令和元年度 夏越大祓斎行

宮司です。久しぶりの投稿です。何かと優先される事柄が有り、気持ちの余裕が持てずにいますが、ようやく一段落でしょうか。夏越の大祓で茅の輪くぐりをする現在の式の形を始めたのが平成24年からですが、奇跡的に雨天だったことは一度もありませんんでした。しかしながら遂に今年の天気予報は100%雨の予報。雨天バージョンの式次第を覚悟していましたのですが、今年の寒中禊ぎも大雪警報が出そうな予報でしたが結果的に晴天でしたので、「奇跡は起きる」と念じておりましたら予想通り晴れました。ありがたやありがたや。龍神さんのお陰です。

今年は局所的豪雨があるようですが、我が富山県は比較的雨が降らない気象で、境内の草も雨が降らないので自然に枯れていったりしてますので、茅の生育も心配しておりました。例年よりも遅く茅の輪御守り用の茅を収穫しましたがやはり例年より細かったです。ここ8年程継続して収穫してますとその年によって茅の生育状況が手に取るように判ります。これは茅の輪くぐり様の茅は大丈夫かな?と心配しておりました。案の定、いつも収穫する場所に茅の育成が遅いので葉が広い植物に覆われていつもの場所での収穫は出来ない状態にありました。ですが、なんとか適当な場所を見つけて必要な分は確保できたわけですがやはり自然の営みを肌で感じることが出来ますので此の神事は私にとっては自然を感じられる風物詩となっています。

本年は御代替わりということで、茅の輪御守に祝い詞を墨書ならぬ「金粉書」いたしました。
御朱印にも使用している金色は「吉祥」というブランドの日本画用の顔料を使用しております。赤金と青金という金色でも赤っぽいのと青っぽいのがありまして、うちでは赤金を使用しております。

本年も大勢の方にご参列いただきまして、皆さんの半年間のお清めと後半半年のご健康をお祈りいたしました。これから夏本番。良い季節になりますように。