ようやく一段落という感じの禰宜です。立春を過ぎて本当に文字通り穏やかな天気が続きました。富山では珍しいですね。
まだまだこれから如月、着物を更に着なければ行けない寒波もあるかと思いますが、とりあえず正月の締めくくりと言いますか、第二回寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会が無事に終えることが出来てほっとしたのとスッキリしたのとで達成感で満たされた気持ちで居られるこの頃です。本当に大勢の参加者を戴きまして感謝感激です。みそぎの様子は、追々ここでも紹介して参りますが、すでにFacebookに参加者の方々がそれぞれに写真や動画など上げていただいていますし、同級生の武部君にはアルバムまで作って戴だいたのでそちらもご覧ください。
さて、今日は丁度一週間前に緊急告知いたしました富山テレビ取材の報告です。
本当に急でしたが、先方から県内の厄除けに関する場所を紹介する企画で、吉本興業のお笑いタレント・ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎さんが42歳の本厄に当たるので実際に体験しながら厄落としをしていくという流れです。その一番最初に新川神社での寒中みそぎを生放送枠で放送したいので是非体験させていただきたいというオファーでした。ディレクターから電話で企画を粗々聞きまして、スケジュールもなんとかこなせるようでしたので快諾しました。新川神社は古来から新庄城下の災難除けの守護神であり、新庄城主が古来から「卯槌の儀」という厄除け神事を新川神社でおこなっていたという故事がありますので厄年の方には特に参加をお薦めしていましたし。
また、寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会の取材依頼をテレビ・新聞各社にしてあったのですが、レポーター体験も受け入れる旨を記してありましたので逆に協力して上げなければならん、とも思いました。見世物的なイメージにならないように、取り上げ方と言いますか、扱いについても気になったところですが、ディレクターの方は以前に神道青年会のみそぎをカメラマンとして取材経験があり、一連の作法のことや体験することの厳しさを理解しておられましたのでそのあたりは大丈夫だろうと思いました。
みそぎの前日ですので当然参加者は居ません。私とQ太郎さんだけでみそぎが出来ないわけでは無いのですが、生放送という事と、限られた時間の中で厄年の説明も私がしなければ行けないと言うことで、急遽氏子の若衆に参加協力を依頼しましてQちゃんのみそぎに付き合って戴きました。本当に感謝いたします。
過去に田んぼ学校とか春祭りのどべの話とかテレビ等の取材経験から、まとまりの無い話でもちゃーんと切り貼りしてうまくまとめて戴けたので、いままではどちらかというと気ままにしゃべることが出来たのですが、今回は「生放送」ということで、時間の縛りがあり、また本番前のリハーサルなどあり、やはり緊張いたしました。ただそれ以上に制作側が大変な仕事だなぁ〜と思いました。私たちは出来る事をやって、知っていることをしゃべるだけですからね。
ですが、制作スタッフはやはりプロですな、短期間で取材をして要点をまとめてプログラムを組んで、台本を作って本番に持っていく。生放送ですから失敗したらそのまま全県下に放送されますからね、良く毎週これをやるな〜と感心しました。
以前に神社本廳の研修会で「メディア」について講義を受けたことがあります。「おまえらはメディアたるべき立場だー」と諭された記憶があります。「メディア」の語源は「ミディアム」で「中間」です。外国ドラマで霊能者のことを「ミディアム」と言うように、我々神職も神様と人の間に立って双方を繋げる、連絡をする立場の職種ですので同じ「メディア」であるわけです。そういう意味で何かと何かを繋げる職種と言うことで近い関係ですね、扱う対象が違いますけれども。