謹賀新年・元旦篇

大晦日に続きまして元旦のご報告です。元旦の夜明け前の午前6時50分ほどの時刻、私は上市街道を立山方面に車で走っておりました。水橋開発の日吉神社の歳旦祭奉仕のためです。立山連峰の稜線にオレンジ色の初日の出のご来光が間接照明の様に浮かび上がり、例えようのない美しさでした。富山に帰郷して20年になりますがこんなに美しい新年を迎えたのは初めてです。これだけで今年はいい年になると確信を致しました。

昨年より古札・しめ縄・授与品などはかがり火にて焼納せず、クリーンボックスに納める方法に致しました。火の管理上危険である事と、燃えた灰の処分が困難である事もありまして、趣はいささか損なわれる事ではありますが、致し方ないということで導入いたしました。

また、参集殿と参拝者駐車場が出来ましたので以前より車での参詣の際の混雑が緩和されたものの、まだまだ充分なスペースが有るとは言い切れない状況ではありますが、将来的には鳥居の前付近の道路を挟んで向かい側の空き地を駐車スペースにする計画がありますので少しずつ改善に向かっているところです。

平成28年の御遷座400年以降は何かと参拝者が増加傾向にありまして大変喜ばしく嬉しいことであります。参詣者が多ければ多い程、神様の御神威がより強く、より高くなって地域を守護いただくことになりますので。
特に元旦は快晴で大勢の参拝者にお越しを戴きました。天気が良いと幼いお子さん連れのご家族が参拝しやすくなりますので助かりますね。

本年は「御世代わり」の年として即位の礼、践祚大嘗祭の斎行される年であり、今上陛下の御在位三十年を奉祝するおめでたい年でありますので新年のお祭りのあとのご挨拶には必ず、御皇室の弥栄と皇位継承のお話しを致します。世界最古の国家である日本の本家家元である御皇室の皇位継承、そして神武天皇以降御歴代の天皇様が「国の安泰」と「国民の安寧」をお祈りされる日本の国の最上位の大神主、斎主でいらっしゃることをお伝え致しております。今上陛下には30年にわたり、皇后陛下と共に国内外の慰霊の旅を重ねられました。我々国民の安寧を宮中三殿にてお祈りいただいた御礼として御在位三十年の御祝いを盛大にする事が今上陛下にご恩返しになることでは無かろうかと思うわけです。

5月からは新元号になるわけですが、「平成」の三十年間、自然災害や色々な事がありましたが、明治・大正・昭和に勃発した「戦争」が無い三十年間でありました事は本当に感慨深く感じます。「平和に成る」、文字通りの30年間でした。
次の時代も穏やかで平和で満ち足りた時代である事をお祈りいたしたいと思います。