明けましておめでとうございます、禰宜です。おそいっちゅうんじゃ。でもようやく、ですよ。まだ一息もつけないんですけど。風邪引いてました。
だいたい、毎年神棚祈祷が終わる頃に風邪引くんです。だいたい、100軒以上この時期に沢山の家の中に入って廻れば風邪の菌を集めて廻っているようなもんですからね。
インフルにかからないだけまだ御の字です。禊までにはなんとか回復しそうですから大丈夫です。
いやー、昨年はいい年でした。今年は元旦に雪降りましたから吉兆の驗ですね、豊作です。田んぼ学校、頑張るぞー。
ということで写真で年末年始をお伝えしたいと思います。
「たわごと」カテゴリーアーカイブ
いよいよ大晦日。新しき年の新しき御守りのご紹介。
毎年のことですが正月準備に追い詰められている禰宜です。だれが追い詰めるわけでも無く、自分が自分を追い詰めるんですけれどね。命令する人と命令を実行する人が一緒ですから。と、いうことで新年にデビューする新しい御守りのご紹介です。毎年、巫女さんから「現場の意見」を取り入れております。何事も「現場で起きている」からです。参拝者からの要望を取り入れた三品をご紹介します。

先ずは子授かり御守りです。安産御守りはあるのですが、子供を授かりたい方の御守りはありませんでしたので本年デビューです。実は新川神社の境内に子授かりの御利益がある「陰陽石」があるんですが、御守りはありませんでしたのでご要望で謹製いたしました。

最後は「龍の珠」に続く龍神さま御守りの第2弾、「昇運守」です。「しょううん」ですから「祥雲」「勝運」「商運」と当て字出来ますので何でも来い、の御守りです。新川神社の木彫りの龍神さまが刺繍されています。新川神社オリジナルです。

裏面には龍神さんの下半身と社紋・社号が金糸で織り込んであります。御守りとしては薄いので財布などに入れておくことが出来ます。お父さんの立身出世を願い、プレゼントされると喜こんでいただけるのではないですかね。
と、いうことで本年は充実した活動が出来た良い年となりました。
いよいよ来年は待望の参集殿の建築と奉賛活動の最後の詰めになります。
HPのトップにもお願いページを置きましたが、目標金額まであともう少しです。
何卒御寄付ご協力戴きますようにお願い申し上げます。
皆様がお元気で良き年をお迎えになられますことを心よりご祈念申し上げます。
来年も是非「たかのたわごと」に遊びに来て下さい。お待ちいたしております。
新川神社奉賛会、参集殿建築を(株)オリバーと正式契約しました。
禰宜です。いよいよ満を持してのご報告です。
昨年より奉賛会で幾度となく審議されてきた奉賛事業の目玉である参集殿の基本設計が常任理事会で承認されましたので
12月15日午後7時、社務所にて(株)オリバーと契約に至りましたことをご報告いたします。
今後基本設計を元に詳細にわたり建設委員会にて審議していきます。
工事着工は来年春頃、竣功は11月頃で引き渡しが12月の大まかな予定です。
今までの経緯は奉賛会会報第2号をご覧ください。
奉賛会会報第2号PDFファイル 奉賛会会報2号
12月6日お宮で飲もう会神道講座&忘年会
禰宜です。外は吹雪でまた積もりそうです。でも雪が降ると夜、月光が雪が反射してけっこう明るいんですよ。
だいぶ日が経ってしまいましたが、しめ縄講習会と同日の夜に行われた今年最後の飲もう会の報告です。
今年の「お宮で飲もう会」の活動は目覚ましい物がありました。よく会の名前がこんな名前ですので(命名は私ですが)、酒飲みの会・のんべえ会と揶揄されてしまいがちですが、実は硬派な活動をさりげなくしているところが味噌です。表向きはのんべえ会のようでも、やるときはやるぞ、と中身が濃い方がかっこいいでしょ。名前負けしてしまいそうな高尚な名称よりも、「一回、行ってみようか」みたいな敷居が低い方がお気軽に参加して戴けるのでは無いかと思います。名前だけで実質が伴わないといけませんし。
本年は2月にみそぎ・鎮魂作法錬成会、4月に春祭り神輿曳き奉仕、6月に第一回目の神道講座付き飲もう会開催、8月のバーベキューは雨天にて中止、10月に神輿担ぎ講習会、12月は神道講座と忘年会でありました。
今回の神道講座は新川神社の新庄御鎮座400年の歴史と意義をテーマに30分間ほどお話しをしました。今回は宮総代さん達にも案内をしてありますので、世代間交流も図ろうと言うことで開催しました。新庄町は古来より交通の要所であり、戦国時代は戦略の拠点である為、新庄町の新庄城(太田城)を征した者が富山城を落とすことが出来る事、上杉謙信(長尾景虎)が新庄城に本陣を置いたこと、明治天皇が北陸行幸の際、新庄町で御休憩されたこと等お伝えしました。来る平成28年に400年を迎える経緯とその意義をお伝えしました。
今回は特に、参集殿の基本設計案が奉賛会の常任理事会で承認された直後ということで早速若い世代の意見を聞くために、この度工事を発注することになった株式会社オリバーからプレゼンをしていただきました。貫江奉賛会長の希望ですが、参集殿で今後活動していくのは若い世代ですので、彼らの意見を取り入れていきたいとの要望もありましたので丁度良い機会でした。

