古事記撰上1300年の佳節を迎えて素読会「古事記に親しむ」開催の件

禰宜の舩木信孝です。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もがんばっていろいろとやっていきたいと思いますので、たまにのぞいてみてください。さて、鷹さんのご報告の通り、年末年始にmacの調子が悪化しまして、忙しい合間をぬいながら新しいシステムに移行していました。完全復帰というわけではないですが一応は落ち着きました。

「古事記に親しむ」素読専用の本

和銅五年正月二十八日 謹上

読みやすい大文字に大きなふりがな付き素読本

さて、本日は古事記撰上1300年の佳節を迎えます。和銅5年(712)、語り部である稗田阿礼が暗唱していた天皇の系譜と古い伝承を、太安万侶が初めて文字にしました。
その古事記三巻を正月の二十八日に時の元明天皇様に献上されたのです。正確には旧暦ですので本年の2月19日をもって1300年となります。ちょうど、新川神社の祈年祭・鎮火祭のお祭りの日にあたります。新川神社では平成22年2月より有志の会「ひもろぎ苑」(主催者:向新庄町・今井均氏)で古事記の素読会を始めて今日まで続いています。
このおめでたい年に、新川神社の総代会と協力して「古事記に親しむ」素読の会を開講したいと考えています。詳細が決まり次第、ここでも募集をかけたいと思いますので、「ちょっとためしに読んでみるか」の好奇心で結構です、体験してみてください。古事記を原文で読む、ということはむつかしいのではと心配されるかもしれませんが、大丈夫。素読専用の読みやすいテキストを準備してあります。私の息子(小6、小4)でも読んでいますので心配いりません。

古事記の口語訳やまんが古事記など、今日ではたくさんの種類のものが発行されています。これも補助的なテキストに使いますが、一番の醍醐味はやはり原文で素読するに限ります。そこには、文字のない時代から日本人が語り継いできた言葉がそのまま書かれているからです。古事記を素読すると、まさに悠久の時空を超えて私たち日本人の祖先の心に触れることができます。
とりあえずは、正月二十八日の良きお日柄ということで、新年のご挨拶旁々お知らせまで申し上げます。
(ご参考)「古事記に親しむ」は日本文化興隆財団主催「古事記に親しむ」の講義を基調として進めます。
日本文化興隆財団 http://www.nihonbunka.or.jp/