令和2年度新川神社春祭・新型コロナウィルス鎮静祈願祭・御大典奉祝事業報告祭斎行

宮司です。本年は未だかつて無い状況での春祭りの御奉仕となりました。先ずは去る令和2年3月31日に神輿渡御祭を中止し、10月19日秋祭に順延するが、1ヶ月前に状況判断して実施するか検討する事としました。春祭祭典(午前8時〜)は斎行するのですが、参列者は恒例の通りですと、宮総代・町内会長・宮委員ですと約20〜30名になりますので、全国に非常事態宣言が出され、密接・密集を避ける意味でも急遽、宮総代会長1名・副会長4名・事務長1名・会計1名の計7名に縮小しました。狛犬さんたちにもマスクをしてもらい、人と会うときのマスク着用の必要性をうながして戴いております。

また、例年ですと沢山の露天商が境内に立ち並び、学生や親子づれ、孫連れの参詣者で賑わうところですが、密集・密接を作ってしまうので総代会と協議の上、露天商のほうにご協力をお願いいたしました。ほんとうに寂しい限りですが、いつの日か、また賑わいが戻る事を祈るばかりです。

春祭祭典に併せて「新型コロナウィルス感染症流行鎮静祈願祭祝詞」を奏上し地域の安泰を祈り、参列者には「疫神齋」の護符と直会省略のため、祈祷者用の御神酒と撤饌の「白エビ・甘エビのおかき」をおさげしました。
併せて予てより工事や準備を進めてまいりました「御大典奉祝事業」として「令和駐車場」と「記念植樹(桜・橘・榊の移動)」の竣功報告祭と清祓式を執り行いました。本来ですと大勢の参列者のもとでお披露目とお祝いをしたかったところですが、延期をしても先行きが見えませんので、予定通り少人数ですが執り行いました。来年の春祭りには晴れ晴れとしたお祭りになればと思います。

春祭に各町内各所に掲揚戴いている「祭礼・新川神社」のぼり旗の代わりに、疫病拡散防止策実践項目を記載した「疫神齋(えきじんさい)のぼり旗」を掲揚いただきました。期間は5月6日ゴールデンウィーク空けまでを目安にしました。

予め回覧で留めておりました「疫神齋御朱印チラシ」も富山市の感染者激増に対応して急遽1万枚印刷し、氏子町内に全戸配布を致しました。これは新型コロナウィルス蔓延防止策の一環として、今は国の方針を受け、神社・総代会として新庄町から感染者、クラスター、死亡者を出さない活動として出来る事を実践し我々の地域から拡散させない事を目指して過ごしてまいりたいというメッセージとしてご協力をお願いいたしました。みんなで危機感を持って予防しないと、たったひとりが感染してもクラスター発生するリスクがあるので本当にやっかいな事です。

「疫神齋御朱印チラシ」は私の宮司担当地域の町内でもご希望された場合には無償で全戸配布分をお渡ししております。神社に参拝がてらお持ち帰りになる方も多く、お子さんや親戚や会社の分もということで遠慮無く「何枚でも持って配って貼って下さい」とお薦めしております。みなさん、よろこんでお持ち帰り戴いて好評のようです。すこしでも心を強く持って戴ければ幸いです。
実は新川神社には「園神社」という皇居守護の神が境内社として奉斎されていたようでこの神さまが疫病沈静の神である大物主神です。詳しくはまたの機会に。