禰宜です。久しぶりの報告ですが、「古事記に親しむ」の素読会も粛々と月二回、昼の部、夜の部と分けて開催しております。
昼の部は6月23日月曜日午後1時30分〜3時30分、夜の部は6月25日水曜日午後7時〜9時までです。毎回、楽しいです。基本的に昼も夜も同じ部分を読むのですが、全然飽きません。というか、何回読んでも噛みます。ですが「やまとことば」は、現代の我々が日頃使っている言葉の先祖ですので語源的な発見がたくさんあります。それが古事記を「原文」のまま素読する楽しみのひとつです。現代語訳を読んでいたらこのあたりを感じる事が出来ませんので、そういう意味で言えば原文素読が古事記に親しむ上では最高の方法だと思います。古事記に現れる御神名や天皇の御尊称は長くて神さびた響きが多いので参加者の皆さんには噛み噛みで読むのに精一杯な感じですが、私はいつも申し上げるのは「神様のお名前を読むと神様が頭上に降臨されて、御神名を一生懸命読んでいる皆さんを微笑みながら見ておられる、神様と気持ちの上でつながっているんだ〜と思いながら読めばそれでいいんですよ」ということです。「あっ、わしの名前、また噛みよった」と思っておられるかも知れませんけど。
と、いうことで今回は前回まで続いていたヤマトタケルの振り返りをしながら成務天皇、仲哀天皇の途中まで進みました。
倭健命(やまとたけるのみこと)は古事記の中でも素盞鳴命、大国主命と並んで三本指に入る英雄譚です。「まほろば」「あずまはや」など有名なやまとことばが記されているところでした。また皇后陛下が幼少時代に「弟橘比売命」の話を読書して強い印象をもたれたこと、その後后妃と成られてその思い出をお話しされた内容を皆さんにお示しいたしまして、今日にも繋がる御皇室の后妃の方々の献身的な志を深く感じ入るところでした。
今回から仲哀天皇〜神功皇后〜応神天皇と建内宿禰の話になっていきますが、これがまた面白いと言いますか、現在にまで繋がる伝承が多いところで大変興味深いところですので、丁寧に進めたいと思います。