(株)オリバー担当宇野氏。神社が求める機能性と地域を繋ぐ建築というコンセプトをプレゼンしていただきました。周辺環境も考慮して戴き、神社へのアプローチをどうするかと言うことまで考慮して提案して戴いたのがオリバーでした。
参集殿建築計画の経緯は話すと長くなりますので奉賛会報2号に譲りますが、境内開発設計の段階で建築業者三社から意見と建築案、見積もりを出して戴きました。その中で境内地全体と地域との繋がり方を考慮して案を出して戴いた(株)オリバーが奉賛会にて選定されたと言うことです。
オリバーの社長はお宮で飲もう会の小川博司代表、担当者は宇野君で荒川出身のばりばり新庄育ちです。しかも小川君とは同級生で第一回お宮で飲もう会からの参加者です。はじめはオリバーでは無くて他の建設会社に在籍していたのですが、多分新川神社の神様に引き寄せられたのでしょうか、今はオリバーの社員として新川神社400年記念事業のプロジェクトに参画して戴くご縁となりました。本当に不思議な縁ですね。宇野君はいつも酒を飲んでいるときしか話をしたことが無かったので、今回仕事の話になると当然ですが目つきが変わり、毅然としたプレゼン姿を見て頼もしく思いました。
そして設計に入ってくれたのが中斉拓也建築設計。若い建築家ですが逸材です。こちらの要望を取り入れてそれ以上の何かをプレゼンしようという意気込みが感じられます。私、高岡のそば蕎文の和モダンな建物が気になっていたんです。神社の参集殿もあんな感じの建物になればいいなぁと思っていたら、なんと独立される前にそこを手がけた本人でした。びっくりしました。もう、ばっちりです。オリバーと中斉拓也建築設計の組み合わせは本当に不思議なご縁です。
私は今回の400年奉賛会事業立ち上げの頃、良く記念事業を経験された宮司さんから話を聞くことが多かったのですが、皆さんやはり苦労するなかでも不思議な縁や人と人との繋がりなど神がかったような事が起きた、と言われました。なるほど、こういうことかと納得しました。今後も次々と不思議なご縁があれば良いなと思います。
田んぼ学校「しめ縄作り講習会とイセヒカリ試食会」ご報告。
おひさです、禰宜です。半月以上も更新が停滞してしまいました。なにせ、奉賛会も只今参集殿の建築に向けて打ち合わせが進んでいるところですのでなかなか忙しいです。先ずは12月15日付、今日発刊の「奉賛会会報第2号」「鷹乃羽6号」、無事に仕上げました。これの編集にかかりきりでした。奉賛会報は奉賛会の広報委員会で編集されましたので私は原稿だけですが、鷹乃羽は全部私が編集・執筆ですので。
しかし今年を振り返りますと誠に充実した活動が出来た良い年だったと一年間の写真を振り返りながら思いました。大収穫の年でした。みそぎ・鎮魂作法錬成会が出来ましたし、神輿を担ぐ講習会も出来ました。そして「田んぼ学校」が絶妙なタイミングで実施することが出来、富山県神社庁の教化委員会の神職さん達、また田んぼを荒れ地から開墾してくださった地元氏子総代会有志の方々、友愛会の方々、そして参加して戴いた沢山のご家族の方々のお陰様です。特に、奉耕者を務めて戴きました吉田榮一様、田添啓一様、イセヒカリの種籾を早苗に育てて戴きまして、最後には米俵にして奉納戴きました、富山市水落の稲垣幸三様(吉田榮一氏義父)には深く感謝いたします。田植えの仕上げや稲刈りのはさかけなど、手の込んだ仕事もフォローして戴きました。私自身が大変勉強になりました。また、稲を育てる楽しみと言いますか、我が子のように愛おしく感じる事が出来、それを皆さんと共有できたことが良かったと思います。
最後には収穫した稲わらで神社のしめ縄を作り替えました。お正月のしめ飾りも参加者の家に掛けて戴ける用に作って持って帰って貰いました。
田植えからお祓いにお祓いを重ねて神様のお膝元で育てた稲の藁です。強力にきまってるじゃないですか。しかも伊勢神宮からお譲り戴いた「イセヒカリ」ですよ。最強と言っていいでしょう。天照大御神プラス氏神パワーですからね。
先ずは神社の本殿でお祓いを受けてからお参りをしました。神様に捧げるしめ縄を綯うからです。その後、神社にかかっているしめ縄を外して公民館へ移動。
最初の30分間ほどは解説です。古事記・日本書紀に記されている「しめ縄の起源」をお話ししました。天照大御神が「天の岩戸」からお出ましになったときに「布戸玉の命」が入り口にしめ縄を張って、「ここより内にな、還り入りましそ」、つまり「ここより中には二度と還ってはなりませぬぞ」と厳しい結界を張ったお話しが起源となっています。日本書紀では「端出之縄」と書いて「しりくめなわ」でこれが「左縄」だと明記されているので神社に掛けるしめ縄は普通の作業用の荒縄が右綯いに対して左に綯うのです。この時に急いでしめ縄を作らなければ行けなかったので、本来は丁寧に継ぎながら編むところ、藁の端を出したまま力業で継ぎ足していったから、神事用のしめ縄には藁がぶら下がっているのです。または、禁忌を示すためにわざと端を出しながら作ったのではないかなと思ったりします。古語拾遺には「日影の像(かたち)なり」とありますので、日章旗のイメージでしょうか。
その後、実際に編み方を実演しながら解説します。なかなか最初は戸惑っていらっしゃる様でしたが、上手に綯われる方もいらっしゃいまして、私は汗をかきながら皆さんの手元を助けながら編んでいきました。子供達には輪っか型のしめ飾りを作って貰いました。これは継ぎ足す必要が無いので比較的簡単に編めます。子供達の分の他に、自宅の神棚用のしめ飾りを作って行かれたお母さんもいらっしゃいましたので、たいしたもんですね。
絶対、ホームセンターのしめ飾りより御利益有りますよ。

