立山登山にお供してまいりました。其の弐

禰宜です、続きです。二日目は室堂散策と弥陀ヶ原高原の散策です。実はわたくし、昔に三年間ほど立山山頂に通いながらも頂上と自宅の往復でしたのでなんと、初体験でした。2年前の長男の時は二日目大雨でしたから。登山道が通行禁止になるくらいの大雨で、その日のうちに下山できるかどうかかかっていましたから。密かにわくわくしながらお供です。

室堂山荘前で記念撮影。

二日目は曇り空の合間に青空ってかんじでしょうか。

大事なミッションは終了していますので、我々も気を張らずに山を満喫できました。

先ずは日本最古の山小屋、室堂小屋。中は展示施設に改装されていました。

昔はこの中で大在の方々が重なるように雑魚寝をしたそうですが、大昔から避難できる場所が標高2,500mにあるということがすごいかもしれません。

中には石像も展示してありまして、霊山である立山は信仰の山であることを伝えています。我々の先祖は人知を越えた存在やはたらきを「カミ」と呼び、昔は山に登ることを禁じてきましたが、後世には立山の大自然の中に、潜在的なる浄土と地獄を見て、人々に慈悲の心を教え諭すために立山信仰を広めたのでしょう。頂上のパノラマは空を飛んでいるような浄土を感じますし、地獄谷はまさに地獄のようですから。

室堂平の散策。初めてゆっくり歩きます。いつもは一目散に頂上か駅でしたので。

雷鳥発見!雄の雛のようです。

最近、新しいデジカメに買い換えたばかりでしたので、30倍望遠が威力発揮。ぶれやすいので、撮影がむつかしいのですが、一昔前では考えられんスペックですな。

落ち着いた足取りでマイペース。子ども達合わせて70名が見ているんですが動じません。なんたって氷河期からの生き残りですからね、多少のことでは驚きません。もう慣れているみたいですし。「またあいつらか。まぁ、あいつらは根性なしやさかい、なにもしよらへんからほっとけばいいねん」という素振り。関西弁かどうかはしりませんが。足にも羽毛が生えていますね。小学生がナチュラリストの方に、「足に認識用のリングが付いていないのはなぜ?」の質問に「まだ雛だからチェックされていない雷鳥だからでしょう」ということでした。まだ人間に捕まった経験が無い鳥ということですな。捕まって認識リング付けられた後は「人嫌い」になるんかなぁ。

羽毛の感じも綺麗に撮れました。なかなか男前の雷鳥ですね。続きは其の三へ。