寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会ご報告。準備編

禰宜です。さて続きですが、準備段階から追って行きます。いきなりは脱ぎません。

前日より水、注入。水道水ですので冷えてます。ちなみに富山市の上下水道局が販売しているペットボトル入り水道水「とやまの水」が国際食品コンクール「2013年モンドセレクション」のビール・水・ソフトドリンク部門で最高金賞を受賞してますので、最高の水をふんだんに被るとはなんとリッチな禊ぎでしょうか。

東京や京都にいたときは気づかなかった富山の水のおいしさは県外に出たときに気づくもんです。今でも美味しいと思います。特に二日酔いの時に飲む水はどことなく甘みが合って美味しいです。そう思いません?

アメリカンなガーデンプールが神々しい禊ぎ舟に。30名を超えそうでしたので二槽用意しましたがこれでも窮屈かも。ゴミが入らないように専用カヴァーで保護します。身を清める水ですからね。

今回使用する祝詞集と行法次第の栞。最初は読みやすい初心者用に作り替えようとも思いましたが、敢えてプロの神職が修行に使う物と全く一緒の物にしました。やはり本物を体験していただきたいので。いわば水で割らずに樽出し原酒ですな。ふりがなは全部ふってありますので大丈夫。旧かなですけれどもね。日本語のビンテージ物だと思えば良いんですよ、難しく考えなくても。読むときは舌をかみかみで難しくても意外に遺伝子レべルでは「ちょーなつかしー」と感じてたりして。

水を被るときに首から掛けて貰う特製木札御守り。新川神社焼き印入り。私が気合いを込めて一枚ずつ焼き入れしました。禊ぎ参加者限定品です。是非普段から身につけていただけると御利益満点です。冷たく寒い禊ぎをみんなで乗り切った事を思い出して日々の荒波をたくましく生きていってください。特別な時や勝負の時に気合いを入れる意味で掛けていくのも良いでしょう。使い方は参加されたそれぞれのお気持ちで良いと思います。実は私、このタイプの御守りが一番好きです。シンプルですし、普段から身につけやすいですからね。今後毎年、違う意匠にして毎回参加していただける楽しみのひとつになるような良い物を考えていきたいです。

境内を禊ぎ場にしますので駐車場の確保が必要になるのが今後の課題ですね。

新庄町第一公民館を使わせていただきますが、将来的には神道道場としての参集殿での開催ができればと思います。

小川代表挨拶。鎮魂作法までは38名、みそぎは35名、本当に沢山の参加をいただきました。

先ずはみそぎの講習。禊ぎの鎮魂基本姿勢の「魂振り」を練習します。けっして接客の際の基本姿勢ではありません。へそ下あたりで手を組んで上下に動かして臍下丹田に気を集めて魂を揺り動かすような所作をします。

鳥船行事といわれる船を櫂で漕ぐような動作をしながらかけ声を大声で掛けます。「いえーぃ、えぃ」やっていると躰が温まってくるのがわかります。けっしてオラウータンの真似ではありません。

「おころび」という邪気を祓う作法の練習です。手刀を作って斜めに「えぃ」と気合いを入れて目前の空宙を切ります。けっして「ラジャー」ではありません。続きは明日へ。