8月夏の思い出・母校國學院大學オープンキャンパス参加旅行

宮司です。一ヶ月の間が空いてしまいましたが、充実した夏を過ごしておりました。夏は夏で色々とイベントが目白押しで、その締めであります「古事記に親しむ旅(大和編)」が明日出発ということですので楽しみです。

さて、長男が高校3年生ということで受験年ということで我が母校・國學院大學オープンキャンパスに倅と二人で東京の旅をして参りました。8月4日から5日の一泊二日、初めての二人旅と言うことでしたが楽しく行って参りました。色々と普段はしない話や、倅の行きたい場所を訪ねたりして、私自身も大変楽しめました。卒業以来初めてでしたので30年振り、校舎も新築され、すべてが刷新されていました。大変おしゃれな今風のカレッジに成っていましたが好感が持てました。これなら私が行きたい。充実した図書館や、見学自由な考古学博物館も併設され、目を見張るような充実した大学に変貌しておりました。OBとしては卒業生として誇りに思える大学に進化していたことが嬉しかったです。

模擬授業で史学科の講義を受けました。國學院大學の史学科といえば偏差値が高いことで知られていますので興味津々でした。神道文化学部という学部ですが、昔は神職の資格を取るための学部のようでしたが、現在では日本文化としての神道を学問として学んだり他国の宗教・文化を研究する学問としての幅広い目線が感じられました。国際化社会の中での我が国独自の精神文化を明らかに追求する所として興味深い講義があり、時代は変わってきたなぁと感じました。

ひとつ、嬉しかったのが、私たちの頃は主に座学中心で、神職の資格を取る物は祭式作法と神社実習が夏休み期間にあるだけでしたが、現在は学生中心の雅楽会があり、観月祭を催して学生時代から雅楽を習得する事が出来ること、また課外授業として新川神社も開催している「田んぼ学校」のお手伝いなど、実際に神社に奉職したり、神職になったときに必要とされるスキルを養うプログラムを盛り込んでいることです。今現在新川神社でも「鷹乃羽雅楽会」と「田んぼ学校」、そして「古事記に親しむ富山」をしていますので、卒業して現場で即戦力になるような神職を育てている事は重要な事だと思います。

さて、1日目のオープンキャンパスを終えて、午後4時ころから夜は予定が無かったので、宿に入り、倅に「何処か行きたいところ有る?」と聞けば「すがじんじゃ」に行きたいと。なんで?と聞くと「君の名は。」の聖地巡礼地で有ると言うことで、調べてみると近くでしたので早速行って参りました。スマホのナビゲーションを頼りに、今一番世間で有名な階段、主人公がシーンのラストですれ違う場所が「須賀神社」の表参道の階段でありました。行ってみるとやはり聖地巡礼者が平日の夕方にも拘わらずに5組ほど居ました。良く聞くと聞き慣れない言語でしたのでほとんどがなんと「外国人」でした。外国でも有名なんですね〜。あの映画は倅達が夢中で飽きずに何回も映画館に通っていましたので、私も観て参りまして。神主の娘が主人公なんですね、興味深い作品で「神道的な何か」が根底に流れている作品として息子達が夢中になるのは良いことだとも感じておりましたので、私も素直に同行出来たわけです。須賀神社で一時を過ごした後にどこかで夕食でもと聞けば、倅からのリクエストでこれも聖地巡礼の場所として有名な主人公の瀧君がバイトしていたカフェレストランへ行きたいと。調べてみると須賀神社から近くで歩いて行ける距離でしたので、テクテク歩いて行きました。このレストランでは主人公の高校生が憧れるバイト先の先輩である奥寺さんとの場面があるところですので、そんな話をしながらいずれは素敵な女性を連れて来られよ、な〜んて話しながら「たそがれ時」を過ごしました。

次の日は午後からのオープンキャンパスに参加でしたので午前中はフリーでした。倅に聞くと、六本木って近く?というので何処に行きたいのか聞きますと「国立新美術館」。此所もやはり「君の名は。」で瀧君と年上の憧れの女性とがデートする場所。そこのカフェで昼食を食べてきました。そう、映画のストーリー通りに。倅にとって違うのは目の前にいるのが綺麗な奥寺先輩では無く、この「親父」。お昼前なので誰も居ない店内に入り、ウエイターの青年に映画で主人公達が座った同じ席に案内されて感動している倅の前には座らずに斜め横に敢えて座って、「同じ席だけど目の前が綺麗なお姉さんじゃ無くて親父でごめんな。遠慮して正面は外すわ」といえば、「いやいや、そんなこと、ないっすよ」と気を遣った返事。次回は是非、無事に大学に合格して東京の生活に慣れて、素敵な女性とまた来て貰いたいもんです、親父としては。「そういえば、親父と最初に来たなぁ〜」と思い出してくれれば有り難いです。

ということで二日目のオープンキャンパスを終えて、明治神宮に参拝し、無事の合格をお祈りして帰路につきました。倅との二人きりの旅で、私の大学時代の事やいろんな事を息子と話せましたので多分一生の思い出になる、とても良い旅行だったと思います。