いよいよしめ縄作り伝授。イセヒカリは台風が来ても倒れないだけに藁に芯があり、針金の様です。本来は打たないのですが、やはり打たないととても編めません。私は堅めが好きなのですが、さすがに打ちました。あまり打ち過ぎると柔らかすぎてかえって編みにくいのであくまでミディアムレアくらいですかね。
しめ縄作りを正味1時間30分ほど掛けて行った後、いよいよイセヒカリの試食会です。イセヒカリは硬質米ですから「塩おむすび」にするのが一番美味しいかも、ということで各自ラップに包んで、具材を好きな物を選んで入れて自分で結んで貰いました。具材も定番の梅干し、鮭の身、こんぶの他に鶏の唐揚げや鶏そぼろ、肉味噌など用意しました。トッピングの海苔も味付け海苔、焼き海苔の2バージョンを用意しました。何故か舩木家では昔から味付け海苔をおむすびに付けていましたので、味付け海苔は私好みだからです。バリエーションを持たせて自由にカスタマイズできるようにしました。その方が楽しいでしょ。子供達、食べるわ食べるわ、行列が途切れなくて、最後には賄いのお世話を戴いたお母さんの分が無くなりそうになったので、お代わり中止令を。男の子で最高8個も食べた強者がいたそうです。よかったよかった。同日の夜に行われる「お宮で飲もう会」の分も炊いたつもりでしたが結局、炊き直ししました。
「おにぎり」と「おむすび」と呼び方は二通り有りますが、私は敢えて「おむすび」と呼びたいですね。
お母さんが「手塩にかけて」心を込めてお米を「むすぶ」から「おむすび」、これは神道の神様の御神名にあります「産す日(むすひ)」の意味が込められています。手に塩をかけるのは殺菌と味付けの両方の意味があるそうです。産まれた霊(れい)の事です。霊は「ひ」とも呼びます。「人(ひと)」は「霊止(ひと)」で霊魂が肉体に留まっている存在を表すと解釈できます。ですから「むすこ・むすめ」は「産す彦(ひこ=男)」「産す姫(ひめ=女)」なんですね。
お母さん達、子供達のおむすびには心を込めて、「産すんで」あげましょう。ただ単に「おにぎり」にするよりも心を込めて「おむすび」した米を食べることによって子供達は母親の愛情と力を受け取って健やかに育ってくれると思います。
コンビニの「おにぎり」には籠もっていないですからね。忙しいときはしょうがないですけれども。
古事記に親しむ富山中下巻編、中巻まで読み終えました。
禰宜です。紅葉があでやかな日々です、一週間ぶりの更新です。さて、本年も古事記に親しむ富山中下巻編はずんずん読み進め、11月19日に夜の部、11月24日に昼の部を終えました。中巻最後の応神天皇の御代を読み終えて下巻に移りました。十六代仁徳天皇を少し読んで本年の講義は終了です。
次年度再会は夜の部が3月25日水曜日午後7時〜、昼の部が3月30日午後1時30分〜になります。冬場は雪や路面凍結で遠方から来られる方が危険ですのでお休みします。私たち神職も忙しいのですが、古事記はやはり落ち着いて読みたいと思いますので来春を楽しみにしましょう。
応神天皇の御代は仲哀天皇〜神功皇后〜から続きの物語りですので古事記の中でも長く語られた部分です。それだけ御業績や色々な逸話が入って面白いところでした。不思議な話や海外との交流が語られていて興味深く読むことが出来ました。下巻からは上巻、中巻などによく出てきた「高天原の神々」との交流がなくなってきます。つまり、現代の歴史に近い形で物語が進んでいきますので人間くささや情感がより感じられていくと思いますので、お楽しみに。
平成26年鷹乃羽雅楽会温習終了
禰宜です。11月9日(日)、本年最後の温習会を終えました。篳篥の初心者コースが18日と28日を残していますが、全体練習としては終了です。次年度は3月からになります。スケジュールは決まりましたら会員に郵送します。HPにも上げますのでいつでもどなたでもチェックしていただけますので、見学なども歓迎いたしますので興味のあるかたはお気軽に覗いて見てください。一年間、参加者のみなさん熱心に取り組んでいただきまして誠にありがとうございました。また、講師のみなさんも本当に有り難うございました。これで2年かかりましたが課題曲の平調5曲は一通り学んだ事になります。これで一応、一区切りといいますか、ファーストシーズンを終えたんでしょうね。来年度からは平調5曲の精度を上げながら個人の力量の向上を目標にして、各管1名ずつでも聞かせることが出来るように演奏能力の向上をして行くことを目標としていければなぁと思います。課題曲は盤涉調5曲(越殿楽・白柱・竹林楽・千秋楽・蘇莫者破)、それと舞楽のリクエストもありますので蘭陵王も手を付けて行ければいいかなと思います。
