながら全員、遅刻無しに乗れるかどうかが初日の天王山でしたが、幸い上手く時間通りに出発できた時点で先ずは大きな山場を超したことになります。途中、小学生が一名、軽い熱中症になったものの、次の日には回復しまして行事に参加できたので結果オーライでこれも安心しました。とにかく、参加されました皆さん、暑い日でしかもスケジュールがぎちぎちでしたので不自由な目に遭われたと思いますが、とにかく今回の目的で有る「お白石」を檜の香り立つ「新宮」にお納めすることができましたので本当に良かったです。参加されました方々も喜んで戴けたようでしたので、お世話させて戴きました私も大変嬉しく思いました。どうもお世話されるよりお世話していたほうが気が楽な様です、性格的に。あれこれやることが多かったので乗り物酔いもしませんでした、というか、酔っている場合じゃ無かったのが良かったです。私、エレベーターやブランコでも酔いますから。何分4月から急遽担当に加わりまして、段取りは前任者の神職の方々がされていましたので訳もわからずにこなした感じでしたが上手くいって良かったです。20年後もまた同じバスで会いましょう。

初日、外宮の御垣内参拝と神楽殿にて神楽奉納。写真を撮る余裕は有りませんでした。かろうじて看板。

遠目に見る「せんぐう館」。今回の遷宮を記念して作られました。今回はパス。次回はゆっくり見てみたい。

外宮の後は二見輿玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)にてお祓いを受ける「浜参宮」へ。本来は禊ぎ(みそぎ)をするそうですが、この人数でそんなことをしましたら大変なことになりますので、無垢塩祓いというここ独自のお祓い受けます。あわせてここが今回のお白石持行事のエントリー受付所になっていました。

古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしであった。それに代わるものとして、二見興玉神社で無垢塩祓いを受けるのです。

これが海草大麻。二見の海で採れた海草を干したもので祓います。普通の神社は榊に白い紙で作った紙垂(しで)を使いますが、二見興玉神社ならではのこだわりの一品ですな。

これがお下がりで戴いた「無垢鹽草」禊ぎのかわりに身につけて明日はご奉仕します。

裏の解説。こういったこだわりの一品を持っている神社が好きです。神主のこだわりといいますか。

気になる中身です。素晴らしい。どう見ても海草そのものです。白い紙で元を括ってあります。細かい業ですな。次回へ続く。