宮司です。去る10月19日土曜日、恒例の秋祭に併せて10月22日の御即位礼と11月14日から15日の大嘗祭の御安泰祈願の祝詞を奏上申し上げ、諸儀式の御安泰と新しい御代の平和と弥栄を神々にお祈りいたしました。本来ですとそれぞれの当日に祭祀仕え祭るのが本義ですが、奉務神社秋祭や新嘗祭がそれぞれ予定がありますので、新川神社の秋の祭礼に併せて氏子総代皆様と共にお祈り申し上げた次第です。
当日は土曜日と言うことで会社勤めの方々も大勢ご参加いただきまして賑々しく斎行できました。
ご挨拶でも申し上げましたが、やはり神社の祭礼は人が多く集まってお祈りする事が大事だと言うことです。
私が座右の銘にしております金言です。
神は人の敬によりて威を増し 人は神の徳によりて運を添ふ
この文は北条泰時が貞永元年(1232)に評定衆に命じて編纂させた鎌倉幕府の基本法典「御成敗式目」の言葉です。全部で五十一箇条からなっているその第一条です。第一条は「神社を修理し、祭祀を専らにすべきこと」、その後に続くのがこの文です。
「いかなる神も人間の崇敬をうけてこそ、その御威光を輝かすのであり、御神意を高めるのは人の敬の力である。その人が人としての運、人としての生命を与えられるのは、神の徳によってである」という意味です。神道の立場での神と人との密接な関係が的確に述べられている言葉です。
新川神社は新庄御鎮座400年祭を経て大勢の参詣者がお参りいただくようになりましたので、かなり御神威が強くなったということになりますね。