神饌田の草むしり・とんぼ・新規御守り「こども守り」入荷。

禰宜です。最近は朝晩涼しいので、ここ最近ようやく田圃周辺の草むしりをしております。毎朝6時頃から1時間くらいを一人でつまつまとしておりました。
そんなとき、中学3年生の倅が中学校の運動会の後、友人と親好を暖めていたら別れるのが名残惜しくなったのか、「お宮の掃除をするから友人2名一晩お泊まりして良いか?」
とたずねるので了解しました。次の日は休みだし、以前にも友達を泊めるのならば朝、神社の清掃奉仕を友達も含めてする事を条件にしていましたので、自ら申し出てきましたし、まぁいいかと。我が家は本当に客が泊まる部屋が無いので、社務所で雑魚寝ですよ。そのかわり、宮の清掃奉仕。これ幸いと言うことで草むしりを手伝って貰いました。
意外に三人とも真面目に、しかも草むしりは慣れている感じでしたので、聞いてみるとやはり草むしりを家庭で手伝わされた経験があるとのこと。感心感心。お陰さまで一挙に綺麗になりました。

手前が私がむしったところ。先がこれからむしるところ。けっこうぼうぼうに生えてきました。

意外に根気強く、丁寧に草をむしる中学生。家内が「いわれたことは何でもするから、また泊まらせてください!」と嘆願されたようです。うちは駆け込み神社か。でも、なかなかかわいい事を言うやっちゃ。

奉耕者の吉田さんか草刈り機でスッキリと仕上げもして戴きまして綺麗になりました。

とんぼ。今日は一匹だけしかいませんでしたが昔はうじゃうじゃ夕焼け空を飛んでいたんですがね。

さて、次は御守りのニューモデルが納品されましたのでご紹介します。以前から社頭で「子供の御守り、ありませんか?」と、よく尋ねられますので以前から色々と企画したり物色していたのですがなかなか決め手に欠けていましたので難航していましたが、ついに納品されました。決め手は「とんぼ」でしょうか。ビーズで刺繍してありますので手間がかかっていますね。

「とんぼ」って古事記、日本書紀の昔から縁起の良い虫として日本人は愛着を持っていたことがわかります。とんぼの古名は「秋津(あきつ)」ともいいます。日本の本州の古名で、『日本書紀』に大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)、『古事記』には大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)、またの名を天御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)とありますので。

日本の国土を讃える名前ですがとんぼの古名が国名に反映されているところに注目です。豊かな自然の風景と、収穫の秋にとんぼが空を舞い飛んでいる風景が連想される名前ですね。とんぼは害虫を補食する益虫であり、収穫の季節に現れる豊かさの象徴なのでしょう。

こども守。とんぼが二匹デザインされています。そのうち1匹がビーズで刺繍されています。裏面は社紋の「違い鷹の羽」に神社オリジナルのロゴ。

ビーズのキラキラした立体感が今までに無かった感じですね。豊かさに恵まれて成長するようにとんぼがお守りします。