宮司です。怒濤の春祭ツアーも終わり、やっと一段落です。数年前の400年祭準備期間かずーーーっと、何かを背負って、何かに追われていたような感覚がようやく解き放てた様な感じです。要は自分自身に背負わせて自分自身にハッパかけてるだけなんですけれどね。
ということで、本年も新緑の季節が来まして田んぼ学校も開校です。本年で4回目ですか。毎年大勢の子供達とご父兄と総代さんと共にお米を育てる、神様と仲良くなる絶好の機会です。私自身、本当に毎回楽しみにしています。水田に並ぶ白衣の田男と紅白の衣装を着た早乙女は本当に清々しいです。
お田植えは県内でも各地でおこなわれますが、新川神社独自のこだわりが三つあります。
先ず一つは、お田植え前に子供達が御田植え祭で神様にお供え物をお運びする事です。「献穀田」という神様にお供えする為の田んぼですので清浄なお祓いを何度も施します。稲刈りも同様に祭典を致します。最後に藁を使ってしめ縄を作ってお正月を迎えて戴くという一連の行事で神様と一心同体となってお米を作り、神様と人とが稲作を通じて繋がって来た日本という「お国柄」を肌で体験していただく機会を大切にしております。
二つ目は、雅楽を聴かせながら育てる、ということです。田植えの時や稲刈りの時に雅楽の生演奏をしながらおこないます。植物に音楽を聴かせながら育てると発育が良くなるという実験成果があるようです。毎月2回、鷹乃羽雅楽会の温習の音色も届いていると思いますので味に反映しているかどうかは判りませんが、丹精込めて育てております。
三つ目は早乙女の紅白の衣装です。一般的には柄物の着物が多いようですが、新川神社で田んぼ学校を始めるときに、東京の日本文化興隆財団で実施している田んぼ学校の衣装をそのまま複製してオーダーメイドした物です。制作費が高く付きましたが、やはり神饌田には巫女的な紅白が似合いますね。和手ぬぐいのほおっかむりも可愛らしいです。
本年も大勢のご参加をお待ちいたしております。