9月9日古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編:第五回昼の部開催。次回は10月21日に変更となりました。

いつものメンバーに加えて今回も1名新入会員がいらっしゃいました。

みなさん、本当に熱心です。お忙しい中を遠方よりおいでになられますのでつい、力が入ってしまいます。

禰宜です。昼の部の日取りは月末の月曜日に選んでいるのですが、9月は連休続きなのと、秋祭りの関係で月初めになってしまいました。

前回から続いて崇神天皇の御代の素読をいたしました。前回までは綏靖朝から系譜のみのところでしたがいよいよ今回は物語りが語られます。古事記では「神語り」という言葉も出てきますので、「ものがたり」というより「かむがたり」というべきなのでしょうか。しかも、今回は「物の怪(もののけ)」ならぬ「神の気(かみのけ)」がおこるはなしでしすし。今回は「あらぶるかみ」を如何に鎮めて平和な国作りをされたか、という建国のあとの国固め、と申しましょうか、今日まで続く「日本の国の形」が形成された御代でありますので、興味深く読んでいただけた事と思います。こういうことを現代文の歴史書で読むよりも、古事記原文の「やまとことば」で素読しますと、何とも言えずに其の当時の情景といいますか、短い言葉なんですがいろいろと其の時代に思いを馳せることが出来ます。ですから素読、というのは知識として先祖の事績を学びながらも祖先と心が繋がるような気がするのは私だけでしょうか。現代文だけだと「知識」としてしか残らないような気がします。伊勢の神宮や大神神社の祭祀奉斎の起源譚、全国の神祭りを定められた事、四道将軍を派遣して全国を平定されたこと、税制の導入と公共事業による国づくりの安定化を実施されましたことは「はつくにしらしし(初めて国を治めた)すめらみこと」の尊称にふさわしい御事績です。私が京都修業時代に良く買い物や飲みに行った「くずは」の地名の由来など、さりげなく今日まで続いていることが語られますので本当に身近な事として感じられますから古事記は面白いですね。

表題にもありますように、次回は本来10月28日月曜日でしたが、都合により21日月曜日、午後1時30分いつもの時間でお待ちいたします。よろしくお願いいたします。