月別アーカイブ: 2020年5月

令和2年の夏越大祓は新型コロナウィルス対策バージョンで

宮司です。緊急事態宣言も解除になったというものの、まだ様子見といいますか、そろ〜りそろりと歩き出す感じでしょうか。季節も爽やかな季節となり、早くも夏越の大祓の案内をする時期となりました。本年の夏越の大祓は新型コロナウィルス蔓延防止策として

①本来30日の神事を3日間に拡張して密集の回避
②本殿内での無病息災御祈祷は後日神職が奉仕、祈祷護符の切札である「疫神齋(えきじんさい)」を茅の輪守と共に授与し祈祷の証とする
③雨天時は参集殿内で受け付と神事を行い、茅の輪くぐり、本殿で各自二拝二拍手一拝の拝礼の後、疫神齋(えきじんさい)切札と茅の輪守を受けて帰宅

という感染防止策の流れで実施致します。時節柄ご了承ください。
夏越の大祓は「元祖・疫病退散神事」です。第二波の蔓延防止に努めて開催致します。

気の早い話かと思われますが、私は既に正月をどうするか、考えております。
七五三詣ではうちは昔から予約制で一家族単位の個別祈祷ですので「密集密接」はありませんのでいつもの通りで宜しいのですが。

ですけれども、今回の疫病で感じましたのが、神社やお寺が、一見無駄に大きな建物のように造られていたのは、密閉を避けるための疫病対策だなということです。
結構、吹きさらしの拝殿のお宮とか多いですし。明治神宮とか。

市道新庄10号線第二期拡幅工事開始

宮司です。田植えと同日の5月13日より神社境内の神木25本の根っこの抜根工事と水路の側溝工事が始まりました。かなり大きな掘削作業にやはりこれは大きな仕事なんだとあらためて思いました。通学路の道路でしたので如何に通学路の動線を確保するのかも心配しておりましたが、不幸中の幸いで疫病のため現在小学校は休校中ですのでその心配は不要となりましたので工事業者も伸び伸びと作業中です。
工事は三期までありますので、完全に開通するには来年までかかりますが、道路工事以外にも電柱の移動がありますのでそれも含めてまだまだ課題がありますので気は抜けないのですが、来たるべき開通の日を目指してより良い選択をして参りたいと思います。

ですが、道が広がると今でも心配なのが法定速度を明らかに超越したスピードで突っ込んでくる車が増えることです。今でも「我先に!」という気を帯びた車はエンジン音や雰囲気でわかりますね。今まではガードレールがあったので小学生たちが車と接触することは先ず無かったのですが、今後この点だけ、通学児童の安全確保策を完璧にして戴きたいと思います。

令和2年5月13日御田植え祭斎行

宮司です。毎年恒例の「田んぼ学校」は新型コロナウィルス蔓延防止の為、御田植え祭、稲刈り祭、しめ縄作りとコシヒカリ試食会の全行程を中止といたしました。「田んぼ学校」は休校しますが、神饌田は稼働します。神さまの神饌のお米は作らなければなりませぬから。農作業も三密を避けるために機械を使用して少人数に短時間ですることを優先しての決断になりました。

こういうときはスパッと止めることは徹底的に止めて、空いた時間を今後の事に使いたいという私の思いもあります。

御田植え祭や稲刈り祭は宮司のみで粛々と致しまして、田植えは奉耕者の吉田榮一さんとご子息お二人と宮司でお仕え致しました。泰子権禰宜は記録係です。
田植えは本来は16日の土曜日の予定でしたが天気予報も見ながら急遽13日午前9時からということで繰り上げました。晴天にて爽やかな日でした。久しぶりに田んぼに入りました。いつもですと雅楽に併せて太鼓を叩いておりましたので。本来野良仕事、好きなんです。アウトドアとか。

大体うちの神饌田は三角形なんですよ。どうやって田植機でうえていくのかなぁ〜と思っておりましたらそこはプロですね。田植えの一筆書きみたいな感じで出入り口に戻ってこられました。
田植機が方向転換したときに出来る轍をトンボで慣らしてフォローします。餅付きの相方みたいなもんです。
田植え用の長靴「豊作」を履いて、田植機では植えきれなかったスペースに早苗を植えていきます。
なんか、田んぼの泥の中を歩いていますと農耕民族の遺伝子が刺激されて、楽しかったです。こんな早苗がお米になるんですからあらためて凄いなと。
疫病が流行っていますので常時の行事が出来なくなっていますが、逆にそこで気づいた事を今後に生かしていけるように日々勤めて行ければと思います。

