令和2年夏越大祓ご報告

宮司です。本年はすべての事に関して新型コロナウィルス感染防止対策を行うということで、先ずは密集を避ける意味で3日間の開催という事と、拝殿内で行う「無病息災祈願」は密集するので後日宮司が祈願するということで自由参拝といたしました。その代わりというわけではないのですが、後日無病息災祈願はご神前にご祈念するということでこの機会に「疫神齋(えきじんさい)」の護符を参列者に授与いたしました。「疫神齋」と「茅の輪御守」のダブルで家門を守護することになります。

今年は6月中にまとまった雨も降らずにいましたので茅の輪の材料である「茅(かや)」もなかなか良い感じの物が少なくて採取に苦労しましたが、本年は3日間ということで例年ですと100名前後ですので120〜130くらい茅の輪を用意していましたが、本年は余裕を見て150輪準備しました。二日目を終えた時点で茅の輪が40輪になりましたので急遽残りの材料で12輪作りましたが、結局合計134輪で無事足りていましたので読みは当たっていたわけですが、来年、再来年も3日間で続けていこうと思いますので増えていくでしょうね。

また、本年は3日間ということで雨天時の対応として参集殿で神事をする、ということも新たに始めました。やはりこの時期は天候が怪しいのでいつ何時雨が降るかわからないような状況ですので参集殿で大祓神事をして地の輪くぐりは傘を差してでも回れますし、その後は本殿で自由参拝して茅野はお守りと疫神齋護符を各自お持ち帰りいただくという流れにいたしましたら時間も短縮できて良かったです。大祓神事は元々境内の外で実施した方がよろしい神事ですので参集殿での開催はその意味では最適な場所です。

実はコロナ以前から3日間にしたほうが、来たいけどこれない人が少なからずいらっしゃることも知っておりましたので、今回はコロナ対策もありますが、以前からチャレンジしたかったことに飛び込めた年となりました。その分準備期間を早めにして進めなければいけませんが、そんなに負担な事でも無かったです。結果として密集を避けながらも例年より多くの方にご参加いただけました。