新川神社秋季例大祭斎行、鷹乃羽雅楽会初陣(デビュー)。其の壱

禰宜です。さてさて、いよいよ待ちに待った更新です。いやぁ〜、忙しくてこの一週間、更新できなかったです。「古事記に親しむ」も有りましたし、夜になるともうダウンですよ。ですが、写真を眺めては感慨に耽ってしまって、更新作業が滞っていたというのが正直なところでしょうか。

この一年間、顧みすれば短いようで充実していましたので遠い昔のようにも感じられます。初めて鷹乃羽雅楽会の皆さんとお会いして重ねてきた日々はこのブログでも逐一ご紹介して参りましたので、本当に「やったー」って感じです。ほうんとぉおおおおおおおうに、講師陣、会員、また、当日見学に来て戴けました参拝者の方々、そして鷹乃羽雅楽会を新聞の記事に取り上げて戴きました北日本新聞の吉崎美喜さん、有り難うございました。彼女がうちのHPを見ていただいて興味を持って戴きまして雅楽会立ち上げの数日前に記事を出していただいたおかげ様で、地元新庄町以外にも富山県下各所から通って戴きました。遠くは黒部市、高岡・伏木方面遠方を始めとしまして、八尾町、立山町、芦峅寺、射水郡、滑川、上市、射水市など色々なところから来ていただきました。駐車場が無いので狭い境内に数珠つなぎで駐めていただきました。多分かなり苦労して駐めていただいていることと思います。心苦しいです。公民館は冷暖房完備ですが、社務所、本殿は暑い夏は扇風機で、寒い冬は石油ストーブで環境的にははとりあえず冷暖房は有るだけ、みたいな感じで申し訳なかったです。

また、講師陣を務めて戴きました富山県神社庁雅楽部の藤井秀嗣部長(髙瀨神社権宮司)、山田修一さん(越中稲荷神社)、舩木信忠さん(日枝神社)、栂野高広さん(富山縣護國神社)の常任講師を始め、臨時講師として炭谷淳さん(射水神社)、高倉政憲さん(魚津神社)、辻林秀嗣さん(髙瀨神社)、平尾賢さん(日枝神社)のみなさん、ありがとうございました。社務多忙のあとのご奉仕、お疲れのところそんなそぶりも見せずに付き合って戴きました。特に藤井さんには毎回遠方よりお越し戴きまして有り難い限りです。

そして参加者の鷹乃羽雅楽会の皆さん、一年間、続けて戴きまして有り難うございました。新川神社の神様に音楽の贈り物を戴きまして神様もお喜びの事だと思います。皆さんに新川神社の神様の御加護が有ることをお祈りします。30名という大勢での雅楽演奏はなかなか無いと思います。正式には編成が決まっていますので多ければ良いわけでは無いのですが、30名での合奏の音場はすごいですよ。音の壁、みたいな。これはうち(鷹乃羽雅楽会)ならではの演奏だと思います。

また、都合などでなかなか参加できなかった方々、いつでもお越し下さい。間が空くと来にくくなったりしますが、私どもは全然気にしていません。実際、半年ぶりに来られてみなさんに合流して居られる方もいらっしゃいますし、来年も継続することにしましたのでお待ちしております。習い事だと思ってしまうと構えてしまって続きにくくなります。「あー、久しぶりに神社で雅楽聴きたいなぁー」と思ったら吹けなくても参加していただければ結構です。「吹けるマネ」からでも良いですよ。形から入った方が良いこともあります。「ライフ・ワーク」という外来語があります。色々な解釈があります。私は上手い、下手よりも、なんかよくわからんけど感情のままに委ねれば「ワクワクする」が一生途絶えない事が「ライフ・ワーク」ではないかと思います。富山弁でいえば「やわやわとやられ」と言うことでしょうか。

ですが、直会の挨拶でも申し上げましたが、断言できますことは私が雅楽をやり始めた1年後と皆さんの実力は天と地の差で皆さんの方が格段も上です。

私の駆け出しの頃の演奏は、今思い出しても恥ずかしいくらいの無知でした。当時はやはり身近に師匠もいなかったのですが、今思えばあの演奏は「犯罪」に近いですね。懺悔に値しますよ、今思い出しても。そのあと、手探りの時代があって今日に至るのですが、まだまだ道は続いていますし、めげずに何度でも挑戦して下さい。講師陣も少しずつ進化していきたいと思います。

11月は10日と17日、いずれも午後7時から9時まで。12月と翌年1月2月は休講です。我々の業界は忙しい事と、積雪で駐車場の問題と、皆さんが夜に通われると危険ですので冬場は各自練習していただきます。課題曲の皇麞急、鶏徳の唱歌、演奏を伝授して今年は終了です。

また、みなさん個人練習するとき、場所に苦労されていると思います。我々神主は神社の境内など民家とは距離が有りますし、家族に文句を言われないような環境がありますが、皆さんはなかなかそうはいかないと思います。

新川神社の社務所は予め予約をいただきますれば無料で練習場として提供しますので、是非ご利用下さい。

 

新川神社秋祭、午前10時斎行。

修祓。「しゅばつ」と読みます。おはらいのことです。

今回は次男、信直は小学生時代最後の陸上競技参加のため、欠席です。

直会(なおらい)。神様にお仕えする緊張状態である「斎戒(さいかい:忌み慎む状態)」から世俗の日常に戻るための「直り合い」が語源だと言われています。つまり、手水で口をゆすいで神社に入ったら、御酒を飲んで神社を後にするわけです。祭りだから宴会をするわけじゃないんですね。本来は深ーい意味があるわけですけれども、まぁ、大義名分で御酒をのんで盛り上がってみんな元気になっていただければ、神様も喜んでくれているとおもいますので、いいんじゃないでしょうか。

本年は土曜日でしたので早い時間から子どもの姿がちらほら。

宣伝ちらし。氏子町内回覧用。

宣伝チラシパート2。さて、はたして「お・も・て・な・し」になるかどうか、ですね。

雅楽用の太鼓三種類。富山県神社庁の持ち物で、お借りしてきました。鷹乃羽雅楽会を結成した今、一番必要な物なのですが、経費捻出は難しいです。

夜も更けて参りました。いよいよ「初陣(ういじん)」でござる。次回につづく。