疫病退散!プロジェクト第4弾:巣ごもり期間企画 古事記・日本書紀の疫病にかんするお話 其の1

宮司です。非常事態宣言も5月末まで延期になるようですので、第4弾をやります。
本年は日本書紀撰定1,300年の年ですので「日本書紀に親しむ:昼の部」を満を持して開催予定でした。併せて「古事記に親しむ」も3度目の素読会を最初からスタートする予定でしたが、現在スタート待ち状態です。そ・こ・で、みなさん巣ごもり期間中に素読会をフォローするコンテンツを書き下ろしいたしました!古事記・日本書紀に親しむに参加予約戴いた方に「疫神齋御朱印チラシ」「最勝禅寺疫病沈静禅札」と共に郵送済みですのでお待ち下さい。ネットではいち早く公開いたしますし、今回は一般にも公開しまして「古事記・日本書紀に親しむ」を通じて神道に興味をお持ち戴けましたら幸いです。
今現在、「古事記・日本書紀に親しむ」参加申し込みは延べ181名、重複を除きますと実質130名の方がエントリーされています。この巣ごもり期間を逆に有意義に過ごして戴ければ幸いです。

第2弾は5月末にお届けする予定です。現在巷では「クタベ」「アマビエ」という霊獣・妖怪が人気を集めています。良いですねー。妖怪や伝説は社会の危険回避に役立っていたんですね。「妖怪」を学術的に研究している大学の事を一度テレビで見たことがありましたが、「目に見えない物の存在」を「ものがたり」にして治世の福利厚生、危険回避方法論として機能させてきた「古代の社会学」と感じて居りました。

では、神道では?っということで、いよいよ真打ちの登場です。「大物主神(おおものぬしのかみ)」「素盞嗚命(すさのおのみこと)」「大己貴命(おおなむちのみこと)」「崇神天皇(すじんてんのう)」古事記・日本書紀に語られる疫病伝説をご紹介したいと思います。お楽しみに!

疫病退散!プロジェクト第3弾:疫神齋(えきじんさい)木札御守/切札護符頒布いたします。

宮司です。疫病退散!プロジェクト第3弾、参拝者からご要望がありました疫神齋木札御守授与いたします。併せて疫神齋切札護符も頒布します。玄関に貼ります。いずれも初穂料500円です。疫神齋御朱印チラシとの違いは切り札護符は4月19日春祭に合わせて疫病鎮静祈願祭に祈念された神璽と宮司印がなされている正式なお札です。

木札御守は新川神社の寒中みそぎ・鎮魂作法錬成会では毎年「十種の神宝」を彫刻したものを参加者限定で授与しておりました。昨年は令和の御代替わり祈念で田んぼ学校参加者と「若鷹会」の「お宮で飲もう会」30回祈念でスペシャルバージョンを作りましたが、今回も特別製ですね。
表は社紋の「違い鷹乃羽」に「疫神齋」、どべ(猿田毘古神)はマスクを付けて両手にせっけんとうがい薬を持っている新型バージョンが彫り込まれています。裏には新川神社の御朱印、ウィルス感染防止の4柱、神社ロゴです。
私も肌身離さず付けております。

御朱印チラシは蔓延防止策をとにかく早く広く拡散する目的で製作し無料で頒布しました。ダウンロードしてプリントして戴いたり、遠隔でもご利用できるようにしました。デジタルデーターだから出来る事として携帯電話の待ち受け画面に設定しますと身につける「おまもり的」なご利用もできます。

「御神札(おふだ)」をダウンロードで無料配布するとあまりにも軽々しい扱いになるので「御朱印チラシ」という新しいカテゴリーで配布してみました。

実際にとある地域の神社の春祭りで無料頒布しますと「無料だとありがたみが無いんとちがうか?」とお言葉をいただいたことがありました。もちろん、お気持ちで神さまにお賽銭を御奉納いただく分にはウェルカムです。
ですが今はとにかく、今回は富山にウィルスが蔓延する前に気持ちを強く持つ上で感染防止策の拡散をするのが神社の使命だと思いました。

いずれも神様のお墨付きの物として今後も広く多くの方々にご利用いただきたく思います。