6月20日〜21日:石川県神社庁主催・雅楽研修会に鷹乃羽雅楽会初参加と21日雅楽温習。

禰宜です。怒濤の上半期末を終えましてようやくブログをいじれる時間と心の余裕が出来ました。行事が行われた最新の画像は私のFacebookページに川嶋一人広報部長がリアルタイムでアップして戴いていますので、是非そちらもチェックして戴いたら宜しいと思います。本当に、瞬間を切り取った良い描写が満載です。
と、いうわけで本年は鷹乃羽雅楽会の会員が初めて宮内庁式楽部の楽師より直接ご指導戴ける場として以前から目指しておりました石川県神社庁の雅楽研修会に8名参加されました。平調5曲を習得した事が条件の中級、上級者対象ですので、レベルが高いわけですが、以前にも講師の宮内庁楽師から「変な癖が付く前の真っ新な状態で来てくれた方が、ありがたい。変なクセを直す方が時間がかかるんだよ」と、お言葉を戴いておりましたので仰せの随に本年参加して戴きました。壱越調が課題曲ということで、本当に唱歌も教わっていない真っ新な状態の曲も数曲ありましたが、やはり本家本元の宮内庁楽師から手ほどきを直伝戴いた方が良いだろうと思いまして、飛び込んで貰いました。私たち講師も同様ですのでこれからはお互いに同じ土俵で切磋琢磨ですよ。今回、富山県から8名新規参加と言うことで、毎年20名のところ、30名と増員になりましたので主催側の石川県神社庁の方々にも喜んで戴けましたし、なによりも宮内庁楽師より「今年は力強い演奏で、大変よろしい」との高評価も戴けました。参加された会員の方々は初回でしたのでレベルの高さや受講生の巧さに圧倒され、多分に居心地が悪いと言いますか、アウェイ感いっぱいだったかも知れませんが、私の経験上、此を繰り返していくと必ずスキルアップしていきます。レベルの上の人と一緒に演奏した方が上達は早いと思います。刺激を受けて、目指す音色を生で体験することが一番では無かろうかと思います。ということで今後の鷹乃羽雅楽会の新たなる第一歩を踏み出した日でありました。
21日は恒例の鷹乃羽雅楽会の温習会で来たる28日、地元の岡村耕造市会議員の副議長就任を祝う会の清興で演奏依頼が参りましたので最終練習を併せて致しました。今回、鷹乃羽雅楽会と致しましては初めての対外演奏、いわゆる公式デビューですな。今回は講師が打ち物、楽箏と楽琵琶も入れましたフルオーケストラの編成で望みます。会場は富山駅北のカナルパークホテル、360名の会ですので、こちらも人数を揃えて望みました。本番の様子は次回へ。

石川県神社庁の神殿前で。すべての講習を終えて、最後に奉納演奏をした後に終了式でした。

石川県から帰ってきた夜、温習です。雅楽漬けですな。後半は全体温習でリハを兼ねますので篳篥は越殿楽と陪臚、途中止めの練習。

龍笛は石川県神社庁の雅楽講習会の伝達講習で壱越調をされたそうです。

笙は石川県雅楽講習会で楽師に教わったことの伝達講習をいたしました。楽師直伝の手移り練習メソッドを練習しました。

後半は初の対外演奏のためのリハーサル。越殿楽を鷹乃羽雅楽会、朝日舞を講師である神社庁雅楽部が演奏します。楽箏に高岡でかたかご会という生田流の琴の先生である水谷佳代さんに加わってもらいました。

管絃の越殿楽は客入りのお迎えのBGMに、開式の時に神楽舞である「朝日舞」ということでステージ上で楽座が展開します。

舞は四方神社の禰宜さん。さて、鷹乃羽雅楽会公式デビュー初舞台はどうなるでしょうか?