怒濤の三連休、収穫の秋を終えて其の壱 神輿担ぎ編

禰宜です、お久しぶりです。怒濤の三日間でした。お宮で飲もう会、アーヴェリール迎賓館での出前出張結婚式、鷹乃羽雅楽会温習と田んぼ学校の稲刈りの開催と、今年一番の山場でしたが、今までこつこつと準備をしてきたことがひとつの形になりつつある、前向きな課題が見つかった三連休でした。久々になにか、やりとげたというか、難関をくぐり抜けたような達成感を感じました。

「お宮で飲もう会とおみこし講習会」は8月のバーベキューが雨で中止になりましたが、どうしても今年中に一度、課題を摘出するのに実施しておきたかったので本当に良かったです。連休中と言うことで、色々と家庭の予定もある中、力を貸していただいた皆さん、本当に有り難うございました。小川代表を始め、彼の人脈で幅広い人たちが駆けつけてくれました。神社のすぐ隣にある「あしたねの森(老人養護施設)」と「ガンバ村保育園」の園長さん始め職員も仕事中にも拘わらずに駆けつけていただきました。なんとか、重い神輿があがりました。

みこしかつぎマスター、香積廣野神社、二宮正幸宮司を招聘しました。午前中に秋祭をご奉仕なされた午後ですので本来は直会でお酒をきこしめされた後です。ゆっくりとされたいところを上市駅から富山地方鉄道でご自身自らお出ましいただきました。誠にありがとうございました。

先ずは30分間、講義です。香積廣野神社の神輿の担ぎ方の説明を映像にて説明いただきました。有り難いお言葉に「新川神社なりの独自の神輿担ぎを創造していって欲しい」といただきました。私もそうあればいいなぁと思います。

講義を終えて、神輿を担ぐ前に神前にて参拝。怪我をするといけないので、神様に見守っていただいたいと思いまして。

宮総代の寺井さんから神輿を蔵から出すときの手順を説明して貰います。ここが一番危ないんですよ、実は。

土蔵ですので、基礎が高いんで斜めのスロープから降ろす形になるので危険です。

ここで、検体。車輪を付けて曳くときの為の板バネサスペンションがどうやら後付けで神輿の胴体にねじ止めされているようですので、これを付けたままだから重いんだ、ということで今は取り外せないので今後、人力で担ぐときは取り外せるようにカスタマイズする事になりました。神輿担ぎの参加者にこの辺りの話のプロである㈲新生製作所馬場靖也氏が丁度いてくれたので即発注できました。この辺りはやはり神縁を感じます。

「ガンバ村保育園」のギャラリー。園長さん、参加してくれているもんね。

担ぎ棒を組み立て中。いよいよお出まし。

とりあえず参道まで移動。

とりあえず、ぎこちないまま、参道を進んでみます。先頭にかわいい女子も参加。足下は草履で気合い入っています。

鳥居前で一端休憩。二宮マスターの指示で身長がバラバラでバランスが悪いので配置を身長に合わせて配置します。

みこしは顔で担ぐ!みたいな。神輿の加重ポイントは顔でわかりますね。

いよいよ「魂振り」です。一同屈伸して巨体神輿を振ります。初めてですからやわやわとした感じでしたが、本物はこんなもんじゃないです。香積廣野神社の神輿はカエルみたいに本当に飛び跳ねてますからね。

二度目の「魂振り」。楽しそうな人と地獄を見ている人と様々。

伝達講習修了、蔵にお帰り。

最後に車輪を収めます。これにもコツがいるんで、本当に御輿蔵の改築は必須です。

直会の儀。なんか、たいした時間じゃなかったんですが、のどが渇いてビール、美味かったです。私は念願の第一歩が踏み出せて感無量でした。やっぱ、美味い酒はこうしてのむもんだちゃ。

いや〜お疲れ様でした。でも、課題が見えましたのであと丸々1年かけて平成28年の新庄御鎮座400年記念大祭には復活以上の「かっこいい新庄スタイルの神輿担ぎ」を披露できるとおもいます。

二宮導師のお帰りに際して中締めです。本当に有り難うございました。

二宮宮司さんのご挨拶でご本人からの申し出で「お宮で飲もう会」に次回からご案内することになりました。顧問、ということで今後とも一緒に宮で飲みましょう!

小川代表が最後の締めを無茶振りで又市氏に。「今日の神輿の重さは歴史の重さだと思いました〜」と無茶振りでもすっと出てきた素直な言葉に一同、同意と感心を致しました。

今後の課題ですが、もう少し地元・新庄在住の若いもんが参加してもらいたいです。回覧だと素通りしますので案内は氏子各戸に配布しているのですが、要は口コミといいますか、「お誘い」なんですね。初めての未知のところに参入するのはだれでも躊躇するもんですから。私も興味のあるところはどんどん行く性格ですが興味の無いところは躊躇します。でも、知人や熱意の感じる人のお誘いには乗ります。なぜなら、同じシンパシーを感じる人が薦めるのならば、「何か有益な事に出会えるかも知れない」と考えるからです。これが一番、本質を伝える事が出来る広報なので初はここからですね、何事も。

その反面、生まれも育ちも新庄で今は外に移住した人がわざわざ駆けつけて参加して貰っているところが心強いところです。新川神社は新庄町を離れた人々が帰郷したときにも昔と変わりなく受け入れることが出来る境内である事が私の目標です。今建設計画中の参集殿もそんな拠り所でありたいです。
ネイティブの新庄人に向新庄や新庄新町、荒川、上飯野新町など地縁がある人など、人数は少なかったけど本当に気持ちがある方が集まっていただいたなぁと、小川代表と話をしました。本当にその通りだと思います。
最終的には地元の児童達に「大人になったらあれを担ぐ男になるんじゃ」と、新庄の若い衆が子供達のあこがれの的になるような、威勢の良い新川神社の神輿になれば良いというのが私の目標で有り、地元結束の地盤になるんじゃないかとおもいます。そもそも「祭り」とはそういう物では無いかと思うわけです。

まつりの主役は実は、祭りを作り上げる氏子の皆さんだと思うんですよ、私は。神主は結婚式で言えば媒酌人、相撲で言えば行司のような立場ですから主役じゃ無いです。主役は神前に向かう新郎新婦であり、土俵に上がる東西の力士です。神様は氏子が作った祭りのをお受けになるお立場ですからね。主役じゃなくて祭りの一番の観客が神様でしょうかね、よくわかりませんが。あしたにつづく。