5/4(土) 映画 「カムイと生きる」上映会アフタートークショー出演

宮司です。ようやくブログ更新が追いつきました。過日に以前から知り合いで色々と御縁がありますヤマダベンさんのお招きで標記のトークショーに神仏かふぇ。でいつもお付き合い戴いております最勝寺谷内良徹和尚と共に出演して参りました。(詳しくは下記HP参照)
http://kiminiau.main.jp/
2019 ART&LIVE きみにあう(於・市民プラザイベントスペース)

今回このお話しを戴くまでは実は「アイヌ民族」の情報はほとんど持ち合わせていなかったので、図書館で本を借り、購入もしながら準備をしておりました。元々原住民といいますか、ネィティブピープルには興味がありまして。ネイティブアメリカンの思想や儀礼が神道に似てますし、琉球人の神観念など、全世界の宗教発生以前の土着信仰は実はすべて神道的な素朴な自然との関わりの中で培われた精霊信仰があると思いますのでそれに関する書物も少しずつ手元にありますが何せ今は自分のルーツである古事記・日本書紀に取り組んでいるところですので正直そこまで目が通せていないところでありました。多分、神様が「そろそろそっちも見てみたら?」というお諭しではなかろうかとおもいます。

映画はドキュメンタリーで私なりに感じましたのは「ラストサムライ」ならぬ「ラストアイヌ」的な本来のアイヌ的な環境で育った主人公が近代日本の中に飲み込まれながらもアイヌとして生き抜く生き様の映画で、その家族と仲間の関係性の中で何かを伝えたいその想いを映像にされた物だと言うことです。

アイヌの「カムイ」とは神道の「カミ」とほぼ一緒ですね。言葉も似てますし。古事記でも「カム・イザナギ」と語尾を替えて読むこともありますし。そういう意味では「カムイと共に生きる」は神道を意味する「惟神(かむながら)」に通じています。「神代さながらに生きる、神様に見倣って共に今を生きる」が我々日本人の生き様ですから。

アイヌ民族から見ますと我々は「倭人」というわけですが、古事記にも記されていますようにその中でも元々国土にいた「国つ神」と稲作文化をもたらす「天つ神」の融和がテーマですので倭人の中でもネイティブピープルがいて、私は良くわからないのですがなぜかその「ネイティブピープル」のセンスや信仰に魅了されるわけです。多分私の血の中に当然交じっている、みたいな感覚ですかね。
当日は予定には無かったのですが急遽ご本人の浦川治造氏が来県され、トークショーでは娘のマキコさんと四人でお話しをさせて戴きました。参加者からも質問が相次ぎ、閉館時間ぎりぎりまでの熱いトークショーとなりました。

イベントは5月12日(日)まで続きますので是非遊びに行ってみてください。