寒くなりましたね、宮司です。今日まで年末発行の社報の編集作業をしておりましたので更新が遅くなりましたが、田んぼ学校の締めの行事の報告です。
平成26年から開催した「田んぼ学校」は本年で四年目を迎え、全国的には夏の日照不足にて昨年と比べ減の地域が多い中、新川神社神饌田は過去最高の豊作でした。奉耕者の田添啓一様、吉田榮一様の御陰様でございます。
先ずは子供達が植えた稲から穫れた稲わらでお正月の玄関に飾るしめ縄を綯います。左縄で綯うことが日本書紀に書いてありますのでなかなか難しいのですが、なんでも自分でやることが大切ですので体験して貰ってます。今の時代ではプロの農家の方でもなかなか綯える人が少なくなっていますので、「誰もやらないことを馬鹿真面目にやる」ことが多分、後世に良いことを伝える事が出来ると私は強い信念を持っています。まぁ、実際は自分で作った方が良かれ悪しかれ、大変ですけれど楽しいですよね。達成感がありますから。
神饌田で穫れたお米をみんなでおむすびにして食べます。おむすびの中に入れる具も自分で色々選べるところが楽しいですね。新川神社の田んぼ学校はDIY(Do It Yourself:専門業者ではない人がする自作や修繕のこと。)がポリシーですので、お互い少しずつ学びながら成長していきたいですね。私も毎年新しい発見と少しでも自分で出来る事を探して実践していきたいと思います。
恒例のクイズゲームはテーマを「お米」から「古事記」に変えて、「古事記かみしばい」を見てから出題します。クイズが優しすぎたのか、みんな全問正解でした。
お土産は自作のしめ縄御守です。自分で植えた早苗を収穫して自分でおむすびにして食べて、その稲わらでしめ縄を作って氏神に備えてお正月を迎える、という祖先が繰り返してきた業を体験しながら自分の住んでいる新庄町と一体化する気持ちになっているような気がするこの頃です。昔の人はやはり土地と一体化してたから氏神さんに対する「想い」が自然とあったんでしょうね。