また、毎回の受講料ですが、毎回500円のところ次年度から1,000円にさせて戴きたいと思います。
今後、継続して行くに際しまして細々とした諸経費や、演奏用の装束、引いては太鼓や琵琶、琴などの演奏活動に必要な備品も少しずつ揃えていきたいので何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
それでは来年の3月には元気な姿で再会しましょう。
追伸:笙の方は「洗い調律」で楽器メンテをしておきましょう。
田んぼ学校「しめ縄作りと イセヒカリ試食会」& 第九回お宮で飲もう会忘年会開催のご案内
田んぼ学校「しめ縄作りと イセヒカリ試食会」案内チラシ
「第九回お宮で飲もう会忘年会開催のご案内」チラシ
昼寝をしたので頭がクリアーな禰宜です。今日は七五三と地鎮祭、けっこう御祈祷は肉体的にはそんな重労働では無いのですが、気合いが入るんですかね?結構気疲れがするんだと思います。夕方、仮眠のつもりががっつり2時間も寝てしまいました。でもあれですね、キティちゃんっていうのは強力ですね。今日の七五三で3歳の女の子なのですがやはりお宮の雰囲気そのものが威圧感があって怖いらしく、太鼓を叩けば恐がり、お祓いすれば逃げまくり、祝詞をあげれば耳を塞がれてしまうような感じでした。お母さんに抱きついてコアラ状態。とても碁盤の儀で飛び降りるのも怖がって、せっかくおばあちゃんがカメラを構えて孫の飛び姿を撮ろうとされていたのですがあきらめざるを得ない状況です。3歳ですからいたしかたがないといえばそうなんですが。ただ、このままの調子だとこれでは玉串も出来そうに無いし、大人の皆さんがかわいそうだな、と思いまして「奥の手」を初めて使いました。お土産袋の中にある「キティちゃんシャボン玉」をチラ見せしながら、「○○ちゃ〜ん、これから神様にお参りだけど上手にお参りできたらご褒美があるからね〜」で、態度が豹変。目が輝きました。それからというもの別人の様に素直に玉串拝礼をこなし、碁盤の儀も再挑戦、元気よく飛び降りてくれました。さすが、キティちゃん。子供の心をわしづかみ。
と、いうことで今日のご案内はいよいよお約束通りの「しめ縄作りと イセヒカリ試食会」と「第九回お宮で飲もう会忘年会」のご案内です。
今年初めて開墾した神饌田での初収穫です。田植えから稲刈りまでして戴いた子供達や父兄の方々、田んぼの開墾からお世話まで戴いた総代会の皆さんをお招きしましてイセヒカリをおにぎりにしてみんなで食べたいと思います。おにぎりの味付けもそれぞれに選んで自作してもらう企画にしようと思います。ラップで握って塩おにぎりに海苔や、昆布。中身は定番の梅干しに昆布、鮭の身なんか選べるようにしたら楽しいでしょう。その前に、みんなで神社に掛ける「しめなわ」を編みたいと思います。
神社のしめ縄は左綯いですので普通の右綯いに慣れている人は戸惑うみたいですが、初めて綯う人は問題ないですね。伊勢の神様の力と新川神社の神様の力がこもった、「ハイブリッド」なしめ縄です、これは強力ですよ。お土産用にみなさんのお家の玄関に飾るお正月のしめ飾りも作りましょう。皆さんが育てた稲の藁でみなさんが作ったしめ飾りは唯一無比の一品です。これが神道の根本を表す業だとおもいます。田植え、稲刈りに参加できなかったお子さん、ご家族、またはしめ縄を作りたい大人の方も大歓迎です。ご遠慮なく。
そして同日の晩には本年、大活躍の活動をしてくれました「お宮で飲もう会」の忘年会です。今年はすごかったですよ。
2月の禊ぎと鎮魂錬成会、4月は春祭りの神輿巡行奉仕、6月は初めての「神道講座」を開催。8月はバーベキューとみこし担ぎ講習会が雨天延期で10月に開催。
コンスタントに2ヶ月に1回、懇親を重ねていきながら少しづつ神社のお手伝いをいただけましたのでこんなに良いことは無いですよ。
今年を振り返りながら、来年、そして再来年に迎える新庄御鎮座400年記念事業の神賑わいのアイデアをお話ししていきたいです。
近況ご報告。
こんちは、元気いっぱいの禰宜です。
