怒濤の三連休、収穫の秋を終えて其の貳 田んぼ学校 稲刈り編

さて続きです。みこし担ぎを無事に終えて、中日は出張出前の結婚式。無事に終えることが出来たそのあとの心配事は次の日の天気でした。数日前から天気予報は台風ですよ、台風。しかも今年最大級で連休中に列島横断だと何度もテレビが繰り返し繰り返し報道するのでだんだん「何度も言われんでもわかっとるわい」と、苛ついてしまう気持ちを収めて、あとは運を天に任せて晴れるのを前提に、雨天の対応も想定しながら粛々と準備を進めました。結果はやはり、新川神社の龍神さまが助けてくれました。正にマジックでした。11日はみこし担ぎに13日は稲刈りですから、私としては10月10日昔の体育の日前後は一年の中でも一番気候が安定している時期ですし、六曜も良いから(大安友引だと本業が忙しいのでそれ以外がイベントに良い)この日に降られたら、あきらめるしかないですよ。天気予報は刻々と替わり、なんとか11、12日は持ちそうでしたが13日が雨時々曇り、3時間おきの天気予報は午後3時から雨が降り崩れていく、という予報でした。と、いうことは午後2時からの開会で、最初に稲刈り前の祭典を後回しにして、一番最初に稲刈りをすれば晴れ間に合うんじゃないかと、ほんの1時間、なんの保障も無い天気予報を心の拠り所にしていました。当日、早朝から雨が降ったり、晴れたりを30分おきぐらいに繰り返していたので多分、晴れ間に会えるだろうと確信はしていたものの、実際に午後2時、奇跡の晴れ間にすぐさま稲刈りに鷹乃羽雅楽会の奏楽の元、神饌田に直行、稲刈りを実施することが出来ました。18分後、空から雨が落ちてきて、退散。でも満足。一株でも二株でも子供達が自分で植えた早苗が大きくなって稲穂になったのを鎌でざくざく出来たんですから。

今回はわかりやすく稲刈り祭、と書きましたが神社界では稲刈りのことを抜穂祭とかいて「ぬいぼさい」と読みます。稲を刈る鎌が無かったくらい古い時代の名残でしょうか。

はさかけも作り準備万端。

案山子さんもお疲れ様でした。

これが刈り取り前最後の稲穂の姿です。頭を垂れる姿が美しいです。

黄金色に実る稲穂の絨毯をみていると「豊かさ」とはこういうことなんだな、と思えるようになりました。

午後2時、奇跡的に晴れ間がでましたので、予定を変更して先に稲刈りをする事にしました。皆さんにはそのように伝えておいたのですぐに出発できました。

田男、刈り女は忌み鎌(神聖な鎌)を持って現場に進みます。

鷹乃羽雅楽会が道楽(みちがく:歩きながら演奏する事)をしながら先導します。歩きながら吹くの、大変ですよ。譜面は暗記してないといけませんしね。

刈り女たちにぐんていを付けて、先ずは説明と稲刈りの練習。

いよいよ儀式としての稲刈りの始まりです。鷹乃羽雅楽会の雅楽演奏に合わせて刈り取ります。

鷹乃羽雅楽会。演奏するのが様になって来ましたね。衣装は多賀さんのご厚意で田植え祭に続き、お借りすることが出来ました。ありがとうございます。

ざくざく刈っていきます。イセヒカリは株が大きくしっかりしているので、子供が刈るには難しいのではとも心配していましたが、大丈夫。

良いですね、紅白の衣装が。清純な感じがします。

ずんずん進んでいきます。本当は雅楽の太鼓に合わせて刈り取っていただきたかったのが、そんなもん無視して取り憑かれたようにバッサバッサ刈り取っていましたので、まぁ、いいかと。

儀礼としての稲刈りが終われば参加者児童、みんなで刈り取ります。

やはり田男のペースは速い。

私も感触を確認のため刈ってみました。

空からぽつぽつと雨が落ちてきました。一同、退散。午後2時18分頃。いゃー、これだけ出来たんですから良かったですよ。この晴れ間以後、台風の影響で天気は下り坂、この日は雨が降り続きまして晴れることはありませんでした。まさにラストチャンスを物にしたんです。よかった、よかった。つぎに続く。