第一回古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編・夜の部、開講しました。

第一回目。なんか蒸し暑い夜でしたので扇風機登場。

今回からひもろぎ苑の方々も合流していますので人数増えました。

古事記と雅楽、両方にご参加されているヘビーユーザーもいらっしゃいます。有り難いことです。昼の部に都合悪い方は夜の部で補講もできます。

禰宜です。いやぁ〜、疲れが溜まっていたんでしょうかね、昨日は寝まくりました。昨日は良い天気でしたので午後から新庄町の企業に新川神社四百年記念奉賛会のお願いに廻りました。新庄の町中いたるところにのぼり旗を揚げていますので、みなさん、何となくご存じのような雰囲気を感じておりますし、温かく迎えて戴けますので有り難いです。お忙しいところ、仕事の手を止めてお話しを聞いて戴けるだけでも、意義があると感じます。新庄町の歴史、被災と復興の歴史、新川神社の御神徳などを広く伝えるのが私どもの使命ですので如何に短い時間で皆さんの心に届くようにお話しできるか、心がけて行きたいと思います。
さてさて、本日の本題です。昨年3月より本年4月まで、昼の部、夜の部と分けて開催して参りました「古事記に親しむ」の続編、「古事記に親しむ富山中巻下巻完全読破編」夜の部を5月22日水曜日、開講しました。今回よりお勤めの方々の時間を考慮いたしまして午後7時からの開講にいたしました。
内容の要旨といたしましては、日向三代のエピソードの振り返りを簡単にいたしまして、日向三代の御陵も現在に伝わっていることをお伝えしました。日向三代は、山の神、海の神の
娘さんをお后に迎えられるお話しなんですね。つまり、山と海の霊力を味方に付けるということですが、実際の自然は厳しいというお話しが続いていきます。このあたりが興味深いところです。
そしていよいよ、初代天皇にご即位される神武天皇、「かむやまといわれびこの命」が日向の国、九州から船出されるお話しを素読いたしました。ご出発の際、風が吹くのを待っていたら夜中の二時頃に良い風が吹いてきたので慌てて出発の準備をした話、今でも地元に伝わる「おきよ祭り」の話をしました。夜中に出発される天皇を見送る準備ために「おきよ、おきよ」と叫びながら町を廻ったという故事にちなんだお祭りが今でも行われているのは面白いことです。
(宮崎県機関誌Jaja)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/honbu/hisho/jaja/10_tosen.html

また、歴代天皇の諡号(しごう)についても誤解が無いようにご説明しておきました。諡号である「神武」は古事記の時代には無かった、ということです。後世に送られたもので、あくまでも古事記では「かむやまといわれびこの命」、途中から古事記の語り部も長い名前ですので「天つ神の御子」と、尊称に変えています。
その後、大国主神への国譲りの時に登場した霊剣、「布都御魂(ふつのみたま)」が高天原から降ろされて窮地を救う場面、皆さんよくご存じの八咫烏(やたがらす)の話が続いていきますが、これ以上書きますと次回27日開催の昼の部の方々へのネタバレになりますので止めておきます。

実を言いますと「最初から参加したいから、上巻編をやってくれ」というリクエストを受けておりますので今後、スケジュール調整しまして、最初から始める上巻編も再スタートさせまして広く古事記に親しんで貰おうと思います。