いやー、遂に夢と希望が現実化していくこの頃ですので充実感たっぷりです。つい、仕事に追われているんですが、この幸せを味わう時間は人生の中で短いのだから大切にしたいと思います。
あまりこのブログでは書いてこなかったのですが、目下私の最重要事項は平成28年に迎える「新庄御鎮座400年記念事業奉賛会」の境内整備事業の一部である「参集殿」の計画の具体化です。まだ正式契約前ですのでなかなか詳細はお伝えできないので歯がゆいのですが、良い感じで計画は進んでいますよ。ただ、もう一踏ん張り、前向きに進めていきたいことがありますので、その時は皆さんのご協力をお願いいたします。
イセヒカリ納品!と10月22日古事記に親しむ富山中下巻夜の部
元気一杯の禰宜です。何故か?イセヒカリ、納品です!すごーい。数日前、祭りを終えて外から帰ってきたら玄関に米俵と米袋。
米俵と米袋には札付きで「イセヒカリ」の文字。やったー!ってもんですよ。見て下さいよ、この米俵。嬉しくて感動しました。
普通に米袋でくると思っていましたからね。イセヒカリの種籾を早苗にしていただいた稲垣幸三さんの奉納です。すばらしい。
人に見せびらかしたいので、そのまま玄関に置いてあります。来る人は「あれっ、すごいねこれ。」とコメントしてくれます。
そうです、すごいんですよ。まるで親ばか。もちろん、11月26日の新嘗祭にはこのまま御神前に奉納です。
と、いうことで昨日は古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編の夜の部。
新入参加者が3名いらっしゃいましたので総勢12名になりまして、社務所は満員状態です。
もっと詰めれば詰めることもできますが、快適な間はやはり15名が良いところでしょうか。
今回も面白いところでした。「天之日矛の渡来」「秋山の神と春山の神」の部分ですが双方とも多分にエッチなところです。やまとことばでは「ももいろ」ですかね?ようわからんけど。実は古事記という日本最古の書物はストレートなエッチ表現が多い本です。神典ではあるんですが、実はそんなに堅苦しい本では無いのです、内容は。むつかしく考える人が戦後多いだけですかね、いうなれば。むっつり系やねばねば系じゃ無いので読んでいても潔いです。古事記に親しむの参加者は女性が多いので解説するときにはなかなかはばかられる部分ですが、古代日本人はやはり「子孫繁栄」が重要な「国づくり」のファクターだったということですよ。ですからエッチで良いんですよ。草食系?という言葉のありますが、何事も極端はいかんです。むっつりはだめ。今の中学生はどうなんですかね?そういえばわしらの頃はまだ「スカートめくり」があった時代ですから。私は紳士でしたからそんなことはしませんでしたが、同級生はふざけの延長でしていて、スカートめくられた女の子は女の子で負けていなくて、追いかけてそいつを叩いて終わり、みたいな。なぜかその男はにくめない奴でしたので女子にもてていましたね。それとなぜか女子同士であざれでスカートめくりをしていたような記憶が蘇ってきました。わしらは通りすがりで現場を見て「ラッキー!」みたいな。見られた女子も、開き直って、笑いながら「今、見たな〜」みたいな。それ以上はなんもなかったですよ。盗撮とかなんとかとかはいかんですな。古事記にあらわれる古代の男は堂々と姫に求婚したり、「エッチさせて!」っていってますからね。このあたりは古事記を読んだ人だけはわかってくれます。なんのこっちゃ。
10月19日秋祭・鷹乃羽雅楽会御神前奉納演奏
お疲れモードの禰宜さんです。でも元気ですよ。なんか、達成感がありすぎて心地よい疲れですので気分は良いんですよ。
これは幸せな事ですね。色々とご協力を戴いて、感謝感激の日々であります。
さて、1年ぶりの鷹乃羽雅楽会の奉納演奏会です。雅楽会結成当初の目標である「平調五曲の習得」の集大成の日です。
ですが、卒業式ではありません。逆に新たなる始まりの日であるといえるでしょう。
参加者多数の元、また昨年の演奏を噂で聞いてこの演奏を楽しみに見に来られた参詣者もいらっしゃいましたので、
この御神前奉納演奏も意義のあるものと成りつつある事はありがたいことです。
もしかしたらお参りの人の邪魔になっているんではないかとも、ちらっと心配したりしています、神主としましては。
ですが、年に一度の秋祭りは御神輿やどべが出ませんので、神賑わいとして雅楽演奏で夜宮を演出できれば良いのでは無いかと思います。

