夏越の大祓準備進行中。

宮司です。本年の夏越大祓も近づいて参りました。三密を避けるために今年は昨年3日間でしたが、日曜日も含めて4日間に増やしてご奉仕申し上げます。目下準備進行中です。

昨年は3日間でしたのでやはり元来の30日だけより大勢の方のご参列がいただけました。お勤めの方は休日の方が参加しやすいこともあり、このコロナ対策がかえって良い結果を導き出したと言うことになります。その分、準備や茅の輪や人形の準備数も余裕を持って多めに作りますので例年より前倒しで準備に取りかかりました。

茅(かや:ススキの事)の収穫は例年5月の雨量で生育のバラツキがあるので、早く収穫できる物でも無いんですね。幸い本年は5月にしては雨風の日が多かったので茅の生育が早かったので5月30日に収穫して参りました。収穫する場所は常願寺川なのですが、いつもの場所に生えているわけでも無く、逆にいつも生えてないところに生えたりしていますので毎年のことですが自然の移ろいというものは深いなぁと感じます。

本年は綺麗なピチピチの葉が採取できました。年によっては葉が生えた後に雨不足で先端が枯れかけている年も有りますので年によって天候・採取の時期によりけりです。

昨年、茅の輪守を140躰準備したのですが初日の勢いで在庫に不安がよぎったので20躰追加して160躰にした事から、本年は4日間ということで新川神社分は200躰、四方神社分は40躰の240躰を編みました。そうなんです、新川神社の茅の輪守は昨年より四方神社バージョンにして四方でも参列者に頒布しております。

5月15日には四方神社40躰と新川神社180躰を綯い終えたのですが、あと20躰分の茅が不足でしたので神社境内の隅に生えていた本当に綺麗な茅を刈り取り乾燥中です。

加えて、本年は実験的に四方神社の拝殿に大きな茅の輪を設置し、茅の輪くぐりが出来るように準備も進めています。例年より二倍の手間がかかりますが、このコロナ禍をきっかけにして四方神社でも本物の大祓式をやりたい!というのがモチベーションです。
茅の輪の芯になるのが実は「ビニールハウスのアルミ枠」なんです。ホームセンターで購入してきて神社の前で円形になるように体重をかけながら曲げていく作業中に若鷹会の野村頭がたまたまお参りに来たところを手伝って貰うことが出来ました。