お久しぶりです、宮司です。最後の更新から今日まで、不休の日々でようやく時間が取れたのですが、ブログの更新せんにゃこころおきなく羽根を伸ばせないのでもう少し頑張らんといけんのです。
さて令和になりましたね。10連休と言うことで、私は四方神社の春祭りの4月30日から昨日まで県内外からの参拝者の御朱印の対応をさせて戴いておりましたので自宅社務所に籠もっておりました。本当に大勢の方々、しかもご遠方の方が多く御朱印をさせて戴きました。
御世替りということで4月30日と5月1日には御祝いの言葉と何かしら書かせて戴きました。
今日では令和の典拠である万葉集の「初春令月 氣淑風和」を記させていただいております。
上皇陛下、上皇后陛下におかせられましてはごゆっくりと御静養いただきたいと思います。
上皇后陛下にはゆっくりと御公務のため、後の楽しみにおひかえになっておられました読書と、お忍びで学生のころよく通われたという神田や神保町古本屋廻りの夢を是非実現されて戴きたいと思います。
今はネットでも全国の古本屋から取り寄せが出来ますが、やはり古本屋での偶然の出会いと言いますか、現行の本屋には無い「タイムマシン」みたいな魅力があります。中古レコード屋もそうですが。
御皇室の皇族方には本当に我々一般庶民が何気なく過ごすささやかな楽しみも享受できないお立場で有られ、御公務に身を捧げられておられますことを思えば、我々諸民は自由を満喫できる環境にあることに本当に感謝ですね。
今上陛下も皇太子御在任の頃、立山登山の計画が内々にあったようですが御皇室の御都合で中止になられて以降、来県されたときも車中から雅子皇后陛下と山岳書籍を参照されながら立山連峰を遥かに眺められて居られたご様子をお付きの関係者から漏れ聞いております。せめて室堂まででも御行幸戴けるようなお導きが出来ないものかと県民の一人として思うわけです。昭和天皇様の御製の御縁もございますし。
でもネットの古本屋は便利ですね、必要な書籍を探すには。予てより「日本書紀に親しむ」を開催致しますので日本書紀の注釈書を買い求めていましたが、ネットで全国の古本屋のストックと値段、状態など吟味してポチッとすれば届きますので、這いずり回って探さんでも良いところがメリット。意外に富山の古本屋にあったりして、びっくりしました。
平成時代は自然災害が多く起きて日本は甚大な自然災害と人災に見舞われました。その反面、近代国家になってから続いておりました「戦(いくさ)」が起こらなかった初めての時代だったともいえます。私は明治・大正・昭和を通じて今日の不戦の平成時代30年間を守って戴いたのは国づくりの為に命をかけた我々の祖先の御霊のお働きの上に今日があるとつくづく感じます。
令和の新しい時代も「古事記」「日本書紀」を通じて御皇室と共に国づくりをしてきたお国柄を広める使命をみなさんと共に「やわやわ」(※注)と全うして参りたいと思いますので、宜しくお願いします。
※注「やわやわ」・・・富山弁で「ゆっくりと」とか「そろそろ」の意。「和らげる」が語源か。
逆の意味で「やちやち」という富山弁は「せっかちな」の意。
使用例:「あそこのおやじちゃ、やちやちの言ばっかゆうとる」