宮総代、町内会長は氏子のみなさんを代表して地域の安泰を神にお祈り戴くのが職責であり、古来よりその町を代表する顔役にお勤め戴きます。御神前で地域の安泰を祈る人の心が一つになるから地域が発展するわけで、これが国づくりの基本としてきたのが我々のご先祖様です。

お祓いである修祓。元服を過ぎた長男には所役を与えています。無免許ですけれど、修行期間ということで。変にわけがわからない頃に無理矢理教えると変なクセがついて、かえって苦労しますのであまり青田刈りのように何でもさせるような事はしたくないです。私がそうでしたから。少しずつ、やわやわと。

うちの長男と分家の娘。お祭りを終えた後に、長男がなにげに遊んであげていたので微笑ましいワンショット。家に若い女の子いませんからね、珍しいというか。不思議な存在です、姪は。私も娘いませんから。どう扱って良いか、ようわからん。

さて、午後7時から8時までの1時間は本殿で鷹乃羽雅楽会のショウタイムです。実はリピーターもいたりして驚きです。しかも、なんと昨年見ていたリピーターのお一人は実は今年一緒に演奏していたりします。この際、飛び入り歓迎にしましょうか。道場破りがくるくらいに成長したいもんですな。今はまだ破るほどの物が無いので受付できませんが。

