禰宜です、本日は今月2回目の篳篥初級者コースです。五常楽急を一通り唱い、吹きました。
現在は越殿楽が初心者が吹き始める曲として一般的ですが、旧来はこの五常楽が初心者が一番最初に習得する曲だったように聞いたことがあります。
多分、雅楽に必要な基本的な表現が盛り込まれているからだと思います。その通りで、篳篥に関しては聞く以上に細やかなテクが盛り込まれていて、しかも龍笛とすれ違う場面もありーの曲ですので私の本務である鳳笙とまた違った五常楽の魅力に触れることが出来て、目から鱗が落ちたように感じました。
また、私の篳篥の盧舌がいまいち、スィートスポットが見つからずに困っていましたが、本日、田中講師の絶妙なるチューンにより、すごく吹きやすくなったという以上に、本来のホットポイントにフォーカスがバチーッときた感じです。野球で言えばバットの芯で球をとらえた、みたいな感じですか。吹くと太い音で管と盧舌が一体化して胴鳴りするような感じで、くわえこんでいる舌唇に音が響いてくる感じです。音をベンドさせたりピッチアップさせる「めらし」も出来るようになり、これだ、というかんじでした。ようやく、スタートラインに着けたように感じた一夜でした。
月別アーカイブ: 2015年3月
白梅、咲きました。
3月15日鷹乃羽雅楽会温習ご報告。
酔っぱらっております禰宜です。本日は総代会の全体会議、いわゆる総会でして、慰労会の意味も込めてささやかな宴席のあとです。
北陸新幹線も開通しまして何かと華やいできている昨今ですが、仕事も花盛りでだいぶ、脳みそがオーヴァードライブ気味ですな。
色々と廻りにご迷惑をかけております。本日の温習日、私の不手際で一年間の公民館の予約を連絡することを忘れておったようで、ダブルブッキング状態になり、ご迷惑をおかけしました。反省。来年は参集殿が出来上がっていると思いますので、公民館の間借りは無く神社施設のみで運営できると思います。
第10回お宮で飲もう会開催のご案内。
私たちは地元の新川神社で「お宮で飲もう会」というコミュニティを作り活動しています。近年、先祖古来より脈々と受け継がれてきた神道や日本の伝統文化への理解や関心が急速に薄れつつあります。また、現代社会において仕事など日々の忙しさに追われ会社と自宅の往復ばかりで地域コミュニティも形骸化しています。しかし、これではいけないと考える方も多く、若手を中心にお宮に集まり飲んで語らいながら神道や地元の歴史、また日本の伝統文化について学んでいます。ご関心のある方は是非ご参加いただき地元で楽しく盛り上がろうではありませんか。沢山の方のご参加をお待ちしております。 お宮で飲もう会 代表 小川博司
記
○日 時 平成27年4月4日 土曜日 午後7時〜9時30分
○場 所 新川神社境内の中にある新庄第一公民館
○ 神道の話 最初の30分はみなさんが知りたいような神道の話を神主がいたします。
今回のテーマは「本年の活動予定」「新川神社のおみこしと『どべ』について」
○会 費 ・大人男子(酒飲み) 1,500円
・大人女子(酒飲み可)、お酒飲まない男子 1,000円
(酒のつまみ代、ビール・日本酒・ソフトドリンク当方で用意します。)
他に好きな物、飲みたいものや食べたいもの、家にあった残り物等なんでも持ち込んでください。
参加希望者は3月31日まで下記 ☎・メール・ファックス・フェイスブックにて申し込み下さい。
※ 連絡先・新川神社 禰宜(ねぎ)舩木信孝 ☎・FAX 076・441・8186
「新川神社」facebookページの「メッセージ」で申し込んで下さい。
配布用ちらしPDFダウンロード ⇨ 第10回お宮で飲もう会ご案内
鷹乃羽雅楽会篳篥初級コースも始動。
平成27年度鷹乃羽雅楽会、始動。
お久しぶりです、禰宜です。いよいよ始まりました、平成27年度の鷹乃羽雅楽会。結成して3年目ということになりますか。
我々も年末年始は社務に追われて雅楽は久しぶりということで、新鮮な気持ちで今日を迎えました。
3ヶ月間ブランクがあるわけですが、一度気持ちをフラットにすると言いますか、離れた分だけ何かまた違った気分で雅楽に向き合えるような気がしますのでこのペースが良いような気がします。何でもメリハリが大事ですからね。
ということで、本年から第一期生の温習とは別に、初心者講習会として龍笛、篳篥、鳳笙のコースも併設しています。龍笛は同じ日に舩木家座敷で2名、篳篥は3月12日、20日の別の日に行う予定です。只今5名がエントリーされています。鳳笙も随時受付いたします。
季節は春。何事も始めるには良い季節です。今の機会に始めた方が進み具合に差が出ませんので興味のある方はご相談下さい。新川神社 禰宜 舩木信孝 076-441-8186
紅梅、咲き始めました。
続きましてご報告です。最近寒い中にも天気が良い日が続きましたので紅梅がちらほら咲き始めました。
この後は白梅も追いかけるように咲いてくると思います。年によっては紅白揃い咲きの期間もあったりします。
やもすれば雪が降る寒い時期でも、けなげにも花を咲かせて春の訪れを導く梅の気高さに人は魅了されるのでしょうね。
新川神社の御祭神としてお祭りされていらっしゃいます菅原道真公は身に覚えのない罪によって大宰府に突如左遷されることとなり衣食もままならぬ厳しい生活を強いられながらも、皇室のご安泰と国家の平安、またご自身の潔白をひたすら天にお祈りされ、誠を尽くされました。
高杉晋作は「右大臣まで務めながら藤原時平のために太宰府に左遷されたとはいえ、なお天皇への忠誠を忘れなかった」道真公への信者であったので騎兵隊の旗は「菅原大神」でした。引き継がれたその勤王精神が明治維新を導き、今日の日本の礎になっていることを我々は忘れてはならんと思います。
新川神社が400年前に洪水で流されたとき、ただひとつ、天神掛け軸のみ持ち出されて今日まで神職家に伝わっています。最近、400年祭を前にして洪水の最中、我が祖先がどのような思いで天神掛け軸を持ち出したのか、何故天神掛け軸だったのか、私なりに思いを馳せることが多いです。今となってはわかりませんが、何かを伝えたかったんだという思いを持っていれば良いのかなと思っております。そういった意味も含めますと私にとりましても特別な花です。
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」菅原道真
イセヒカリで醸したお酒ご献酒いただきました。
お久しぶりです禰宜です。もう3月ですね。一昨日、ご縁がありまして愛媛県在住の松浦茂樹様より「イセヒカリ」で醸したお酒の御献納を戴きました。その名も「國靈(くにたま)」です。当社で開催している「古事記に親しむ富山中下巻編」の参加者である米山ともみさんのご紹介とご同伴をいただき、当日は遠路遙々ご本人が持参して戴きました。紋付き羽織の正装でお越し戴いたのはびっくりしましたが、本来はそうあるべきでしょうね。なんでもお酒を造るためのイセヒカリの育成から手がけられて販売目的では無くて全国の神社に献納するためのお酒だそうです。奉納清祓式では実際に封を切って御神前に献饌したのですが、栓を開けた瞬間、芳醇な香りがただよい、これは絶対美味しいだろうと確信しました。
昨年、当社でも田んぼ学校で「イセヒカリ」を献穀いたしましたので、今度はお酒をお供えいただけましたことは神様大喜びだと思います。私もお下がりを戴けますので大喜びです。松浦茂樹様、米山さん、誠にありがとうございました。