10月13日鷹乃羽雅楽会奉納演奏会前の温習。

禰宜です。すっかり夜は過ごしやすくなりました。13日は昨日と打って変わって晴天にて月夜でしたので雅楽が似合う宵でした。

今回は来る10月19日の秋祭りの奉納演奏に向けてのリハーサルを含めた全体温習会といたしました。後半は本番さながらに本殿にて30名が予行演習をいたしました。当日も30名が奉納演奏に参加していただけますので強力ですよ。非常に狭い社殿で気の毒でした。まだ荒削りですが、一年でここまで演奏できたことに対して、参加者の皆々様と、伝授にご協力をいただきました富山県神社庁雅楽部の各位にほんとぉおおおおうに、感謝いたします。毎回日曜日ということで、神社は御祈祷とか結婚式とかで忙しいので神社での激務を終えてから、お疲れのところ遠路より来ていただいているのですがそんな素振りはひとつも見せずにご指導いただきました。私一人では出来ませんからね。

それと何よりも毎回、通って受講されました参加者の皆さん、お疲れ様でした。緊張感たっぷりの音を聞く度に、こちらも手に汗を握りながら心の中で一緒に息んでいるんですよ。いや、ほんとうに。この初々しい音色を聞くと背筋が伸びるような気がします。慣れからくる中だるみがちな今の我々が失ってしまった「何か特別なもの」だからでしょうか。

参加者の皆さんも緊張されると思いますが、実は伝授した我々の方が一番はらはらしていたりします。ですが、だいじょうぶ。気楽にいきましょう。

「失敗」するのはみんないやです。そうでなくても日本人は潜在的に遠慮がちな性格の人種ですので、良いことではあるんですが、「成功」の反対は「失敗」ではありません。「成功」の反対語は「何もしない」です。「失敗は成功のもと」といいますので、たった一度の人生ですからなんでもやったもん勝ちじゃ無いでしょうかね。

当日は月が満月ですので、晴れると良いですね。諸願満願の日となればうれしいです。

先ずは公民館で平調音取を一人ずつ合わせました。龍笛さん全員吹いていただきました。こればっかりは一人で吹かなければ行けませんので緊張するところですが、ワクワクもします。相手との息を合わせるところですので、色々な音色と間を聞くことが出来ます。

後半は本殿にてリハーサル。

当日は秋祭りの宵宮ですので多数の参拝者が来られますので、雅楽で「お・も・て・な・し」ですので楽人は向き合って座りまして御神前と参拝者の間を「音」でお取り次ぎ申し上げます。

右側。

左側。

拝殿手前から龍笛、篳篥、鳳笙で、最後にたいこ三つを配置することにしました。

中盤篳篥部隊右側。

龍笛部隊右側正面。

これだけ楽人が揃うと圧巻ですな。

鳳笙とちびっこ部隊と打ち物。

ひちりき部隊。もうすこし姿勢を良くせんといかんな。