1時間で2曲では間が持たないので、禰宜さんが下手な解説を加えますが、雅楽の曲は正式に吹くと一曲あたり10分かかりますので、演奏としゃべりが半々くらいです。篳篥とかの吹き物は息を使いますので休憩時間が必要ですのでこのくらいが良いんですよ。多分、皆さん上達されると私はしゃべる幕は無くなると思います、というかそうあるべきですな。

なぜかしゃべりながら急に思い立ちまして、雅楽習得に欠かせない唱歌を三管それぞれ越殿楽の1行目だけ紹介したいと思い立ちまして、私が歌った後、無茶振りで龍笛の赤田さんにマイクバトン。さすが、良い声で決めてくれました。そういえば赤田さんには昨年も無茶振りしたような記憶が・・・。
怒濤の三連休、収穫の秋を終えて其の参 田んぼ学校 稲刈り編
禰宜です。ついに一週間が経過してしまいましたが、田んぼ学校の第三弾のご報告です。
時が過ぎるのは早いですが、こうやってブログをあげるために振り返る時間も大切なたのしみです。
怒濤の三連休、収穫の秋を終えて其の貳 田んぼ学校 稲刈り編
さて続きです。みこし担ぎを無事に終えて、中日は出張出前の結婚式。無事に終えることが出来たそのあとの心配事は次の日の天気でした。数日前から天気予報は台風ですよ、台風。しかも今年最大級で連休中に列島横断だと何度もテレビが繰り返し繰り返し報道するのでだんだん「何度も言われんでもわかっとるわい」と、苛ついてしまう気持ちを収めて、あとは運を天に任せて晴れるのを前提に、雨天の対応も想定しながら粛々と準備を進めました。結果はやはり、新川神社の龍神さまが助けてくれました。正にマジックでした。11日はみこし担ぎに13日は稲刈りですから、私としては10月10日昔の体育の日前後は一年の中でも一番気候が安定している時期ですし、六曜も良いから(大安友引だと本業が忙しいのでそれ以外がイベントに良い)この日に降られたら、あきらめるしかないですよ。天気予報は刻々と替わり、なんとか11、12日は持ちそうでしたが13日が雨時々曇り、3時間おきの天気予報は午後3時から雨が降り崩れていく、という予報でした。と、いうことは午後2時からの開会で、最初に稲刈り前の祭典を後回しにして、一番最初に稲刈りをすれば晴れ間に合うんじゃないかと、ほんの1時間、なんの保障も無い天気予報を心の拠り所にしていました。当日、早朝から雨が降ったり、晴れたりを30分おきぐらいに繰り返していたので多分、晴れ間に会えるだろうと確信はしていたものの、実際に午後2時、奇跡の晴れ間にすぐさま稲刈りに鷹乃羽雅楽会の奏楽の元、神饌田に直行、稲刈りを実施することが出来ました。18分後、空から雨が落ちてきて、退散。でも満足。一株でも二株でも子供達が自分で植えた早苗が大きくなって稲穂になったのを鎌でざくざく出来たんですから。

空からぽつぽつと雨が落ちてきました。一同、退散。午後2時18分頃。いゃー、これだけ出来たんですから良かったですよ。この晴れ間以後、台風の影響で天気は下り坂、この日は雨が降り続きまして晴れることはありませんでした。まさにラストチャンスを物にしたんです。よかった、よかった。つぎに続く。
怒濤の三連休、収穫の秋を終えて其の壱 神輿担ぎ編
禰宜です、お久しぶりです。怒濤の三日間でした。お宮で飲もう会、アーヴェリール迎賓館での出前出張結婚式、鷹乃羽雅楽会温習と田んぼ学校の稲刈りの開催と、今年一番の山場でしたが、今までこつこつと準備をしてきたことがひとつの形になりつつある、前向きな課題が見つかった三連休でした。久々になにか、やりとげたというか、難関をくぐり抜けたような達成感を感じました。
「お宮で飲もう会とおみこし講習会」は8月のバーベキューが雨で中止になりましたが、どうしても今年中に一度、課題を摘出するのに実施しておきたかったので本当に良かったです。連休中と言うことで、色々と家庭の予定もある中、力を貸していただいた皆さん、本当に有り難うございました。小川代表を始め、彼の人脈で幅広い人たちが駆けつけてくれました。神社のすぐ隣にある「あしたねの森(老人養護施設)」と「ガンバ村保育園」の園長さん始め職員も仕事中にも拘わらずに駆けつけていただきました。なんとか、重い神輿があがりました。

