富山県神社庁主催、雅楽研修会に参加。

禰宜です。久しぶりのアップです。20日、22日の二日間は富山県神社庁雅楽部の研修会でした。
講師に宮内庁式部職楽部、元首席楽長 上 明彦 先生、明治神宮の元神職で雅楽の達人である副島昌俊先生、私の担当である鳳笙の師匠である明治神宮代々木雅楽会の学長 柴田直宏先生にお世話になりました。私は舞と琵琶と鳳笙が担当ですので宮内庁楽部の先生から直接、舞と琵琶のご指導をいただけました。大変有りがたい事でした。やはり本物の舞振りを拝見しますと、我々のものは「舞のような踊り」に見えてしまいます。少しずつ「舞」に近づいていこうと思いました。
さて、研修が終わった昨日は先生方を空港までお送りする前に時間がありましたので、福岡町にある「雅楽の館」に講師先生方をご案内いたしました。案内したと言いましても私たちも初めて行きましたので良かったです、一度見ておきたいと思いましたから。洋遊会(ようゆうかい)という雅楽演奏の会の本拠地で、明治11年に明治天皇が北陸巡幸された際にご休息された場所で明治天皇をお迎えすると言うことで雅楽演奏をしたところ、ことのほかおよろこびになられ、菊のご紋章入りの幟(のぼり)を下賜(かし)されたという由緒がある雅楽演奏団体です。この「雅楽の館」の裏手には湧き水があり、明治天皇御行幸の際、この水でお茶を立てて献上した御聖跡として今日まで伝わっているところです。新庄町でも御休息をされましたので、共通の場所として一度来たかったところです。湧き水の場所や「雅楽の館」など、明治天皇北陸御行幸の御聖跡が今日まで整然と綺麗に整備されていたのが印象的でしたし感慨深い物がありました。新庄町にも明治天皇が御休息になられた様子や御聖跡など今後調べましてこのホームページでもご紹介して参りたいと考えています。