寒中みそぎ・鎮魂行法錬成会ご報告 其の貳

昼寝をして目が蘭々の禰宜です。昨日、以前から体験してみたかったことのひとつ、ヨガをやってきました。スッキリしました。なかなか年末から休みがとれなくて、そろそろ鬱積した疲れと云いますか、脳内誤作動が顕著になってきたようですので半日でも良いので休息を意識して取ろうと思います。初めてのヨガでしたが、どうやら私に合っているなと感じました。今まで自主トレとかしていましたがどうも続かなくて、コンスタントに続けるには最初はやはり「導師」が必要だなとあらためて感じました。

ということで、いよいよ本番の2月1日のご報告です。

昨年は35名参加で狭かったので、本年は二艘から三艘に増設しました。

大粒の綿雪が舞い散る日で、演出効果としては良い感じです、寒く無ければ。この御幣の竹は正月に鳥居に設置していた忌み竹の枝を落とした物で作成してあります。寒中禊で使った後はそのまま「田んぼ学校」の神饌田の水の入り口に立てる御幣として使います。伊勢の神宮も御正殿の棟持ち柱は20年後には表面を削られて鳥居の柱に、そのまた20年後にはまた削られて遠くの結界の鳥居に「お下がり」されますのでそれにちなみましてみなさんの「気合い」と「念」が籠もった御幣が田んぼに罪穢れが入り込まないように護ることでしょう。

これは昨年のみそぎで使った御幣です。このように、みそぎで使った御幣を田んぼに入る水口に立てて、悪しき物が田んぼに入らない様に施しました。なんとなく思いついたのですが、なんか良いですよね、すべての神事が繋がっていくようにしていければなぁと思います。昨年みそぎした参加者の念が籠もっていますので強力ですな。

参加者は最初にエントリー用紙に簡潔な問診項目に記入と、自己責任で行に参加する旨を書いて戴きます。

正式な手水の作法に則り清めてから本殿へ。

先ずは神様にご挨拶の拝礼。今回は参加者が多く本殿・拝殿では鎮魂作法は出来かねますので公民館で祭壇を組んで行いました。

先ずは小川代表から開式の挨拶。

早速、座学として鎮魂・みそぎの歴史と意義を解説いたしました。

先ずは基本姿勢の「魂振り」。不思議とこれをやっていれば極寒の中で裸でも堂々と立っていられます。

いよいよ鳥船行事の作法。これを大勢でやるかいら良いんでしょうな、みんなの気持ちが一つになって一緒の船を漕いでいるってかんじです。

雄ころび。手刀を指二本で作り、気合いを入れながら目前正面を斜めに振り下ろし邪念邪心をなぎ払います。

鎮魂作法は時間が無くなってきましたので修法としては出来ませんでしたが、概略の解説と作法の型を解説しました。来年は時間を取って修法したいとおもいます。これは「拝み足」を組んでいるところですね。両足の足裏を合わせて「合掌」しているような形で座ります。

次に「振り魂」です。十種の神宝を手に入れる前に「ひふみの祓い詞」で手の中を清めてから納めます。納めてから振っていくのですが、本年はここまででしたね。

まともにやると1時間くらいかかりますが、いつかじっくりと皆さんと一緒に修めてみたいと思います。続く。