7月20日鷹乃羽雅楽会温習ご報告

禰宜です。今日は梅雨が明けたような爽やかな晴天ですね。ここ数日はカミナリや土砂降りでしたので、もうそろそろかなぁと思っていました。
7月13日から変更になりました温習会のご報告です。都合が悪くて参加できなかった方は、進み具合の参考にされて下さい。
ところで、鷹乃羽雅楽会の皆さんにも雅楽演奏でご協力戴いた「田んぼ学校」の早苗もすくすくと育ちまして大きくなりました。
幾分、丈が短かったり、混み合っている部分も見受けられますが、子供達の手植えの後がうかがうことが出来て、かえって微笑ましいです。
虫送りの季節にあたり、そういえば雅楽の曲で「虫除けの曲」があったことを思い出しました。「雅楽入門辞典」(柏書房)によりますと、「甘州(かんしゅう)」という曲だそうです。
中国のウルグル自治区と接する地域名だそうで、そこの湖に生えている甘竹が良い竹なのですが、根元に毒蛇や毒虫がいて人に害を与えるので収穫できなかったので、船を浮かべてこの曲を演奏したら、その音色が金翅鳥(きんしちょう:ガルーダとも。蛇を食する鷲や鷹、隼などの鳥か)の鳴き声に似ているため、毒蛇毒虫が近寄ることが出来なかった、という故事にちなんだ曲だそうです。なるほど、鷹乃羽雅楽会の音も超音波を発しているので効くかも知れません。よく、植物にモーツアルトを聴かせて生育を進める実験とかあるようですので、うちの神饌田は毎月二回、雅楽を聞いて育っているので成長は良いでしょう、多分。次回は8月3日です。熱い中ですが、皆さんのご参加をお待ちしております。イセヒカリにいい音を聞かせてやって下さい。

イセヒカリも伸びましたが、傍らの草も良く伸びました。

管別で最初の1時間は稽古しました。

月に二回の内、一回は後半に合同演奏を入れます。次回は管別2時間みっちりやります。

いよいよ合同練習です。

平調の音取りを一人ずつ吹いて貰いました。初めての方もチャレンジしていきましょう。人前で失敗をさらすのは誰でもイヤですが、成功するには必要な過程です。失敗は成功の元です。成功の反対語は「挑戦しない」です。

月二回、継続してゆくことが自信となり、身につく唯一の近道だと思います。

今回は参加者のリクエストで唱歌を三管全員で歌ってみました。越殿楽と鶏徳を歌いました。鶏徳は龍笛と篳篥がずれるところがありますので、ここが肝ではないかとおもいます。

演奏は鶏徳、越殿楽を正式に10行演奏しました。越殿楽は以前よりまとまってきた感じがしました。