みこしかつぎマスター、香積廣野神社、二宮正幸宮司を招聘しました。午前中に秋祭をご奉仕なされた午後ですので本来は直会でお酒をきこしめされた後です。ゆっくりとされたいところを上市駅から富山地方鉄道でご自身自らお出ましいただきました。誠にありがとうございました。

先ずは30分間、講義です。香積廣野神社の神輿の担ぎ方の説明を映像にて説明いただきました。有り難いお言葉に「新川神社なりの独自の神輿担ぎを創造していって欲しい」といただきました。私もそうあればいいなぁと思います。

ここで、検体。車輪を付けて曳くときの為の板バネサスペンションがどうやら後付けで神輿の胴体にねじ止めされているようですので、これを付けたままだから重いんだ、ということで今は取り外せないので今後、人力で担ぐときは取り外せるようにカスタマイズする事になりました。神輿担ぎの参加者にこの辺りの話のプロである㈲新生製作所馬場靖也氏が丁度いてくれたので即発注できました。この辺りはやはり神縁を感じます。
今後の課題ですが、もう少し地元・新庄在住の若いもんが参加してもらいたいです。回覧だと素通りしますので案内は氏子各戸に配布しているのですが、要は口コミといいますか、「お誘い」なんですね。初めての未知のところに参入するのはだれでも躊躇するもんですから。私も興味のあるところはどんどん行く性格ですが興味の無いところは躊躇します。でも、知人や熱意の感じる人のお誘いには乗ります。なぜなら、同じシンパシーを感じる人が薦めるのならば、「何か有益な事に出会えるかも知れない」と考えるからです。これが一番、本質を伝える事が出来る広報なので初はここからですね、何事も。
その反面、生まれも育ちも新庄で今は外に移住した人がわざわざ駆けつけて参加して貰っているところが心強いところです。新川神社は新庄町を離れた人々が帰郷したときにも昔と変わりなく受け入れることが出来る境内である事が私の目標です。今建設計画中の参集殿もそんな拠り所でありたいです。
ネイティブの新庄人に向新庄や新庄新町、荒川、上飯野新町など地縁がある人など、人数は少なかったけど本当に気持ちがある方が集まっていただいたなぁと、小川代表と話をしました。本当にその通りだと思います。
最終的には地元の児童達に「大人になったらあれを担ぐ男になるんじゃ」と、新庄の若い衆が子供達のあこがれの的になるような、威勢の良い新川神社の神輿になれば良いというのが私の目標で有り、地元結束の地盤になるんじゃないかとおもいます。そもそも「祭り」とはそういう物では無いかと思うわけです。
まつりの主役は実は、祭りを作り上げる氏子の皆さんだと思うんですよ、私は。神主は結婚式で言えば媒酌人、相撲で言えば行司のような立場ですから主役じゃ無いです。主役は神前に向かう新郎新婦であり、土俵に上がる東西の力士です。神様は氏子が作った祭りのをお受けになるお立場ですからね。主役じゃなくて祭りの一番の観客が神様でしょうかね、よくわかりませんが。あしたにつづく。
9月28日鷹乃羽雅楽会温習報告・9月29日第14回古事記に親しむ昼の部報告。
連ちゃんで報告です。明日からしばらく留守にしますんで、今のうちにということで、昨日と今日の出来事です。
鷹乃羽雅楽会は田んぼ学校の稲刈りでも演奏奉仕して戴きます。雅楽があると式典が厳かな感じになりますので有り難いです。
今回は前半1時間は管別の温習、後半は合奏です。課題曲の皇麞急と鶏徳を合わせました。久しぶりの合奏でしたので最初は粗い感じの皇麞急でしたが後半は篳篥の音程も揃ってきて本当に良い感じになってきました。短期間でよくみなさん上達されました。鶏徳はまだばらつく感じですが、大丈夫。ここで皆さんにばっちり決められたら、逆に我々は立場無いですよ。なかなか三管で合わせるのには曲の流れがわかっていないと合わない曲ですね。ですが、そんなところが魅力でもある曲です。10月19日、秋祭りが定期発表会に当たります「奉納演奏」ですので、それに向けて練習をかさねれば大丈夫だと思います。
9月29日、本日行われた第14回古事記に親しむ昼の部の様子です。